建部 奏 『絶対★妹原理主義!!』(おバカ系・元気、貧乳)

作品情報

タイトル:絶対★妹原理主義!!
ブランド:脳内彼女 作品ページ
ジャンル:兄とは永遠に報われない生き物なのさAVG
発売日:2010年10月29日
販売価格:パッケージ版8,800円(税別)、ダウンロード版4,600円(税別)

脳内彼女の過去作『絶対★妹至上主義!!』の流れを汲む、妹たちとのHな日々が中心の抜きゲです。

あらすじ

公式サイトのSTORY参照。

システム

基本的なものは大体揃っているのですが、エフェクトを切る機能が無くクリックで飛ばすしかないのが地味にストレス溜まります。
あと、BGMと音声のバランスが悪いですね。特に音声は小さめで、うちの環境では標準から最大までボリュームを上げてもまだ足りずスピーカーのボリュームを上げないと聞こえにくかったです。更に各ボイスのボリュームが統一されてなくて、声が大きすぎたり、小さすぎたりというのもありました。

妹について

名前 年齢
建部 奏(たけべ かなで) 不明
一人称 兄呼称
あたし、アタシ、カナ、奏、私 兄貴、お兄ちゃん
身長 体重 スリーサイズ
不明 不明 不明だが胸は小さい
CV 原画 シナリオ
渋谷 ひめ あおぎり ぺんた 西田一、生田あわる、芳井一
備考
特になし

主人公の実妹
建部家の三女で学生。

性格は元気でおバカ。
何かにつけて兄に突っかかってくるが、武術の腕は兄に及ばず、いつも軽くあしらわれている。
プロレスとテレビゲームが大好きで勉強は苦手。
四女の茜音とは仲が悪い。

『絶対★妹至上主義!!』の湊と似たタイプです。

「ふんっだ! 毎日毎日、先に生まれたからって偉そうにしやがって! 積年の恨み、今ここで晴らしてやる!」


「必殺! 奏ちゃんムーンサルトプレス!」


「いやっほぉーう! あたしは自由だ前田慶次だ! カブキ者は道をあけろーい!」

兄について

主人公。
建部家長男で学生。

家が古武道の道場なので、子供の頃から武道の修行をしていて実力もなかなか。
両親が既に亡くなっている現在は建部流の当主だが、父の死後に建部流は凋落したため、門下生は一人もおらず家族のみ。
妹たちとの生活費を稼ぐために、幼馴染のゆかなの家が運営している新聞配達所でトレーニングを兼ねたアルバイトをしている。

性格は武道家らしく体育会系で真面目。体を鍛えることが好きで修行にも熱心。
だが、才能では妹の瑞に劣り、実力もまったく及ばない。

妹たちに対しては過保護で心配性の自覚なきシスコン。
兄として妹たちのために日々頑張る良き兄だが、妹たちの気持ちには鈍感で、その努力も空回り気味。

奏に対しては、だらしなくて手のかかる妹という感じで、他の妹に比べ扱いがぞんざい。

シナリオ

シナリオのプレイ時間は共通ルート3時間、奏ルート3時間ぐらいでした。
最初は瑞を除く3人の妹たちとの生活ですが、ゲームが進むと修行に出ていた瑞が帰ってきて姉妹全員が揃います。

最初はなかなか格好良い兄ですが、兄が道場と当主の座を賭けた瑞との勝負に負けた後は、兄妹の立場がすっかり逆転。妹たちにすっかり馬鹿にされ、Hな責めを受け続けることになります。
妹に責められるというシチュとそれらに抵抗できない情けない兄は人を選ぶと思うので、このゲームが気になる人は、まず体験版をプレイすることをお勧めします。

共通ルートでの妹たちとの生活は、楽しかったです。
妹がバケツの水を被って服が透ける、妹の着替え中に部屋に入ってしまう、稽古中に道着がはだけて胸が見えるなど、一緒に住んでいる妹ならではのHなハプニングをしっかり押さえています。
残念なのは、どの妹にも兄に対しての恥じらいが無いことでしょうか? 一人ぐらいはそういう妹がいても良かったと思うのですが。

共通での妹とのHシーンは、自室で下着姿の瑞に手コキされる、綺にはキス、オナニーを見せられフェラされる、茜音にはお風呂で太ももコキされる、奏には手コキされる、最後に妹たち全員に責められ、キスやフェラなどをされます。
共通ルートで早々に兄が妹の処女を奪うなんて展開が無いのは良かったですが、最初のキスが綺に奪われたのだけは、ちょっと気になりました。

(ここからネタバレあります。未プレイの方はお気をつけください)





奏ルートに入ると奏が、拾ってきた子犬を飼いたがります。
生き物を飼うのは大変だし、奏に面倒を見ることができるのかを危ぶんだ兄は飼うことを認めないのですが、奏にお風呂場で手コキされて弱みを握られ、結局飼う羽目に。


その後も何度か奏にHなことをされる兄。
最初は兄をからかってやっていた奏も、だんだんと快楽の虜に。我慢できなくなった奏は兄に自分の中に挿れてくれるようにねだってきます。当然「兄妹でそんなことするわけにはいかない」と拒否する兄ですが、奏に可愛くおねだりされたのと性欲に負けて結局することに。妹の処女を奪って中出しまでしてしまった兄は、責任を取らなくてはと悩み始めます。

そんな兄とは対照的に、奏の方はそれほど気にせずいつも通り。
瑞がバイトしてるメイド喫茶で、接客のアルバイトをすることになります。

アルバイトや犬を飼う経験を通して成長していく奏。
メイド喫茶でチンピラに絡まれた時に、兄に助けてもらったことがきっかけで、兄に対して素直になっていきます。

「アタシ、兄貴以外の手に触られたくなんかないもん……アタシの身体に触っていい男は、兄貴だけなんだもん!」


「アタシが女の子らしい格好をしてたのに、兄貴なんにも言わないんだもんっ……!」


「やったぁっ……! お兄ちゃん大好きっ……♪」

そんな奏のことを可愛いと思い始める兄。

その後、バイト先のメイド喫茶で『メイドグランプリ』という人気投票が開催されることになり、瑞と奏も参加し優勝を競うことになります。何でもこなせて完璧な瑞に勝てるか不安になった奏は、兄に瑞じゃなく自分だけを応援して欲しいと頼みます。妹たちに対し公平でいようと思っていた兄ですが、奏の不安そうな姿を見て自分の中にある奏への気持ちに初めて気づき、奏を応援することに。本番前で急に自信を無くしてしまった奏に初めてのキスをして(CG無し)勇気づける兄。

……と、ここまではかなりいいシナリオだったのですが、ラストは急に失速します。

メイドグランプリ後に、いきなり奏がアイドルにスカウトされ、国民的な人気を誇るアイドルになるという急展開。アイドルになった妹にも平気で中出ししてますし、何とも適当さが目立つEDでした。女子プロレスラーアイドルとして活躍だというなら、まだ話はわかるんですが……。

奏BADは唐突に5年の時が流れ、成長を止めた奏とH三昧の爛れた生活を送るというもの。
他の妹たちやゆかなにも見捨てられ、二人だけの世界に没頭と、相変わらず後味が悪いBADENDは健在です。こんなの必要なんですかね? 僕にはどうも存在意義が感じられないんですが……。






(ネタバレここまで)

親バレ、周りバレ

ネタバレなので隠します。構わない人は反転して読んでください。
無いです。一緒に住んでる妹たちにすら全くバレません。

禁忌、背徳描写

ほとんど無いです。
奏は実の兄との行為や関係にためらいや迷いが無いですし、兄の方は一応兄妹だからと躊躇はしますが責任を取ると口で言っているだけで、結局はなし崩しに関係を続けていきます。エピローグでも実の兄妹で愛し合うという問題は置き去りで、何の解決もしていません。

まとめ

奏シナリオは妹である奏の成長を上手く描いていて、この作品で一番出来がいいと思います。
途中まではヘタレだった兄も、中盤からはいい兄ぶりを発揮しますし、兄に対して素直になった奏は最初の頃のギャップと相まって非常に可愛かったです。それだけに最後の急展開だけがもったいなかったですね。あれさえなければもっと評価が上がったんですが……。

背徳感など細かい不満は結構ありますけど、なんだかんだいっても奏はこの作品で一番のお気に入りキャラです。

おバカ系のキャラには我ながら甘いなぁ……
お気に入り度(10点満点) 9

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