『電撃G'sマガジンキャラクターコレクション シスター・プリンセス 〜お兄ちゃん大好き♥〜 7.白雪』の感想

作品解説

シスター・プリンセス』の原作者である公野櫻子先生による描き下ろし小説。
全12巻からなる『キャラクターコレクション』のうちの1冊で、白雪視点の独白形式によるエピソードが7編掲載されています。

白雪について

名前 推定年齢 一人称 兄呼称
白雪 12~14歳 にいさま(あに兄(あに)ごく初期のみ)
身長 誕生日 星座 CV
140cm 2月11日 水瓶座 横手久美子

料理が大好きで、兄のために美味しい料理を作ってあげるのが生き甲斐の妹。
頭のリボンと常に着けてるエプロンが特徴で、語尾にですのを付けるのが口癖。
ところ構わず兄で妄想する癖有り。

1 やさしく教えて!

前半は白雪の子供の頃の回想。
後半は夜食を作って、兄に届けるお話。

んもう姫ね、将来は絶対に、にいさまのお嫁さんになるって決めてるんですのぉ!!

白雪は兄のお嫁さんになると決めてます。
白雪の年齢(数学を勉強しているので、中学生以上は確定)でこれを疑いなく信じているのは、色んな意味で凄い。

だからね、代わりに姫が考えてあげるの。いっつもにいさまが元気ピンピンでいられますようにって……♡ 血をさらさらにする酸っぱいお料理とか、精力を付けるための……うふふっ、姫だって、にいさまのこと、ちゃあんと考えているのですからっ♡

元気ピンピンとか精力を付けるためとか、白雪の台詞って微妙にエロいんですよね。

「にいさま……今頃どうしてるかしら?」


気が付いた時には、姫の机の上に広げられている数学のノートには、計算の代わりに「にいさまにいさまにいさまにいさま……」って、……にいさまのお名前が100回くらい書いてありました……うふふっ♡

うふふっ♡ ……って、いや、ちょっと怖いんですけど。

「じゃあ、夜食のお礼に勉強みてあげるよ」って……きゃ――♡


さっすが姫のにいさま、とってもとってもやさしいんですの。お勉強もきっとやさしくみてくれて……きゃあっ! にいさまの愛のレッスン♡ 姫……緊張しちゃう……♡

普通に勉強教えてもらうだけのはずですが……妄想たくましいですね。

2 デートはびしょぬれ

“お兄ちゃんの日”に兄とピクニックに出かけるお話。

まったく空気が読めない白雪に振り回される兄がちょっと可哀想。
せっかくの休日に、うっかりボートから落ちた白雪を助けるために、池に飛び込む羽目になるとは……

だから姫もすっかり嬉しくなって、まだびしょびしょの服のまま姫、にいさまに抱きついちゃった――だって、2人ともだからきっといいんですの♡ ――。

ちっとも良くないよ! お兄ちゃんが気の毒過ぎるよ!!

3 シュークリーム勝負!

調理実習で、クラスメイトのミナコちゃんに、どっちが美味しいシュークリームを作れるか勝負を挑まれてしまう白雪のお話。

「にいさま……これ、調理実習で初めて作ったシュークリームなの……姫の気持ちです♡ 丸ごと一口で、食・べ・て……♡」
なぁんて……きゃっ♡

相変わらず妄想たくましい白雪。

勝負に負けてしまったと思い込み(正確には引き分け)、ショックで教室を飛び出し、家に帰ってしまった白雪の前に現れる兄。

「よう、白雪! 今日は調理実習でシュークリームを作るって言ってたろ? 白雪のシュークリームは世界一だからなっ!」

空気を読めないのは兄もでしたか……似たもの兄妹ですな。

「にいさま……誰がなんて言ったって……やっぱり姫のシュークリームは、にいさまと姫の……世界一……なんですの!!」

兄や可憐や咲耶もそうですが、シスプリの兄妹たちは「世界一」って言葉が好きですね。

4 ママになれるかな?

作りすぎたお菓子を保育園の子供に配っていたら、男の子に白雪が告白されてしまうお話。

「だからお姉さんのお菓子……みんなが持ってるのがイヤだったんだ! ねぇ……お願いだから、今度はボクだけのためにお菓子を作ってきてよ……」


「あ……ごめんなさい……それだけはできないんですの……」


だって……姫がお菓子を焼くのはにいさまのため……。他のどんな人のためでも、にいさま以外の人のためだけに、お菓子を作るなんて……たとえそれが、こんなに小さな子供のあなたでも……姫、そんなことできないし……やっぱり、したくないですもの。

告白される白雪。

――……お話をしました。姫とにいさまのこと……。だって……チビッコ扱いされたなんて思ってほしくないし、姫のこと、好きって言ってくれる人にはちゃんとにいさまのことわかってほしいって思ったし……。だから、姫がどれだけにいさまのことを好きかっていうことや、にいさまがいたから……こうしてお菓子を焼くようになったっていうこと……そして、将来は絶対ににいさまのお嫁さんになるって決めてることも……ぜーんぶ教えてあげちゃった……うふふっ♡ カズくんは……目をまん丸くして……それでもおしまいまで真面目に聞いてくれました。そしてね……。


「なんだい、そんなやつ! オレ……絶対そいつよりいい男になってやるよ!!」

子供扱いせず、真摯に対応する白雪……ではありますが、好きな相手から惚気を聞かされるカズくんが可哀想(笑)

そうしたら、それを見ていたカズくんがね……。
いきなりにいさまの前に走り出ると……ファイティングポーズを決めて
「おい、お前! お姉ちゃんのこと大事にしなかったら……ボクが……ボクが許さないからなっ! ……ウワァ――ン!」って……言うなり……あっという間に走っていっちゃったんですの。

カズくん完全終了のお知らせ。
わりと良い子だったんですけどねぇ……空気読めない白雪を好きになってしまったのが彼の不幸でした。

あと、この話、タイトルの意味がよくわからないんですが……ママ要素なんてありましたっけ?

5 マダムの訓(おし)え

リピュアの白雪のキャラクターズパートの元になったお話。

にいさまに元気いっぱいの精の付くお料理を考えるのってとってもとっても楽しいのよ……ウフフッ♡

決して深い意味は無い……はず。

「これならあなたのお兄さんもきっと喜んでくれますわね。あなたの愛がお兄さんに通じるように、ワタシ祈ってます♡ もしも法律が変わって……あなたがたのウェディングが挙げられる日が来たら、ワタシがウェディングケーキを作ってあげますわ!」

白雪の愛を応援するマダム。
2017年現在、法律はまだ変わってませんなぁ……。
マダムが白雪にウェディングケーキを作ってあげられる日は果たして来るんですかね?

姫……絶対に後悔なんかしないように……にいさまの胸に飛び込んじゃう! だから……姫もクッキーも……お腹いっぱい……食べちゃってね♡

クッキーを食べてはわかりますが、姫もって……。白雪は、はたして意味をわかって言ってるんでしょうか?

6 こんな格好でいいかしら?

白雪の子供の頃のエピソードで、白雪がいつも頭にリボンを着けている理由がわかるお話です。

あ、……それに、きっと姫がこんな風に女の子らしくなったら、にいさまもドッキドキで、姫のこと……んもう、にいさまったら……むふん♡

やっぱり妄想たくましい白雪。一体何を想像したのやら……。

もしも今、にいさまがここにいて……こんな姫を見たら……どう思うかしら? ……猫ちゃんの姫の方が好きだよって……言うのかな? それとも……こっちの方がいいって言うかしら? 姫……にいさまにやさしく言ってほしい……「どっちの白雪も好きだよ」って……。そして……姫のオデコにかかった前髪を手で分けて……そうっと……チュ……なぁんて…………きゃあ――♡

白雪の妄想は止まりません。この妄想はなかなか乙女チックで可愛いですね。

もう、姫ったら……これってやっぱり、恋煩い……なのかしら? きゃっ♡

すみません、咲耶の感想

ハッキリ恋という表現を使うのは咲耶だけです。

って書きましたが、白雪も使ってました。訂正します。

そして……その夜はのぼせた頭のまま、にいさまのことを想って……ベッドへ入りました。にいさま……姫は、にいさまのことを思いながらこんなに、熱くなっています♡ にいさま……。

ここ、何度読んでも兄を想ってオ○ニーしてるようにしか見えないんですが(笑)

7 スノウホワイト

白雪姫になった夢を見た白雪のお話。

うーん……姫、にいさまに目覚めのキスをしてもらえるんなら、それがたとえ夢の中でも……ぜんっぜんかまわないんですの♡ にいさま……姫達、ついにこうして結ばれるんですの……。

白雪ってなんだかんだいって結構兄にガチラブですよね。

もう……逃げられないんですの♡ アップルパイだけじゃなくて、早く……姫のことも……食・べ・て・ね♡

あー、白雪は食べての意味、ちゃんと意味わかってるのか? と思ってましたが、これはちゃんと意味わかってますわ。

まとめ

妄想たくましい白雪の兄ラブ日記(笑)
こうして見ると、白雪って可憐並にガチですね。
空気が読めず、微妙に電波入ってるところも、よく似てます。

ただ、可憐と決定的に違うのは、兄のお嫁さんになることを信じて疑ってないことですね。
兄妹では結婚出来ないという事実を、知らないのか意図的なのかはわかりませんが、完全に無視してます。
あと、ついでに兄の意思も完全に無視してます(笑)
ここだけは可憐どころか、咲耶よりも強いですね。



『電撃G'sマガジンキャラクターコレクション シスター・プリンセス 〜お兄ちゃん大好き♥〜 6.鞠絵』の感想

作品解説

シスター・プリンセス』の原作者である公野櫻子先生による描き下ろし小説。
全12巻からなる『キャラクターコレクション』のうちの1冊で、鞠絵視点の独白形式によるエピソードが7編掲載されています。

鞠絵について

名前 推定年齢 一人称 兄呼称
鞠絵 12~14歳 わたくし 兄上様
身長 誕生日 星座 CV
148cm 4月4日 牡羊座 柚木涼香

病弱で眼鏡な妹。
病気の治療のため、愛犬のミカエルと療養所で過ごしている。

1 遥かなあなたへ

鞠絵の療養所での生活のお話。

熱が出てしまい、落ち込んでいたところに兄からの手紙が届き、元気を出す鞠絵

2 お天気のいい日は……

リピュアの鞠絵のキャラクターズパートの元になったお話。

ミカエルを洗ってあげている最中にシャワーの水を被ってしまった鞠絵は具合が悪くなってしまい、生死の境を彷徨うことに。

アニメは原作にほぼ忠実に作られたようです。

3 命のお守り

鞠絵が病院に入院してまもない頃の兄との思い出のお話。

「お家に帰りたい」と言って泣き出してしまった鞠絵のために、鞠絵を病院から連れ出す兄。
鞠絵は驚きながらも、それを嬉しく思うのですが、病院に戻った後は当然、兄が婦長さんに怒られてしまうことに。

サラッと鞠絵に応援のお守りを渡す手管といい、この兄は出来る兄ですね。

4 遠い日の約束

宿題の読書感想文を書くために、療養所の図書館に行く鞠絵のお話。

本を探しているうちに、子供の頃に読んだ本を見つけて読みふけっていると、本の間に昔の思い出のしおりが出てきて不思議に思う鞠絵。。
本の正体は、兄が鞠絵が喜ぶだろうと思って自宅から持ってきたもので、からかうつもりで、こっそり鞠絵が選んだ本に混ぜたというオチです。

5 ひばりちゃん

療養所で鞠絵と一番仲の良かった友達のひばりちゃんが退院することに。
それを嬉しく思う反面、ひばりちゃんがいなくなることに寂しさを感じる鞠絵のお話。


ひばりちゃん(右)が兄に好意を持っていることを、ひばりちゃんのために兄に言わなくちゃと思いつつも、どうしても伝えられない鞠絵の胸の内がせつないです。

6 もうダメなの?

久しぶりに外泊許可が下りることになって喜ぶ鞠絵
しかし、検査の数値が悪く、許可が下りるかどうか怪しくなってきます。

ショックを受ける鞠絵ですが、兄が自分がしっかり面倒を見るからと先生を説得してくれて、外泊許可が下りることに。

7 いつまでも2人で

外泊許可が降りて、兄とデートをすることになった鞠絵
ふつうのカップルがするようなふつうのデートを希望する鞠絵の願いを叶えて、色々なところに連れて行ってあげる兄。

デートの最後に観覧車に乗り、鞠絵の家にお泊りをすることになった兄ですが……。

「兄上様……わたくし今日とっても楽しかったです……本当に今日の鞠絵は世界一……しあわ……せ……」


遠くで「……ま、鞠絵!?」と呼ぶ兄上様の声が聞こえて……いました……。

このシーンで、この本は終わりです。
なんでこんな不吉なラストにしたのか……ちょっと理解に苦しみますね。

まとめ

内容自体は悪い出来ではないと思いますが、どうにも暗い話が多いうえに、個人的にどうしても鞠絵のことが好きになれないので、あまり楽しめなかったです。

あのラストも後味が悪く、読後感はよろしくないです。



第4弾『はるるみなもに! RTキャンペーン』に当選しました

『はるるみなもに!』ツイッターフォロー&RTキャンペーンページ

第4弾『はるるみなもに! RTキャンペーン』に当選しました。
前3回より参加人数が少なく、当選確率が比較的高かったとはいえ、まさか当選するとは思ってなかったので嬉しい。
ツイッターでDMを貰った時は、マジでびっくりしました。


ジャーン!!
これがしんたろー先生サイン入りの「特製B2ハーフポスター『山神水緒里』」だ!
(たぶん)世界に8枚しかない貴重品ですぞ。


おまけのポスター。
一番左端はシークレットらしいので一応隠します。
ちなみに絵柄はサブヒロインである某先輩の水着姿です。

いやー、それにしても嬉しい。しばらくはポスター眺めてニヤニヤしてましたよ。
っていうかこれ書いてる今もニヤニヤしてますよ、フヒヒ。

クロシェットさん、ありがとう! そして、ありがとう!



『電撃G'sマガジンキャラクターコレクション シスター・プリンセス 〜お兄ちゃん大好き♥〜 5.雛子』の感想

作品解説

シスター・プリンセス』の原作者である公野櫻子先生による描き下ろし小説。
全12巻からなる『キャラクターコレクション』のうちの1冊で、雛子視点の独白形式によるエピソードが7編掲載されています。

雛子について

名前 推定年齢 一人称 兄呼称
雛子 5~10歳(メディアによって差がある) ヒナ おにいたま
身長 誕生日 星座 CV
132cm 8月15日 獅子座 千葉千恵巳

十二人の妹の中で一番幼いと思われる妹。
元気で明るい性格で、お兄ちゃんと一緒に遊ぶのが大好き。
幼いゆえにわがままなところもあるが、根は良い子。
くししが口癖。

1 しゅるしゅるパーン!

夏休みに兄と花火をするお話。

昨日もね……ヒナが夏休みが終わっちゃうって悲しい気持ちになってたら、おにいたまが「明日は一緒に花火でもしようか?」って言ってくれたよ! おにいたまと花火! ……えへへへ♡ スゴイでしょう? ヒナ、もうすっごい楽しみ!!
だから……今日はとっても早起きしちゃった。だって……花火に遅れたらいけないもん!! 起きたら、スグにママのところに行って――ママ、まだベッドにいたよ! クフフフ……おねぼうさんです――「今日はこれからおにいたまと花火するんだぁ!」って言ってうれしくなってピョンピョン跳ねちゃった♡ ……だけど、そしたらママが困ったお顔して「花火は夜になってまわりが暗くなってからじゃないと出来ないから、もう少しゆっくり寝てらっしゃい」って……


ぶーー! ヒナ、そんなの全然待てないよーーっ!!

それで、ヒナ、ちっとも眠くなんかないから、とにかくおにいたまが来るのを待ってようって思って、それから居間のソファにじっと座ってたんだけど、そのあと……朝ご飯になって、ご飯を食べて、えっとお10時になって、おやつを食べて、それからお昼ご飯になってご飯を食べても……それでもまだ……おにいたまが来てくれないのぉ! ヒナ、その間に100回くらい、「もうおにいたま来た?」ってママに聞きに行ったけど、そのたびにママが、困ったお顔して「きっともうすぐよ……」って言うばっかり……。

これで雛子にキレないママは偉い!
悪気がないのはわかるけど、ママがノイローゼになっちゃうからやめてあげて!!

この後、結局ママが兄に電話して、兄に早く来てもらうことになり一緒に花火を買いに出掛けるんですが、家に帰ってきた後に、早起きした雛子は眠くなって結局寝てしまい、夢の中で兄と花火をすることに。

2 いじわるライオン

兄と二人でサファリパークに出掛けるお話。

「ヒナの赤ちゃん、もってちゃった(原文ママ)ーーーー!うわぁーーん」
ヒナ……泣いちゃった。
だって、ホントのホントに赤ちゃん……欲しかったんだもん!

(注:赤ちゃんというのはライオンの赤ちゃんのことです。)
「そんなに赤ちゃん欲しいなら、僕が雛子ちゃんに赤ちゃん作ってあげるよ」……などという同人誌的発想はやめましょう(笑)

3 おにいたまとひみつ基地

兄と一緒に雛子のひみつ基地に行くお話。

クフフ……だからね、ヒナたちよくママに怒られちゃったんだ。だって、夜、寝るまえにおにいたまがヒナにご本を読んでくれるとき……、たいていヒナ、うれしくなってきて、おふとんから出たくなっちゃうんだもん。ヒナがおふとんの中でモゾモゾしてると、ママがちょっぴり困ったさんな顔で笑いながら……、ヒナの枕元でご本を読んでくれてるおにいたまに「もう寝なくっちゃいけないんだから、そんなに雛子ちゃんを興奮させちゃダメでしょ」って言うの。それでね、ママがそう言うの聞くといつも、ヒナもうガマンできなくなってきて……「ヒナ、もうちっとも眠くないよ!」って言って、おふとんから飛び出しちゃうんだぁ! そいでおにいたまと遊ぶの。……くしししし♡

ママ……頑張って!

4 ピヨちゃんと雨降りカエル

リピュアの雛子のキャラクターズパートの元になったお話。
傘を持っていない兄のために、雛子が傘を持って、雨の中、学校まで迎えに行くお話です。

アニメは、ほぼ原作に忠実に作られてますね。
アニメは作画と演出が非常に良かったので、映像と声がある分、アニメの方が出来が良いと感じました。

5 お手伝いをしよう

雛子のママが急にお出かけしなくちゃ行けなくなったため、家に残された雛子が家のお手伝いをしようと頑張るお話。

雛子は頑張ったんですが、結局上手く出来なくて、兄が助けてくれることに。

そしたらね、たちまちあたりは湯気モウモウ、水浸しになっちゃった♡ ヒナ、楽しくってクスクスクスクス笑っちゃったよ♡ おにいたまもねー、ちょっぴり困ってたけど、でもちょっぴり楽しそうだった!
……そしたらそこにいつの間にかママがいて……。
「こらーー、なにやってるの、あなた達! どこもかしこも水浸しじゃないのっ!!」


あちゃー♡ 怒られちゃった! ヒナ達、お風呂場にいたから玄関の音なんてちっとも聞こえなかったみたい。2人で一生懸命お手伝いしたのに、ダイナシになっちゃった!

ママ……頑張って!!

6 ヒナ泣かないモン!

雛子が帽子を無くしてしまったので、兄と一緒にデパートにお買い物に行くお話。

……でもね、それがこないだ、ヒナ……学校の帰りにひみつ基地に行ったときにね……、おっきなお帽子が木にひっかかっちゃうと思って、はずして手に持ってたら、崖の上から風が吹いてきたときにぴゅーって落っことしちゃって……。


ヒナのお帽子……なくなっちゃったの。


それで、今日はおにいたまとデパートに、制服のお帽子を買いにいくことになりました。……えへへへへ♡ お帽子がなくなっちゃったのは悲しかっったけど、おにいたまは「ヒナの方がぴゅーって落っこちちゃわなくってよかった」って言ってくれたし、こうやっておにいたまと一緒にデパートに来れたから、ちょっとトクしちゃいました!

ママ……頑張って!!!

デパートで雛子が迷子になってしまうのですが、デパートのお姉さんが助けてくれて、店内放送を掛けてくれたので無事再会できることに。

7 元気の歌

雛子の学校で行われるクリスマスのお祝いミサに、雛子が兄と一緒に参加するお話。

――でも、そのお支度を手伝ってくれてたママは、窓の外を眺めてはどんどんどんどん渋ーいお顔になって……。


「ねぇ、ヒナちゃん。この雪じゃあ、帰りも大変だし、風邪でも引いたら困っちゃうし。もしかしたら、みんな来れなくて中止になってるかもしれないから、やっぱり今日はやめておいた方が……」
「そんなことダメだもん! ヒナ絶対に行くんだモン! おにいたまと約束したんだもん! おにいたまはぜったい約束やぶったりしないもん! ヒナ天子様するんだもん!! ……おにいたまにヒナの天子様見てもらうんだもん……。クリスマスのミサがなくなったら……ヒナ……ヒナ……うわぁーーーん!!」


ヒナが泣き出したら、ママはあきらめて、おにいたまが来るかどうか待ってみましょうって言ったよ。そんなの、おにいたまがヒナとのお約束やぶるわけないのにね♡

ママ……頑張って!!!!

「おにいたまだっ!」
ヒナが玄関まで駆けていったら、そこには、雪だるまさんみたいになったおにいたまがいたよ。わーいって飛びついたら、とってもとっても冷たかった! はぁはぁってお口からモノスゴク真っ白な湯気を出しながら、電車やバスが動かなくなっちゃったから来るのに時間がかかったんだって教えてくれた。真っ白な息を出しながら「遅くなってゴメンな」ってヒナの頭をぽんぽんしてくれるから、ヒナ……なんでかわからないけど、また涙がでちゃいそうになっちゃったよ。
「ヒナ、おにいたまはぜったいぜったい来てくれるって思ってたもん……♡」

寒さに耐えてよくがんばった! 感動した!
さすがに雛子も少しは悪いと思っているようですね。

――これは幼稚園の子たちがやるんだよ♡ えへへ……ヒナも出たことあるの! ヒナの時はお星様の役だった――

4話で雛子が学校に通っているという描写がありますし、この描写からして、雛子が小学生なのは確定のようです。

まとめ

いやー、子供の面倒を見るって大変ですねぇ……。
雛子の可愛さよりも、ママや兄の苦労ばかりが目について、二人に同情してしまいました。

正直、この本の雛子はわがままで子供すぎて、読むのが結構辛かったです……。
他の作品ではそんな風に感じることは少ないんですけどね。

雛子を見てると、僕はやっぱり子供すぎる妹は苦手だなと、改めて思いました。



『電撃G'sマガジンキャラクターコレクション シスター・プリンセス 〜お兄ちゃん大好き♥〜 4.咲耶』の感想

作品解説

シスター・プリンセス』の原作者である公野櫻子先生による描き下ろし小説。
全12巻からなる『キャラクターコレクション』のうちの1冊で、咲耶視点の独白形式によるエピソードが7編掲載されています。

咲耶について

名前 推定年齢 一人称 兄呼称
咲耶 15~16歳 私、さくや(幼少時) お兄様、おにいさま(幼少時)
身長 誕生日 星座 CV
159cm 12月20日 射手座 堀江由衣

おしゃれで、スタイル抜群、お兄様大好きな妹。
他の妹たちとは違い、兄に妹ではなく一人の女の子として見て欲しいと思っていて、兄に積極的に迫ってくる。

1 恋する季節

咲耶がいかに兄のことを愛しているかを語るお話。

私、知ってるわ。お兄様が私のこと、困ってること……。お兄様もきっと、他の人達みたいに、私のこと“ブラコン”だって思ってるの。まったくもう、ホントにニブくって、おバカさんなんだから! ……私の本当の気持ち、わかろうともしないで……。

咲耶は年長だけあって、兄が自分を妹としか見ていないことをちゃんとわかってるんですよね。
そして、それを不満に思っていること、自分の兄への気持ちは“ブラコン”などではなく、本気であることが、この文章から伺えます。

兄が他の女の子からラブレターを貰ってる場面を咲耶が見かけるエピソードがあるのですが、そこで咲耶は邪魔をしようとするも、足がすくんで動けなくなってしまいます。

私、その日は結局、お兄様には手紙のことはなんにも聞けなかったの。
なんだか……怖くて……。もしもお兄様が……手紙もらって嬉しかったんだったら……どうしようって……。

普段は自信満々に見える咲耶ですが、心の奥ではやはり不安を抱えています。
そこが、またいじらしくて良いですね。

やっぱり、私……お兄様と兄妹なんかに生まれてこなければよかった。
もちろん、わかってる。もし、兄妹じゃなかったら、もしかしたらお兄様と出会えなかったかもしれないってこと。……それはそう思うけど、でも……きっと。……うぅん、そうよ、絶対にどんな道をたどっていたとしても、いつか私とお兄様は巡り会っていたと思うの。


だって……私とお兄様は……運命の2人なんだから……♡

でも、……でもね、きっとそれもこれもお兄様が私のお兄様だからイケナイのよねっ! そうよっ、もしも、お兄様がお兄様じゃなかったら……そうしたら……そうしたら……キャッーー♡
んもうホントに、なんで、お兄様は私のお兄様なのかしら? ……お兄様の……お兄様の、ばかーーーーっ!

咲耶は、兄と兄妹であることを障害に感じています。
兄妹じゃなければ誰に遠慮なんてする必要もなく付き合えるでしょうし、普通に結ばれることが出来ますからね。

そ、そんな……「ツヤツヤの唇で迫ったら」なんて……♡ そりゃ、好きな人はいるけど、キ、キスなんてまだとうぶん……許してくれそうもなくて……。ハッキリ言って……どうしたら手を出してくれるのかな、なぁんて考えちゃったりして……困っちゃってるくらいなのにな……きゃっ♡

兄を受け入れる気満々なところが、非常に咲耶らしくて萌えます(笑)

2 ホーリーウェディング

リピュアの咲耶のキャラクターズパートの元になったお話。

アニメの方はアレンジされていて、原作とはかなり違いますね。
アニメでは咲耶は子供でしたが、原作では大人ですし、マリア像の前で愛を誓うシーンも原作では自宅です。

「あなたを……永遠に愛することを……誓います……」


ツー……ポトッ。


……イヤだ……私、幸せな花嫁のハズなのに……どうして涙が……出てくるの?
……わかってる! 本当は、いくら想ってもかなうはずのないことくらい、もう十分わかってる……。だからって、なにもこんな時に思い出すことないのに……もう私ったら、バカね……。せっかく幸せの予行演習のハズなのに……。
……ポトッ。
でもきっと……本当は、こうして微笑む私の横に立つのは、お兄様じゃなくて……。
……ポトッ。
イヤ……考えちゃダメ。……でも、どうしても、頭の中から消えてくれないの。
こんなドレスを着て白い燕尾服を着たお兄様の横で微笑むのは、きっと誰か……私じゃない女の人……。そして……私はそのそばで……「お兄様、おめでとう」って言ってあげなきゃイケナイの……。


「イヤ……そんなの……イヤよ。……お兄様……私そんなこと絶対に……信じないんだから……。お願いです……神様。どうか、私を……お兄様から……引き離さないで……どうかどうか……ずっと……お兄様のそばに……いさせて……お願い……」

このあたりは、アニメとほとんど同じ。
頭では現実を理解していながらも、それを受け入れることの出来ない咲耶の苦悩が伺えますね。

3 運命の山脈

前回の続き。
兄が他の女の子と結婚式を挙げる夢を見た咲耶は、不安になって兄を学校まで迎えに行くことに。
兄が女の子と仲良さそうに喋っているのを見かけた咲耶は、そこに割って入ります。
急に現れた咲耶に驚いた兄は、女の子に咲耶のことを妹だと紹介するのですが……。

……私が“妹”だって知ってそんなにホッとするなんて……やっぱり絶対にクサイわよね! 私のカンはそりゃあよく当たるんだから! ……だから私ね、ここまできてやっと気が付いたの。やっぱり昨日の夢は神様のイジワルなんかじゃない、お兄様に危険な存在が近づいていることを私に教えてくれるシグナルだったんだって……。……ウフフッ♡
そうとわかれば、私……負けないわっ! 私とお兄様のことを神様だって応援してくれてるのねっ♡ 咲耶、感激!

なんというポジティブシンキング(笑)
可憐ばりの電波も感じますが、まぁ、咲耶だからしょうがない。

「やだ、お兄様たら(っが抜けてるように思えますが原文ママ)またそんなコト言って! あの……私達、本当は義理の兄妹なんです。でも、私とお兄様はとっても仲良しなの……だって将来は婚約するかも……うふふふふっ♡」って……言ーっちゃった♡
お兄様ったら最初は気が付かなかったみたい。でも……クスクスクスッ♡

「そ、そうなんだ、いつまでも兄離れができなくてね……って、……ええっ!? ぎ……義理ぃ!? こ、婚約っっ!?」
私、今がチャンス! って思ったから、お兄様が驚いてるすきにぎゅうっとつかまえて「それじゃあ、今日はお兄様とデートの約束があるので失礼します♡」って――そのへんはちゃぁんと礼儀正しくね♡――言って、こちらもあっけにとられてる女の子を置いてかっこよく2人去っていったのよ♡ ……ウフフフフッ♡

強い(笑)さすが咲耶
僕は咲耶のこういうところが大好きです。
兄を手に入れるためなら手段を選ばない妹っていいですよね。

ちなみに義理の兄妹はもちろん咲耶のウソですので、ご安心を。
義理なら、咲耶があんなに悩む必要ないですからね。

「義理ってことは……血がつながっていないのか……?」


……お、お兄様♡ 深刻そうな顔してるお兄様を見て、私……お兄様を抱きしめたくなっちゃった♡ でもそれは一応ガマンして、精一杯アヤシイ顔して「うふふっ……もし、そうだったら……どうする?」って言ったわ♡ お兄様は、なぁんだってホッとしたような、でもまだちょっと信じてるような、複雑な顔してた。だから私、お兄様の耳元に口を寄せて「あのね……」って「ウソ♡」ってささやいてあげようとしたんだけど……私の言ったことを真剣に受け止めてくれたお兄様が嬉しくてつい……そのままそっとお兄様の頬にキスをしちゃった。

咲耶の言葉に振り回される兄が可愛い(笑)
咲耶の小悪魔っぷりも良いですね。

ねぇ、お兄様……私やっぱり、お兄様のこと離してなんかあげない♡
私とお兄様はいつか絶対……結ばれる運命にあるんだから。……ずっとずっと一緒にいてね……お兄様……世界中の誰よりも私が1番愛してる♡

うん。やっぱり、これが一番咲耶らしいですよね。

4 愛の結晶

兄の誕生日を一緒にどう過ごすかについて悩む咲耶のお話。

だって私ね、お兄様のこととっても大事だから、なによりもお兄様の喜ぶ顔が見たいって思うし、プレゼントはやっぱり毎年チガウ物をあげたいし、もう毎年頭を悩ませてきたんだもの♡ 男の人って、女の子と違ってプレゼントには実用的な物が好きだっていうじゃない? だから自分の趣味だけになっちゃわないように、これでも私、ちゃんとお兄様の好きそうな物をリサーチしてたんだから。お兄様ったら、私のそんな努力……わかってくれてるかしら?

兄のことを思って、プレゼント選びも真剣です。
咲耶はちゃんと兄のために努力してるのも偉いですよね。
こういう妹を見ると、応援してあげたくなります。


他にも、子供の頃に手作りのビーズの指輪を兄に送った思い出、特注の誕生日ケーキを用意して二人でケーキ入刀など、咲耶がいかに兄を愛しているかのエピソードが満載です。

5 キレイを磨こう

ちっとも自分に振り向いてくれない兄に対し、家出をして、兄の気を引こうとするお話。

まぁ、結局ニブイ兄は、咲耶が家出したことにすら気付いてくれず、上手く行かないのですが……。

6 温泉でのんびり?

子供の頃に家族で海に旅行に行った時のお話。

子供の頃の咲耶の一人称はさくやで、兄呼称はおにいさまだったようです。
タイトルからついついお色気方面を期待してしまいますが、温泉は子供の頃の話で、しかも水着着用です。

……あっ、それともやっぱり……もうずいぶん大人になった私達だから……今度こそ、お兄様と2人でしっとり本格温泉なんていうのもいいかもしれないわね。うふふっ……兄妹なんだもの、一緒にお風呂ぐらい、いいわよね? ……お兄様♡

こういう時はちゃっかり兄妹であることを利用する咲耶(笑)

7 消せない絆

“お兄ちゃんの日”のデートとお泊りの話。

お兄様って……そんなに口数の多い方じゃないし、人を笑わせるっていう感じでもないんだけど……どうしてなのかしら? やっぱり……これは私がお兄様に恋をしているせい? ……きゃっ♡

シスプリの妹達は兄に対して大好き、愛してるというのはよく口に出しますが、ハッキリ恋という表現を使うのは咲耶だけです。 すみません、ここ訂正します。白雪も使ってました。

ねぇ……お兄様……。どうして……私達は兄妹なんかに生まれてしまったのかしら? お兄様はいつも私のこと……持て余すように言うけど……でも、お兄様だってきっとホントは私のこと……好き……じゃないの?
教えてほしいよ……。私には……ほんのちょっとの望みもないの?
私だって……本当の兄妹に、……ただの兄妹に戻れたらいいなって思う時もあるわ。だってお兄様と私がただの仲の良い兄妹だったとしたら……こんな想いに苦しめられることも……なかったんだもの。
うぅん……ホントは苦しいのはかまわない……だって私はお兄様が好きなんだもの。でも、もっと辛いのは……ただの兄妹だったらこんな時、一緒のベッドに入ったってもちろんかまわないはずなのに……私がお兄様を好きになってしまったせいで……そんなふつうの兄妹としてすることもできなくなっちゃったってこと……そのことが私には……1番辛いの。兄妹だからずっと一緒にいられると思って嬉しかった子供の頃とはもう違う……。だから……そんな自分を持て余して、いつも……。私……あなたを……どんな風に見たらいいの……?

兄を好きになってしまったがゆえの葛藤。
この咲耶の独白を読んで、切ない気持ちにならないお兄ちゃんがいるだろうか?

私、感じたわ。
私とお兄様の間には、やっぱりなにかたしかな強い絆があるって……。それは兄妹のつながりだったり、ラブのつながりだったり、きっと……とてもひとまとめにはできないの。
……でも、それは私とお兄様だけの……たしかな……消せない絆。いつかまた、こうやって私が迷う時が来るかもしれないけれど……今は……このままで……私達はこのままでいいんだって……素直にそう思えるわ……。

兄の寝顔をじっと見つめているうちに、落ち着いてきて、何かを感じ取る咲耶
兄妹愛、恋愛感情、血の繋がり、思い出。
兄妹の絆というのは色々あって、確かに咲耶のいうとおり、一言で言い表すのは難しいものかもしれませんね。

そうして朝まで……ぐっすりお兄様の隣で……眠ったの。お兄様……私、アナタの妹に生まれて……よかった……な。

この本の話のなかで、幾度も自分たちが兄妹であることを否定的に語ってきた咲耶
僕を含めて、そこにモヤっとしたものを感じた人もいたでしょうが、最後に咲耶は兄の妹に生まれてよかったと呟きます。
公野先生がどこまで意識して書いたのかはわかりませんが、実に上手い構成だなと思いますね。

まとめ

咲耶は、他の妹たちとはちょっと違い、兄のことを恋愛的な意味で愛している妹です。
兄妹では結婚出来ないと理解しつつも、自分と兄は運命の2人であり、自分が兄を世界一愛していると断言して、憚りません。
しかし、そんな咲耶も年頃の女の子。時には不安になり迷うこともあります。
この本は、そんな咲耶のキャラと心情を見事に表現しています。

『キャラクターコレクション』の中で一番のお気に入りですね。