『禁忌アンソロジー feroce』の感想

内容の説明

様々な禁忌の関係を描くアンソロジーコミック。
兄妹、姉弟、同性、異種族など一般的に禁忌とされる愛が描かれてます。


作品数は19。
ページ数は280ページとかなり厚め。(amazonに書いてある248ページは間違い)
18禁ではなく一般向けですが、
普通に乳首は出てきますし、ボカしてありますが近親相姦描写も有りということで、実際は15禁ぐらいな感じです。

作品一覧(赤字が兄妹モノ)

作品名(関係) 作者名 ページ数
『秘密の手伝い』(人妻) すめらぎ琥珀 4P
『ディプラデニア』(姉弟) 大塚小虎 20P
『ゼロ距離のキス』(兄妹) 桜吹雪ねる 14P
『甘いとき』父娘 重大なネタバレになるので反転 Hisasi 12P
『あなたと一緒なら』(人間と竜 ネタバレになるので反転 英田舞 16P
『10月の雨のゆくえ』(男教師と女生徒+従妹) にわかいけ 16P
『アイドル同盟!』(同性+アイドル同士) ナオコ 16P
『自重せよ! 小桃ちゃん!』(兄妹) アガタ 8P
『いぬこい』(兄妹と犬) かにゃぴぃ 8P
『少女はふたつめの駅で』(おじと姪) みなすきぽぷり 12P
『Paint』(男教師と女生徒) 花犬 10P
『やさしい毒』(女教師+人妻と男子生徒) 水瀬るるう 20P
『Dead Thread』(人間と死体) 伊織ク外/飯田のぎ 14P
『愛さえあれば大丈夫?』(人間と犬) 竜太 8P
『なつのおもいで』(双子姉妹) 武内一真 10P
『はじまりは笑顔で』(人間と人形) 山田いぶき 20P
『泪は弧を描いて』(双子兄妹) 渡まかな 24P
『おじいちゃんと孫』(祖父と孫娘) 上田裕 8P
『放課後トイレ妖奇譚』(女幽霊同士) ベンジャミン 25P

感想(兄妹モノのみ)

『ゼロ距離のキス』 桜吹雪ねる 14P (特にお気に入り)

『禁忌アンソロジー feroce』


16才の兄と10才の妹。
両親のいる場所で内緒でキスをする兄妹が背徳感があって良し。
妹の方はヤキモチ妬きで兄に対する独占欲がかなり強く、兄にキスを迫る姿がかなりエロい。
ロリはあまり好きじゃない僕でも、この妹はアリだと思いました。
兄の方も妹想いで妹に対する感情もガチ。


二人の幼なじみも出てくるんですが、
この幼なじみも真面目に兄妹の恋を応援する良キャラ。
14Pの短編ながら兄妹モノの良いところを見事にまとめた良作です。

『自重せよ! 小桃ちゃん!』 アガタ 8P (かなりお気に入り)

『禁忌アンソロジー feroce』


妹のキャラが変態すぎて、ヤバイ。
兄のパンツを盗んで被るだけでなく、兄のお尻を触ったり、羞恥に耐える兄の顔を思い出してよだれをたらしたり、兄の友達にはお金をちらつかせ、兄の更衣室の写真を撮るように頼んだあげく、更に兄のパンツまで着用。
そんな妹に悩む兄と兄の友達のやり取りはクソ笑えました。

『いぬこい』 かにゃぴぃ 8P (お気に入り)

『禁忌アンソロジー feroce』


兄に恋する妹、しかし、その兄は飼い犬(ハナちゃん)に夢中という一風変わった構図の兄妹モノ。
この兄のハナちゃんに対する愛情はガチで、
兄のインターネットの検索履歴で「愛犬 恋人」「愛犬 結婚」「犬 性的」というのを見つけて、
(どうしてこうなった)と落ち込む妹が不憫過ぎて泣ける。
妹の方の検索履歴も「兄 好き 恋人愛」「兄妹 相性」「兄妹 肉体関係」といった感じで人のことは言えないんですが(笑)

『泪は弧を描いて』 渡まかな 24P

『禁忌アンソロジー feroce』


前世、心中、双子といった要素が入った、かなりシリアスな兄妹モノ。
悪い作品ではないのですが、個人的にはシリアス過ぎてちょっと合わなかったかな。
切ない系の話が好きな人には、いいかもしれません。

まとめ

兄妹モノの割合は19分の4。他のジャンルは1、2がほとんどということを考えれば多め。
数こそ少ないですが、ガチ兄妹恋愛、ギャグ、ネタ、シリアスとバラエティに富んでいて作品のレベルも高いです。


このアンソロジーは兄妹モノ以外もかなりレベルが高く、
特に『ディプラデニア』は姉弟恋愛モノとしての完成度が素晴らしい。
他にも『甘いとき』の意外なオチ、同性愛モノとしての『アイドル同盟!』、
死体愛好者の女医が主人公の『Dead Thread』、ガチな百合キス描写が光る『なつのおもいで』、
孫娘を性的な目で見てしまうおじいさんをギャグ調で描いた『おじいちゃんと孫』など
傑作、良作、怪作がゴロゴロあります。


それと、このアンソロはキスシーンが素晴らしい。
キスシーンがある作品は全体の3分の1ぐらいですが、
決めの場面で効果的に使われている、美しいキスシーンが多いので印象に残ります。


禁忌アンソロジーコミックというキャッチコピーは伊達じゃない。
超お気に入りです。