『マイフェアSISTER』の感想

作品情報

「おいしいバイトがあるんだな。報酬破格、三食昼寝にケーブルTV付よ」ミキ姉の甘~い言葉に誘われて。江戸川師走は上京を決意した。そんな彼をいきなりキック&パンチ&キッスで迎えたのは異世界から来たお姫様(10歳)で!?師走は異世界VIPの接待役だった!?いじられキャラのマジメ姫君・アネモネ、警視庁エリートの従姉・ミキ、女優の妹・睦月。それぞれ悩みをもつSISTERたちにアホほど振り回される師走の、全力疾走ボーイミーツガール。

上記はAmazonの商品説明より転載。
全2巻のライトノベルです。

妹について

主人公の妹。
名前は睦月(むつき)。
一人称は「あたし」
兄の呼称は「兄貴」「お兄さま」

年齢は14歳の中学3年生。
「MUTUKI」という芸名で人気女優をやっている黒髪ロングの美少女。

表では猫を被っていい子に振舞っているが、実際はわがままで気が強い。
兄に対しても暴言だらけで容赦ないが、素直になれないだけのツンデレ気質。
兄が他の女の子と仲良くしているとヤキモチを妬きまくる。

「はあ? いまさら何言ってんの。あんなの収録で適当に合わせてんに決まってんじゃない」


「兄貴なんか大嫌い……」


「あたしが仕事辞めたら一緒にいてくれる?」

兄について

主人公。
16歳の高校1年生。

家族構成は両親と妹の四人家族。
父とマンションに二人で住んでいて、母と妹は仕事の都合で別に暮らしている。
昔は有名子役だったが、とある事情で辞めてしまい、現在は普通の高校生。

妹の睦月とはあまり仲が良くなく、会えば口喧嘩ばかり。
睦月の兄に対する気持ちには全然気づいていない。

感想

アネモネより睦月だろ。

「兄貴の妹はあたしだけなんだからね。どこいこうがなにしようが、独占していいのはあたしだけなんだからね。文句いったりたたいたり蹴ったりキスしていいのはあたしだけなんだからね。そこんとこわかってんの?」
「ぜったいぜったい、あきらめないんだからね──────っ!」

ああ、もったいない。
なんでこの兄は、こんなにも可愛い睦月のことを妹以上に見ようとしないのか。
この想いにちょっとは応えてくれ。
こんなこと言われてるのにサラっと流さないでくれ。
遠く(他人)の妹(アネモネより近く(自分)の妹(睦月)という名セリフを知らないのかよ。

やっぱりラノベは全然ダメです。
ラノベの兄は妹を選んだりしない。
妹が兄のことを好きでも、兄にとっては「あくまで妹は妹」
ヒロインになれない妹は、結局他の女に兄を取られるしかない。

妹とのEDがある実妹ゲームの素晴らしさを改めて感じましたね。