『ひきこもり探偵おにいちゃんとマコ』の感想

作品情報

ひきこもり探偵おにいちゃんとマコ (バーズコミックス)

ひきこもり探偵おにいちゃんとマコ (バーズコミックス)

全1巻の一般漫画。
ひきこもりの兄が、ひょんなことから安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)になり、部屋の中から一歩も出ずに人の話を聞くだけで、様々な事件を解決していくという話。

妹について


名前は江戸川 マコ(えどがわ まこ)。
小学3年生(4年生?)で兄の6歳下。
一人称は「マコ」
兄呼称は「お兄ちゃん」

無邪気で明るい性格。
安楽椅子探偵となった兄の助手になり、ワトスン役として活躍する。
一見アホっぽいが、時々鋭いところを見せるなど、助手としてはかなり優秀。
兄のことは大好きで、ひきこもりになった兄のことを心配している。

「マコ応援する お兄ちゃん! だーい好き」


「今も自慢だよ! お兄ちゃん あーむちぇあでれくてぶになってマコを助けてくれるお兄ちゃん ありがと!」


(ね お兄ちゃん ふれた手はどちらにも温かいのね どちらかだけじゃないのね)


「マコ お兄ちゃんと兄妹で良かった! だってどんな事件ものりこえられるもん 2人なら」

兄について

名前は江戸川 光一(えどがわ こういち)。
ひきこもりの中学3年生。
とある出来事以来、2年近くひきこもっていたが、妹に起きた事件をきっかけに安楽椅子探偵になることに。
家族構成は両親と妹の4人家族。
両親は優しく、ひきこもりの息子を心配している。

性格は内向的で繊細。
頭が非常に良く、学校の成績も良い。
探偵としての能力も高く、ネットを使いこなして、事件を次々と解決する。
非常に妹想いで、妹の頼みは断れない。

「だからね 現場に行かなくても大丈夫 マコを助ける お兄ちゃんは安楽椅子探偵だ 状況すべてを言ってごらん」


(何年かぶりに人の笑顔を見たいと思った 人にさわりたかった すき間からでもふれたくて)


「ワトスンだ 妹を返せ」


「マコ お兄ちゃんを探偵にしてくれてありがとう」

感想

ミステリ部分についてはそれほど詳しくないので割愛。
探偵といっても、解決するのは殺人事件のような血なまぐさいものではなく、身近に起きたちょっとした事件ばかりです。
内容はひきこもりや人のつながりをテーマにしていて、結構シリアスな部分もありますが、マコの明るい性格のおかげでそれほど暗くはならず、楽しく読めます。

実妹モノとしては妹のために頑張り、必死になるお兄ちゃんがいいですね。
妹の方も兄を慕っており、たとえ兄がひきこもりになっても、昔と変わらず全面的に兄を信じ頼っているところが、可愛くて気に入りました。

兄妹恋愛は無いですけど、兄妹愛を強く感じさせる二人の関係は心地良いものですし、ラストも兄妹エンドといえる内容で申し分無し。
全1巻ということで、手軽に読めるのもいいですね。

2019年1月24日追記
www.mangaz.com
現在は、マンガ図書館Zにて無料で全部読めます。