システム
クリックで読み進めていき、選択肢でシナリオが分岐する、一般的なエロゲ。
メインヒロインは妹の満花のみ。
母親とのHもありますが、ほぼおまけです。
マルチエンドで、EDの数は6つ。
ウインドウサイズは1280*720のワイド。
システム設定は一通りのものは揃っていて特に問題なし。
裸立ち絵と立ち絵鑑賞モード有り。
妹について
名前 |
年齢 |
日下部 満花(くさかべ みつか) |
20歳前後? |
一人称 |
兄呼称 |
わたし、私、満花、みつか |
兄さん、にいさん、お兄ちゃん、おにいちゃん、おにぃちゃん |
身長 |
体重 |
スリーサイズ |
不明 |
不明 |
胸はかなり大きい |
CV |
原画 |
シナリオ |
計名さや香 |
瑳々 |
短編工坊、ニコチュウ(仮)、びんぼうくじ |
備考 |
Hシーンはアニメ有り |
主人公の妹。
学校に行ったり仕事はせずに、家や畑の手伝いをしている。
満花の年齢はハッキリとわかりませんが、お祭りでお酒を飲んだことを聞いても母親が怒らない、結婚してもおかしくない年齢、満花は義務教育が終わってから何年も何もしていない、大学に行っても周囲と年齢が違う、20代半ばである社会人の兄とはそれなりに年齢が離れている、以上から推測すると20歳前後と思われます。
性格はお嬢様風な敬語妹。
昔は子供っぽかったが、今ではすっかり女性らしい大人びた雰囲気になり、久しぶりに会った兄を困惑させている。
田舎暮らしなだけあって、意外に体力があり、料理も上手い。
兄のことは小さい頃から慕っていて、盲目的なぐらい好意を寄せている。
満花が兄を慕う理由も、ちゃんと描写されていて、説得力あります。
意外に策士なところがあって、様々な手を使って積極的に兄に迫ってきます。
ちょっとヤンデレな一面も……。
作品の雰囲気からして、妹が村の男に犯されるようなシーンがありそうに見えますし、実際に作中で満花に好意を寄せる男性も登場しますが、あくまで立ち絵無しのモブですし、満花が兄以外の男性に裸を見られたりHなことをされたりするようなシーンは一切ありません。
満花の実義は作中に実の妹とあるので、実妹は確定。
満花のCG枚数は51枚。(母親との3Pは除く)
内訳はイベントCG9枚に、HCG42枚と大半がHCGです。
6枚目の抱き合ってキスするCG、40枚目のお風呂でバッタリのCG、50枚目のHしながらキスするCGがお気に入り。
「妹を助けるのが兄ですが、兄を助けるのも妹です。持ちつ持たれつの素晴らしい関係じゃありませんか」
「いいですよ……。兄さんがくれるものなら、何でも欲しいです。愛も、快楽も、苦しみも、痛みも、全部私が独占したいんです……」
「兄さんが好きです。ずっと小さいときから守ってくれた、あなたのことが大好きです。だからどうか、私を選んでください。全てを裏切って、私の愛だけを貰ってください」
兄について
主人公。
二十代半ばの社会人。
元は田舎に住んでいたが、妹への倫(みち)ならぬ想いを捨て去るために、家族には何も言わず黙って家を飛び出して都会に出てきた。
都会で沙緒里という婚約者ができたため、婚約の報告のために数年ぶりに田舎に帰省してきたが……。
家族構成は母親と妹の3人家族。
父親は満花が生まれる前に亡くなっています。
優柔不断で、状況に流されやすい性格。
妹のことに関しても、うじうじ悩むばかりで、なかなか行動に移さないので、見ててちょっとイライラします。
ただ、自分が悪いという自覚はあって、人のせいにしたりはしないので、そこはまだ救いがあります。
容姿は公式サイトやCGでも出てきますが、眼鏡を掛けていて少し冴えない感じ。
婚約者や他の女性と経験済みなので、非童貞。
妹のことは昔から性的に意識していて、離れて暮らすことと他の女性と付き合うことで忘れようとしていたが、美しく成長した妹に再会したことによって、妹を諦めきれていない自分の気持ちに気づいてしまい苦悩する。
妹への独占欲はかなり強い。
母について
兄妹の母親。
豪快な性格をした肝っ玉母さん。
早くに亡くなった夫の代わりに、女手一つで兄妹を育ててきた。
口は悪いが、子供たちのことはとても大事に思っていて、黙って家を出た息子に対しても、少し怒っただけであっさりと許す寛容さを持ち合わせている。
息子が帰ってきたことと息子の婚約については、母親らしく素直に喜んでいるが、同時に満花が兄に想いを寄せていることにも気づいていて、何とか諦めさせようとしています。
年齢のわりに見た目は若く、立ち絵やHシーンもあります。
シナリオ
物語はいきなり満花とのHシーンから始まり、田舎に帰省する主人公、母親や満花との再会という感じで進んでいきます。
帰ってきて早々風邪を引いてしまい満花に看病される兄ですが、その最中、兄を想って自慰に耽る満花を目撃してしまいます。
妹も自分と同じような気持ちを抱いていると知った兄ですが、兄妹でそんな事は許されないし、自分には婚約者がいるということで、満花に自分が結婚することを告げて、何とか諦めさせようとします。
しかし、諦め切れない満花は夜中に兄の部屋に訪れて自分の兄に対する気持ちを伝え、自分を抱いてくれるように兄に迫ってきます。
最初は流されるわけにはいかないとキッパリ拒もうとした兄ですが、一度だけでいいからと言われ、結局抱くことに。
ここからダメ兄の苦悩が始まります。
(ここからネタバレあります。未プレイの方はお気をつけ下さい)
そんな感じでズルズルと関係を結ぶことになってしまった兄ですが、一日だけの恋人でいいからと言った満花が、その約束を破って関係を延長しようと言い出した時は、約束が違うといってさすがに断ります。
しかし、満花は密かに兄の携帯で兄妹の情事の音声を録音しており、逆に脅される羽目に。
ここからは各エンドについて語っていきます。
満花失踪エンド(エンド名は僕が勝手につけたものです)
満花が失踪してしまい、警察や村人にも頼んで探すが見つからず、仕方なく都会に戻る主人公。
数年後、婚約者と結婚し、子供も生まれ平穏な生活を送っていた兄の元に、なぜか婚約者の持っていた携帯を持って現れる変わり果てた姿の満花が……。
選択肢を間違えると突入する、救いのないバッドエンド。
ハッキリとは描かれていませんが、婚約者は満花によって殺されたと思われます。
テキストのみで、CGもないし、3流ホラー映画のようなラストです。
母子相姦エンド
自分たちの障害が母親であると思い込んだ満花が、村の男を唆して母親をレイプさせたうえに、兄を丸め込んで母親を無理矢理犯して屈服させ、自分たちの関係を認めさせるエンド。
胸糞なエンドです。
女手一つで苦労して育ててくれた母親に対し、恩を仇で返す鬼畜な所業。
婚約を破棄し、会社を辞め、ただひたすらに母娘三人で快楽を貪る姿は見ていられません。
駆け落ちエンド
会社を辞め、婚約者も家族も捨てて、妹と二人で逃げ出し、一緒に暮らすエンド。
未来への不安はありますし、これが本当に幸せかどうかというと難しいところですが、二人とも後悔はしていませんし、誰も知らない土地で新婚カップルとして振る舞える本人たちは幸せそうです。
満花妊娠エンド
満花の身体に溺れ、全てを捨てて二人で逃げ出すエンド。
逃げ出すという意味では駆け落ちエンドと似てますが、ひたすら快楽に溺れ、妊娠した満花とのセックスに耽る兄の姿にはまったく希望がないです。
妊娠エンドというよりは退廃エンドと言ったほうが近いかも。
満花キスエンド
結局、優柔不断で何も決断できないまま、満花は母親に無理矢理嫁に出され、その母親にも見捨てられてしまう兄。
激しい自己嫌悪に陥り、失意のまま都会に帰ろうとする兄ですが、そんな兄の元に駆けつけ、兄のダメな部分を全て受け入れ、肯定し、自分を選んで欲しい、自分を連れて逃げて欲しいと懇願する満花。
そんな満花を兄が受け入れ、キスを交わすエンド。
どう考えてもバッドエンドの流れの中で登場し、兄の救いになる満花が眩しいです。
満花の兄に対する愛情が最も感じられるエンド。
過程はともかくとして、ラストはかなり後味が良いです。
満花ハッピーエンド
兄妹は、母親に正直に二人の気持ちを打ち明けて許しを貰おうとしますが、母親は冷静に現実について言い聞かせ、考えを改めるよう言ってきます。
しかし、二人の決意が揺らがないのを見ると、包丁を持ち出してきて、どうしても添い遂げたいなら自分を殺していきなさいと満花に告げます。
最初は躊躇する満花ですが、母親に覚悟を見せろと挑発されて、本気で母親を殺そうとします。
が、兄に止められて結局未遂に。
満花と兄の覚悟を見せられた母親は、仕方なく折れ、二人の仲を認めてくれることに。
婚約者との婚約は解消することを兄が決心する、母親は兄妹の関係を認めてくれる、世間体を考えて一家三人で都会に引越すことになる、満花は今後の将来を考えて学歴を身につけるため大学を目指す、という現実的な落とし所を見つける作中で一番のハッピーエンド。
(ネタバレここまで)
ネタバレなので隠します。構わない人は反転して読んでください。
ルートによっては母親に二人がセックスしてるのがバレる展開有り。二人の関係を認めてくれるルートもあれば、無理矢理犯して認めさせるルートもあります。
禁忌、背徳描写
めちゃくちゃあります。
兄も満花も兄妹で関係を結ぶのが良くないことだと自覚してますし、ましてや兄は婚約者がいる身。
婚約者や自分の母親の信頼を裏切るわけにはいかないということで、必死に自分の気持ちを抑えようとするのですが、それでもどうしようもなく妹に惹かれてしまい、つい身体を重ねてしまうという兄の苦悩は、ものすごく背徳感あって良いです。
まぁ、この辺は人によってはウジウジしてるだけにも見えますし、好みが別れると思いますが……。
まとめ
やはり背徳感のある作品は良い。
ここまで背徳感ある作品は久しぶりにプレイしました。
夏の田舎を舞台に、妹への許されない気持ちに悩みつつも、拒みきれず受け入れてしまう兄の苦悩。
自分の気持ちが兄を困らせるとわかっていても、なお積極的に兄を求める妹。
もう、好きな人にはたまらない設定ですね。
ミドルプライスということで、ややボリューム不足な点もありますが、兄妹描写、濃厚なエロ、兄を愛する一途な妹など美味しいところはしっかりと抑えています。
最近背徳感のある作品をプレイしてないなぁ……という人にお勧め。
古き良きエロゲの雰囲気を残した懐かしい作風
お気に入り度(10点満点) 9
別のキャラのレビューを読む