作品情報と感想
ブランド Aries
プレイ時間は1時間ちょっと。
主人公が転校してきて、新しい生活に慣れてきて、えんなびを始めた辺りで唐突に終わりです。
ゲームの内容ですが、システム的には概ね問題なし。
メガネキャラのボイスが、他のキャラより小さくて聞き取りづらいのが気になったぐらい。
シナリオはえんなびの存在以外はこれといった特徴もなく、普通の学園モノ。特に面白い展開があるわけでもなく、淡々と日々が過ぎていく感じです。(いきなり小春が裸で出てきたのと、作中の時間が2ヶ月飛んだのには驚きましたが)
ヒロイン勢はテンプレキャラばかりで、これといったお気に入りはなし。
サウンドは普通。
エッチシーンは無し。(後日エッチシーン体験版が出るとのこと)
さて、ここからは実妹ゲームとしての評価に入ります。
妹について
名前は小春(こはる)。
年齢は兄の1つ下。
性格は無邪気で明るく、料理が得意。
妹がなぜ兄に懐いてるのかの説明がまったくないので、いきなり登場してベタベタされた時は戸惑いました。最初に昔の思い出話の一つでも入れて、理由を説明してくれればこんなことにはならないんですが……。
実義は不明。
少なくともゲーム内に義理フラグはなかったんですが、実の妹と明言もされていません。
一応似ているという描写はありましたが、仕草だけじゃちょっと弱い。
兄について
双川学園2年生。
女の子が苦手で、ハッキリしない性格。
特にこれといった魅力があるわけでもなく周りに流されてばかりと、好きになれないタイプです。
兄としては可もなく不可もなく。
小春にバイトの給料で携帯を買ってあげるところだけは、いい兄でした。(それまでとは兄妹の書き方が明らかに違うので、多分ライターが変わっているのではないかと)
分析
せっかくなので、
この前書いた実妹ゲームの出来を見分ける方法の記事を使って、このゲームを分析してみます。
まず、良実妹ゲームの傾向に当てはまる項目は……ゼロ。
そして危険信号について当てはまるのは、
- 体験版をプレイしても実妹とハッキリしない
- 両親は健在だが仕事の都合で二人とも家に不在
- 妹がロリで兄の呼称がお兄ちゃん
……かなりダメっぽい。
一番キツイのは実妹とハッキリしないことですね。
実妹ゲームとして最も大事なポイントが抜けてるのが怖い。
まとめ
総じて微妙。点数でいくと67点ぐらい。
序盤がつまらなすぎるのと主人公に全然感情移入出来なかったのが痛い。
ただ、えんなびを利用し始めてからはちょっとだけ面白くなってきたので、個別シナリオに入れば化けるかも。
普通ならとっくに見切りをつけるところですが、まだちょっと小春に対する期待を捨てきれないので、とりあえず次の体験版を待ちます。
……『フォルト!!』で痛い目に遭ったばかりなのにね、賢い人は真似しちゃダメですよ。