アニメ『シスター・プリンセス RePure(リピュア)』第12話の感想

お兄さまのレストラン

今回は咲耶の知り合いがオーナーをしているレストランに兄妹が食事やアルバイトをしに行くお話。



いきなり凄い作画が……さすがにこれは直しましょうよ。


なんかおかしなメンバーですね。
一応年長組ですが、統一感のようなものがまるで無い。
千影アウト→可憐インならまだわかりますが……。


衛のことは好きですが……ごめん、似合ってない。


ウソみたいだろ……一番左のキャラ千影なんだぜ……これ。




今回は本当に作画が酷いです。
他の回でもチョコチョコ崩れているところはありますが、今回ほど酷いのは初めて。
これが初回放送の作画だというのならともかく、15周年記念のBlu-ray版でこれですからね……。







綺麗なところは綺麗なんですけどねぇ……場面ごとのギャップが凄い。

今回は脚本もかなり酷くて、咲耶の知り合いであるオーナーに頼んでお店の手伝いをしているというのに、お兄様と早く一緒に食事をしたいからという理由で、コース料理のデザートを勝手に早めに出してお客さんを早く帰らせるって……。他の妹もそれに同意して笑ってるし、キャラ崩壊し過ぎ。オーナーが気の毒でしょうがなかったです。

まぁ、いつもの脚本の人なんですけどね。
5話から8話は比較的マシだったんですが、今回は本当に最悪でした。

咲耶

今回のキャラクターズパートは咲耶です。
原作は咲耶のキャラクターコレクション「ホーリーウエディング」

今回の話はガチシリアスです。
今までもシリアスなキャラクターズパートはありましたが、今回のシリアスはレベルが違います。




幼い頃の咲耶(小咲耶)と大人になった咲耶(大咲耶)との対比がポイント。
咲耶が明るく元気で晴れなイメージに対し、大咲耶の方は暗く沈鬱で曇り空のイメージ。








この対比は全編に渡って徹底されていて、映像の中で昔はあったものがなかったり、時にはクロスフェードも混じえたりして、明るい過去と暗い現在の対比を印象づけています。


結婚式を憧れの目で見つめる小咲耶



ブーケを受け取ろうと必死で手を伸ばすのですが、



ブーケは他の人に渡ってしまいます。
結婚式で花嫁が投げるブーケは「受け取った人が次の花嫁になれる(幸せになれる)と言われており、女の子の憧れの対象ですが、それを受け取れない小咲耶という構図は、非常に意味深。


花嫁が咲耶似なのにも注目。隣の男性は兄……ではなさそう。




式場である教会に入り、バージンロードを元気に駆け抜けてはしゃぐ咲耶




ハンカチをブーケに見立てて、自分がお嫁さんになったつもりになる咲耶


「あなたを 永遠に愛することを 誓います」



マリア像の前で永遠の愛を誓う咲耶


しかし、現実は……。


「わたし おとなになったら おにいさまのおよめさんになる!」


「わかってる……いくら想っても叶うはずがないことぐらい、もう十分わかってる」



「きっと本当は、祝福の時、私の横で微笑むのはお兄様じゃなくて……」


咲耶「おねがいです かみさま」
咲耶「お願い」


「どうかどうか」
「お願い」


「ずっと」
「お願いだから」


「おにいさまのそばに」
「お兄様の傍に」

「いさせてください」
「居させて……」


「おねがい」
「お願い」


「わたし、おとなになったら……」

この後EDのスタッフロールが流れます。


スタッフロールが流れた後に出てくるこのラストカット。

Thinking of you in
this special day.

訳すと「この特別な日に、あなたのことを想っています」

他の人が書いた考察を読むと、この話は「咲耶か兄の結婚式当日の咲耶の回想」という解釈もあるらしいですね。
兄と結婚するという子供の頃からの夢が叶わなかった未来の咲耶を暗示していて、特別な日というのは結婚式であると。
確かにそういう解釈も出来なくはないですし、それを示唆する映像もそこかしこにありますが、しかし、この解釈はあまりに救いがなさすぎると僕は思いますね。
そもそも、シスプリという世界観からは逸脱しすぎている。

シスプリという作品の特徴は「永遠に終わらない兄と妹の世界を描いている」ことだと、僕は思うんですよ。

いつだって妹たちは兄のことが大好きで、兄もそんな妹を可愛がっている。

そんな優しい世界が延々と続き、その終わりや結末は決して描かれない。

だから、咲耶(兄)が他の人と結婚するという結末は、二次創作ならともかくとして、公式で描かれることは決してあり得ないし、あってはいけないと思っています。

じゃあ、この英文の意味と特別な日というのはなんなのか? 
Blu-rayBOXのブックレットに書いてあるのですが、この第12話が最初に放送されたのは、2002年12月19日です。
そして、咲耶の誕生日は12月20日です。

つまり、特別な日というのは咲耶の誕生日のことであり(1日ずれていますが、放送日は地方によって差もありますし、誤差の範囲ということで)、あのメッセージは16歳になって大人になった(結婚出来るようになった)咲耶から兄への「私をお嫁さんに貰って欲しい」という愛のメッセージであるというのが僕の解釈です。

最後のカットは、枯れ枝に新芽が芽吹いている絵ですが、これは咲耶の希望と未来を表していると僕は感じました。

確かに妹である咲耶が兄のお嫁さんになるのは難しい。現在の法律的にはまず無理です。
しかし、だからといって、咲耶が兄と結ばれるのを諦めるでしょうか?
僕はそれは咲耶のキャラ的にあり得ないことだと思います。

咲耶の一番の特徴というのは、兄のことが恋愛的な意味で大好きで、兄を振り向かせるために、積極的にアタックを仕掛けるという部分です。
それを無くしてしまったら咲耶というキャラが崩壊してしまう。
もちろん今回のように、時には弱気になったりはするでしょうが、最後には立ち直り、また積極的に兄にアタックするのが咲耶というキャラだと思うんですよね。(実際、原作でもそういう描写はたくさんあります)
Blu-rayBOXの特典である妹からのメッセージでも、咲耶は「お兄様、永遠に愛してる♥」と書いていますし、咲耶が兄のことを諦めるなどあり得ません。

この話を「咲耶か兄の結婚式当日の咲耶の回想」という解釈をするのは、もちろんその人の自由ですし、その人がそう信じること自体は構いませんが、僕は上記のようにその解釈を全力で否定させてもらいます。

咲耶は、いつだって世界で一番兄を愛していて、それは永遠に変わらないのですから。