友里 湊 『絶対★妹至上主義!!』(ケンカ友達系・罵倒、暴力、だらしない)

作品情報

タイトル:絶対★妹至上主義!!
ブランド:脳内彼女 作品ページ
ジャンル:妹によるHなイタズラ満載AVG
発売日:2007年1月26日
販売価格:8,800円(税別)

あらすじ

作品ページのSTORY参照。

妹について

名前 年齢
友里 湊(ともさと みなと) 兄の1つ下
一人称 兄呼称
あたし、湊 兄貴、お兄ちゃん、信一
身長 体重 スリーサイズ
152cm 53kg B75/W55/H76
CV 原画
金松由花 結城しん、遊月ことな
シナリオ 備考
蒼夜、結月、影花 複数妹

主人公の実妹
友里家の4女で円の姉。

性格は明るくて、親しみやすく、顔もそれなりにいいので学校ではモテるらしい。
しかし、家ではガサツでバカで生意気。
兄とはささいな事で喧嘩ばかりしている。

声優さんの声に癖があるので、最初は違和感を覚えるかも。
プレイしてるうちに気にならなくなりますが。

兄について

主人公。
学生。

性格は基本的には普通のエロゲ主人公。
妹達には押され気味で、兄としての威厳が保てないと悩んでいる。
妹達に迫られると抵抗できず流されるままで、かなり情けない。

家族構成は両親と姉3人に自分、妹の湊と円+海音の9人家族。
両親は長期出張で家に居らず、姉3人は既に家を出ていてゲームには出てこない。

湊の事は妹というより、男友達のような感覚。
湊とはよく喧嘩をするが、別に嫌っているというわけではない。湊のあまりのだらしなさに、ちゃんと嫁の貰い手があるのかと心配する兄らしさも持ち合わせています。

シナリオ

主人公の友里信一は平凡な学生。
妹の「湊(みなと)」と二人でのんびりした春休みを過ごしていたある日、寮生活で家を離れていたもう一人の妹の「円(まどか)」が、父の亡くなった知人の娘だという「海音(あまね)」を連れて帰ってきた。

多少のいざこざはあったものの、結局妹として家に引き取る事になった海音。
しかし、その海音は実は信一を前世の恋人の生まれ変わりと慕う電波少女だった。
海音に強引に迫られ、そのまま関係を結んでしまう信一。

そして、それをきっかけに円、湊、更には隣に住む幼馴染であり信一を兄と慕う妹的存在の「ゆかり」までが信一に迫り始める。
妹達に次々と迫られ困った信一は、兄としてそんな状況を何とかしようと決心するのだが…。

ここまでが共通ルートで、大体1時間半ほどです。

(ここからネタバレあります。未プレイの方はお気をつけ下さい)






湊ルートの序盤で、兄は湊のオナニーを覗いてしまった事から湊を女性として意識してしまい、誘われるままに湊と関係を結んでしまいます。
この時の湊は一見軽いノリで兄を誘ってますが、実際は兄を円や海音に取られて面白くないというヤキモチが見え隠れしていたりして、なかなか可愛いです。

その後も「女の子に対する免疫を付ける為」と言う湊に誘われて、デートやHを繰り返す兄。
兄は断ろうとするのですが、妹に手を出したという弱みを握られている為に断りきれません(なんかどっかで聞いたような展開ですが気にしないように)。

そんな恋人ごっこを繰り返すうちに、段々と湊のことが気になり始める兄。
兄は湊のことを考えて、こんな関係を続けるのはお前の将来の為にも良くないから止めようと持ちかけますが、湊は聞き入れてくれません。
結局うやむやのまま関係を続けることになる二人。

ここまではわりと明るいノリでしたが、ゆかりが湊と兄の関係に感づいて、湊に本気なのかと訊ねる辺りから話は動き始めます。
「兄貴がヒマそうだったから「恋人ごっこしてみない?」ってからかってるだけ」とごまかす湊に対し、ゆかりは信一の事が好きだと告白。
湊に、兄が好きなら自分の気持ちに正直になった方がいいと忠告します。
ここでようやく湊の本心が見えてきて、話が面白くなっていきます。

そして湊をますます意識してゆく兄。
兄は湊に自分のことが好きか尋ねますが、湊は「これは恋人ができるまでの単なる予行演習」だと兄をつっぱねます。

やがて湊は二人の関係に気付いた円からも問い詰められ、このことを父に報告すると言われます。
これ以上関係を続けられないと理解した湊は、円に報告はもう少しだけ待って欲しいと頼み、兄には関係の終わりを伝えます。

湊の言葉にショックを受け、落ち込む兄。
海音に誘われてデートをした兄は、自分が本当に湊のことが好きだったことに気付かされ、湊に自分の気持ちを伝えることにします。

湊の本心を何とか聞きだそうとする兄に対し、「今までの事は単なる遊びで兄貴のことは何とも思ってない」と、あくまで突き放そうとする湊ですが、兄が寝てる間にしたキスのことを問われ、動揺。
気持ちを隠しきれなくなった湊は、ついに兄のことが好きだと告白します。

このシーンの湊は滅茶苦茶可愛いです。
そして兄妹だからダメと躊躇する湊に対し、自分の気持ちをハッキリ伝える兄も格好いい。
このゲームで一番好きなシーンです。

「なあ、湊……血がつながってるから、何だ?」
「兄妹だから……何だ?それは、本当の気持ちを踏みにじれるほど大切なことなのか?」
「あ、あたしは……妹で、兄貴は……兄貴なんだよ」
「それは……変わらないことなんだよ」
「じゃあ、変われば良い」
「それって、どういう……」
「変えていけばいいんだ、湊」
「俺にとって、おまえは妹だけど……それ以上に、湊なんだ」
「大好きな、一人の女の子なんだ」

これらの台詞は最初は「兄妹である事を止めて恋人になる」という意味かと思ってスッキリしなかったんですが、EDで、

「信一は……兄貴だけど、カレシだよね」
「今更だけど……そうだな」
「あたしは、妹だけど、カノジョだよね」
「うん、彼女だな」

……と、二人が兄妹であることを否定しなかったので安心しました。




(ネタバレここまで)

親バレ、周りバレ

ネタバレなので隠します。構わない人は反転して読んでください。
二人がお互いの気持ちを確かめ合った後に、円が父に連絡したことにより二人の関係はバレます。父は直接は出てきませんが兄と湊の関係には反対で、学園を卒業するまでは別々に暮らすように手を打ってきます。「二人の気持ちが変わらなかったら認める」という辺りが甘いですが。

円も最初は二人の関係を良くは思っていませんが、二人の決意が固いならと結局は二人を応援する立場に回ります。ゆかりと海音も一応二人の仲を認めはするものの、兄の事は諦めきれてはいない雰囲気で、決して祝福ムードにはならないのが二人の関係の禁忌性を現していていいと思いました。

禁忌、背徳描写

兄妹で恋愛する事の禁忌は描写してありますし、親バレもありますが、それほど暗くはないです。
Hの際の背徳感のようなものは、ほとんどありません。

エッチ

湊役の声優さんはあえぎ声がド下手です。
あかね色に染まる坂の湊の人も下手でしたが、それ以上に下手。
声のせいでオカズに使うのは難しいと思います。

まとめ

最初の内は湊に振り回されるばかりだった兄が、中盤からは主導権を握り始め、最後には決して湊のことを諦めない強い兄になるのが良かったですね。
序盤の湊との兄妹喧嘩も、リアルな兄妹という感じで楽しかったです。

ところどころ絵が崩れてたり、声優さんが下手だったりと問題点もあるんですが、それ以上に湊が可愛いのと、兄の成長ぶりを描いたシナリオが良かったと思います。

某所の人気投票のおかげで「人気ない方の湊」などと呼ばれている湊ですが、僕は断然こっちの湊の方が好きですよ。

ケンカのできる兄妹って良いです
お気に入り度(10点満点) 9

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