リアル妹と仲良くなるための方法

説明

注意:今回は実妹キャラやゲームではなくリアル妹の話です。

あなたには妹がいるでしょうか? 「妹がいるけど、仲が良くない」「妹がいるけど、生意気だから嫌い」「妹がいるけど可愛くない」今回はそういった人たちに役立つかもしれない話です。

念のため最初に断っておきますが、記事タイトルにある「妹と仲良くなる」というのは「妹と恋愛的な意味で仲良くなる」という意味ではありませんよ? 「あくまで兄妹として仲良くなる」という意味ですので、誤解のないようにお願いします。

前書き

まず、最初に自分の昔話を一つ。

僕にはリアル妹が二人います。
子供の頃の僕は、妹たちと仲が良くありませんでした。
上の妹とはよく些細なことで喧嘩をしましたし、下の妹については上の妹と一緒に意地悪をしたり仲間はずれにしたりして、よく泣かせてました。たまには一緒に遊んだりもしたし、それなりに仲良くしてる時もありましたが、社会人になるぐらいまではどちらかというと嫌われていたと思います。

昔の妹との仲を表すこんなエピソードがあります。
僕が社会人に成り立ての頃、家族で車で旅行に出かけた時の話です。
パーキングエリアで休憩したときのこと。
社会人として給料を貰っていて経済的に余裕があった僕は、「たまには妹に何か奢ってやろうか」という気分になり、フライドポテトだったかアイスクリームだったかを下の妹に買ってやりました。
その時の妹のびっくりしたような戸惑ったような顔は、今でもよく覚えています。
そして、そんな妹の表情を見て、僕は気づきました。

「ああ、そうか。僕はこんなことをすると本気で驚かれるぐらい、今までこいつに優しくしてこなかったのか」と。

この頃からですね。
これまでの自分の妹に対する態度に、疑問や罪悪感を持ち始めたのは。

それからしばらく経ったある日、僕は上の妹から一冊の本を渡されて、これを読んで欲しいと言われました。
本の題名は『話を聞かない男、地図が読めない女』

文庫版 話を聞かない男、地図が読めない女

文庫版 話を聞かない男、地図が読めない女

この本を読んだ僕は目から鱗が落ちましたね。

いかに今までの自分が女性というものを理解していなかったか。そして、今までの自分の妹たちに対する態度がいかに間違っていたか。

この本を読んでからは、妹を含む女性に対する見方が180度ぐらい変わったと思います。

僕はこの本を読んで以来、これまでの自分の妹たちに対する態度を反省し、変えていきました。最初の頃は今までの癖みたいなものが抜けず苦労しましたが、少しずつ慣れて学習し、失敗を繰り返しながらも、妹たちに対してなるべく良い兄になるように努めました。そんな風に自分を変えるようになってから少なくとも5年以上は経ったと思いますが、今では妹たちとの関係もだいぶ改善し、それなりに仲の良い兄妹になれたと思っています。

妹が生意気で反抗的だとか、自分に対して冷たいという人は、一度、自分のこれまでの妹に対する態度や行動を振り返ってください。

子供の頃の妹との仲はどうでしたか?
今まで妹にちゃんと優しくしてきましたか?
普段妹のために何かしてあげてますか?

おそらく妹が生まれた時からずっと仲が悪かったなんて人は少ないと思います。現在、妹と仲がうまくいってない理由がどこにあるかは人それぞれだと思いますが、僕はその大半は兄の態度に問題があると思っています。

妹は兄を写す鏡のようなものです。兄が妹に対して理不尽なことを言ったり、冷たくしたりするから、妹は兄に対して冷たくなり可愛くなくなるのです。

僕の言ってることに納得してもらえたでしょうか?
「いや、自分は悪くない、悪いのは妹の方だ」という人は、おそらくこの先を読んでもあまり役に立たないと思います。

僕の言うことに心当たりがあって、少しでも納得出来ると思うなら先に進んでください。次の実践編には具体的に妹と仲良くなる方法が書いてあります。

過去によほど妹に酷いことをしたとかでない限りは、妹との仲は改善出来ます。

過去を変える事は出来ませんが、未来は変えられます。

これからの妹との関係がどうなるかはあなた次第です。

実践編

さて、ここからは僕が今までに学んだ知識と実体験を元にした実践編です。
早速始めましょう。

妹は「女」であると認識する

妹は「女」です。
「そんなの当たり前だろ?」って思う人がほとんどかと思いますが、本当にわかっていますか?

妹は「妹」だと思っていませんか?

その認識は別に間違ってはいないのですが、僕としてはそれだけじゃなくて「妹は妹であると同時に「女」でもある」ということをハッキリ認識して欲しいのです。

なぜかというと妹を妹扱いすると、どうしても雑に接してしまいがちだからです。「妹だから別にいいだろう」とか「兄妹なんだからこれぐらいは許されるだろう」とか、そういう感じです。
そうではなく、なるべく妹を一人の女性として認識し、接してください。そうすることによって自然と妹を大切に扱うようになれます。

妹にありがとうと言う

妹と一緒に暮らしていると、頼み事をする機会というのは多いと思います。
例えばご飯の最中に「そこのしょうゆ取って?」とか、妹が買い物に出かける時に「出かけるならついでに◯◯買ってきて?」とか。
これらを妹がやってくれた場合、必ず「感謝し」ちゃんとお礼をいいましょう。

「妹は兄の言うことを聞くもの」だとか「家族なんだからそれぐらいやってくれて当然」とか、妹に対してそういう認識をしているのなら、そういった考えは今すぐ改めるべきです。

兄の権利や立場を振りかざして、上から目線になるのはやめましょう。
妹を一人の人間として対等に扱いましょう。

妹を対等に扱うことが、妹との関係を改善する第一歩です。

妹にちゃんと祝福の言葉をかける

誕生日、高校や大学などの合格、成人式、結婚式、妊娠、出産など、妹におめでたいことがあった時には、ちゃんと祝福の言葉をかけましょう。

兄に祝福の言葉をかけられて、悪い気がする妹は少ないはず。
「わざわざそんな事言うのは気恥ずかしい」とか、「言葉にしなくても兄妹なんだから伝わる」とか、そういう考えは甘いです。

こういうことはちゃんと口に出して言うのが大事。
人生の節目に妹に優しい言葉をちゃんとかけてあげれば、妹の兄に対する好感度は間違いなく上がります。

これらを積み重ねて、妹から好意を持たれ、信頼されるような兄になりましょう。

妹を褒める

褒められて悪い気がする人間はいないでしょう。

妹が何か頑張ったり、褒められるようなことをした時は素直に褒めましょう。

妹は兄に認められれば嬉しいものです。

妹が新しい服や鞄を買った時、美容院に行って髪型を変えたりした時などに感想を聞かれた場合なども、ちゃんと同意して褒めましょう。

自分にはファッションや髪型のことなんてよくわからない? そんなの別にわからなくていいです。(もちろんわかるに越したことはないですが)

「いいんじゃない?」とか「可愛いと思うよ?」とか、そういった言葉をかけてあげればいいんです。そういうことを聞く場合、妹(女)は兄(男)に似合ってるかどうかの判断なんて期待していません。ただ、同意して褒めてほしいだけなんです。

「俺にはよくわからない」とか「そんなの俺に聞くな」とか、そういう突き放した言葉はNGですよ? こういった言葉は妹を失望させ、妹との距離を作ってしまうだけです。

妹を褒めるのって最初のうちは恥ずかしいかもしれませんが、言ってるうちに段々慣れてきます、頑張りましょう。

妹の頼みごとやお願いは極力聞いてあげる

兄というのは妹にとって年上の男です。

妹(女)というのは兄(男)に頼りがいや包容力を求めるもの。
兄としてこれらにちゃんと応えられる度量や器量は欲しい。

あまり妹を甘やかし過ぎるのはよくないですが、多少のわがままなら聞いてあげましょう。
時には「なんで自分がこんなことを」とか「疲れてるのに面倒くさい」とか思うかもしれませんが、そこはグッと我慢。頼みごとを聞いてあげた後に、妹に「ありがとう」と感謝されるのは悪くないものですよ。

悩み事などを相談されたらちゃんと聞く

妹からの相談にはちゃんと乗ってあげましょう。
注意点としては妹(女)は兄(男)に必ずしも解決策や答えを求めているわけではないということ。

つい兄(男)として頼りになるところを見せようと思って、「それはこうすればいい」とか「そんなの大した事じゃないから気にするな」など解決策を提示したくなるかもしれませんが、「話の途中」にそういう言葉や口出しを挟むのはNG。まずは話を聞いてうなずいてやり、共感や慰め、肯定の言葉をかけてあげましょう。「その後」で、妹から解決策を求められたら、兄(男)としてちゃんと答えてあげるのが正解です。

「妹の話をちゃんと聞いて、妹の気持ちを理解しようとする姿勢」が一番大事。

自分は妹に相談なんてされない? そういう人はまだ努力が足りません。妹と仲良くなっていけば、いずれそういう機会がやってくるはず。その時にこの項目に書いてあることを覚えておけば、きっと役に立つと思います。

妹に対して怒ったり、暴力を振るったりしない

こんなことは当たり前ですが、一応書いておきます。時には、妹の言葉や態度にムカついたりすることもあるかもしれません。でも、そこで怒ったり叩いたりが許されるのは、せいぜい自分が高校生までです。ある程度大人になったら、そういうのは絶対にやめましょう。下手をすると、今まで積み重ねたものが台無しになります。

「妹が間違ったことを言ったり、した時は怒っていいのでは?」と思う人もいるかもしれませんがダメです。そういう時は叱りましょう。怒ると叱るは似ているようで違います。

感情のままに怒るのではなく、妹のためを思って叱る。

これが大事です。

妹が妊娠したり、結婚したりした時もちゃんと優しくする

女性は妊娠したり、結婚前になったりすると、精神的に不安定になります。時にはヒステリーをおこしたり、いきなり泣き出したりすることもあるでしょう。

そんな時は、こちらも言い返したり、動揺したりせず、優しく妹のことを受け止めてあげましょう。妹を他の男に取られるのは、兄として内心面白くないかもしれませんが、たとえ他の男の子供だとしても、妹の子供である以上、4分の1は自分と血が繋がっているわけです。そう思えば、たとえ他の男との子供でも、可愛いと思えるものです。

妹モノにばかり触れていると勘違いしがちですが、基本的に妹は兄以外の男と結ばれるものです。たとえ妹が他の男の子供を妊娠したり、結婚した場合でも、妹との関係は一生続きます。

妹が他の男のものになったからといって、急に態度を変えたりするのは絶対にやめましょう。

注意点

実践編はここまで。
この先からは上記を実践するにあたっての注意点です。
ついつい忘れがちなので、十分気をつけてください。

妹に見返りを求めない

人に何かしてあげた場合、ついつい見返りを求めたくなるものです。
「これだけやってるんだからたまには向こうからも何かして欲しい」とか、「この前、◯◯してやったのに恩知らずだなぁ」とか。

こういうことを考えたくなる気持ちはわからないでもないですが、基本的に兄の妹のための行動というのは無償のものと考えましょう。

内心で、さっき書いたようなことを妹に対して思ったとしても、言葉や態度に出すのはやめるべきです。

見返りを求めての行動は好意の押し売りになりかねません。妹(女)というのはそういったものに敏感なので、すぐに気づかれてしまいます。

祝福の言葉をかけるの項目で言ってることと矛盾するように聞こえるかもしれませんが、見返りを求めずに妹のために行動していれば、何も言わなくても妹にはちゃんと伝わります。

そして自然と妹は兄に対して何かを返してくるはずです。たとえばどこか旅行や買い物に行った時にお土産を買ってきてくれるとか、お腹が減った時に何か作ってくれるとか、こちらの頼み事を嫌な顔一つせず聞いてくれるとか。

見返りを求めないことによって、見返りは得られます。

常に謙虚な気持ちを忘れないようにしましょう。

妹との関係はあせらずじっくりと

今回の記事に書いてあることを実践しようとする場合、ついついこちらから妹に近づいてあれこれしたくなるかもしれませんが、あまり性急に物事を進めようとするのは感心しません。仲の良くない人からいきなり親切にされたりすると「何か下心でもあるんじゃないか?」と、つい相手を警戒してしまいませんか?

別に妹に限りませんが、人との絆や関係はちょっと頑張っただけですぐに育めるようなものではありません。最低数年はかかると思って、あせらず根気よく続けましょう。

まとめ

今までに書いてきたことをまとめてみます。
一度に全部実行するのは難しいかもしれませんが、要点だけでも覚えて、少しずつ実践してみてください。

妹は「女」であると認識すること

なるべく妹を一人の女性として認識し、接しましょう。

妹にありがとうと言おう

兄の権利や立場を振りかざして、上から目線になるのはやめましょう。
妹を対等に扱う事が、妹との関係を改善する第一歩です。

妹にちゃんと祝福の言葉をかけること

人生の節目に、妹に優しい言葉をちゃんとかけてあげる事が出来れば、妹の兄に対する好感度は間違いなく上がります。

妹を褒めよう

妹が何かを頑張ったり、褒められるような事をした時は素直に褒めましょう。

妹の頼みごとやお願いは極力聞いてあげましょう

妹(女)というのは兄(男)に頼りがいや包容力を求めるもの。
兄として、これらにちゃんと応えられる度量や器量は欲しい。

妹からの相談にはちゃんと乗ってあげましょう

途中で余計な口は挟まないで、最期まで妹の話を聞いてあげること。

妹に対して怒ったり、暴力を振るったりしない

感情のままに怒るのではなく、妹の為を思って叱ること。

妹が他の男のものになっても優しくする

基本的に妹は兄以外の男と結ばれるものです。
妹を他の男に取られるのは、内心面白くないかもしれませんが、だからといって態度を変えたりするのはやめましょう。

妹に見返りを求めないこと

基本的に兄の妹の為の行動というのは無償のもの。
見返りを求めないことによって、見返りは得られます。

妹との関係はあせらずじっくりと作っていくこと

最低数年はかかると思ってあせらず根気よく続けましょう。

最後に

長々と書いてきましたがいかがでしょうか?
中には「こんなの出来るか!」みたいなものもあるかもしれませんが、別に無理にすべてやる必要はないです……っていうか聖人君子でもない限り、これらをすべて完璧にこなすのは難しいでしょう。出来ることから少しずつ実践してみてください。

基本的に妹との関係は一生続きます。

楽しい時には一緒に笑い、嬉しい時には一緒に喜び、悲しい時には一緒に悲しみ、悩み事がある時や困った時にはお互い助け合える。

そんな素敵な兄妹関係を築けたら、その後の人生はずっと豊かで楽しいものになると思いますよ。

今回の記事は、世の中の兄妹が少しでも仲良くなれるようになって欲しいと思い書きました。一人の兄として、これらが悩める兄の役に立つことを願っています。では、良い兄妹ライフを。