『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』第4話「俺の妹のライバルが来日するわけがない」の感想

第3話は沙織がメインの回でしたが、高坂兄妹については特に見所が無かったので、感想は無しです。ということで、第4話の感想行ってみます。

感想

第4話は原作6巻第四章をアニメ化した回で、桐乃がアメリカに留学した時のルームメイト、リア・ハグリィが高坂家にホームステイしにやって来て、色々騒ぎを起こしていくという内容です。

この話では京介がハプニングで桐乃の裸やぱんつを見てしまったりするんですが、京介の方は「今更お前の裸なんざ見たって何とも思わねぇよ」と至って冷静な態度。8、9巻辺りの京介とは全然違いますね。「この頃の京介はまだ妹のことをそれほど意識してないというか、自分の妹に対する気持ちに全然気づいていないんだな」というのがわかります。気づいていたらこういう態度は取らないでしょう。

今回の話の肝は、京介がリアと何かあるたびに桐乃が京介を「ロリコン」呼ばわりし、京介が「俺はロリコンじゃねぇ!」と否定するやり取り。このやり取りはこの回で何度も何度も繰り返されます。

そして、後半で始まるリアと桐乃の100m走の勝負の最中に、桐乃を応援する京介の「俺はロリコンじゃねぇっ! シスコンだぁぁ――――ッ!!」という台詞に繋がるのですが、残念ながらアニメでは色々と描写を端折り過ぎているので、どうしても唐突に感じました。尺の都合もあるんでしょうが、あまり上手い演出じゃなかったですね。原作読んでても話の脈絡がよくわからなかったぐらいですし。

最後は桐乃のお願い「あんた、あたしの彼氏になってよ」で締め。
次回に続きます。

まとめ

今回は何というか微妙でしたね。
細かい部分を端折っているうえに、京介や桐乃の微妙な心理を全然表現出来ていないので、二人の気持ちや行動の意図が全然伝わってこないです。

最後に桐乃が京介に突然あんなお願いをしたのは、リアとの勝負の際の京介のシスコン発言で京介がシスコンだというのを桐乃が認識した。


リアがリビングで京介に話した「桐乃がボロボロになったのは超好きなお兄ちゃんに会えなかったからで、いきなり速くなったのは、お兄ちゃんがロスに来たからじゃん」という勘違い(京介が勘違いと思い込んでるだけで事実)を京介が仕方なく肯定した時、実は桐乃がリビングの扉の裏で聞いていた。

この2つの事実を重ねあわせた桐乃が、(京介はシスコンであり、自分の京介に対する気持ちも理解してくれている、つまり自分と京介は両想いである)……と勘違いしたが故の行動であることが、原作をちゃんと読み解けばわかるのですが、(原作6巻P.271〜274、原作7巻P.15〜17参照)アニメでは、ごく自然に桐乃がリビングに入ってきたように見えるのと、

桐乃、そういうおまえはなんで毎回毎回、扉の裏でスタンバイしてたかのようなタイミングで出てくるんだよ!?

という京介のモノローグが削られているせいで、そういう細かい部分が全然伝わらないです。

そもそも、アニメ一期での桐乃の留学の話を、数年後の二期の今頃になって蒸し返されても、アニメしか見てない人はもう覚えていないと思います。そういう人たちのために、せめて回想ぐらいは欲しかった。

次回は偽装デートの話ですが、こんな調子で大丈夫なんでしょうか?
jitsumai.hatenablog.com