『電撃G'sマガジンキャラクターコレクション シスター・プリンセス 〜お兄ちゃん大好き♥〜 5.雛子』の感想

作品解説

シスター・プリンセス』の原作者である公野櫻子先生による描き下ろし小説。
全12巻からなる『キャラクターコレクション』のうちの1冊で、雛子視点の独白形式によるエピソードが7編掲載されています。

雛子について

名前 推定年齢 一人称 兄呼称
雛子 5~10歳(メディアによって差がある) ヒナ おにいたま
身長 誕生日 星座 CV
132cm 8月15日 獅子座 千葉千恵巳

十二人の妹の中で一番幼いと思われる妹。
元気で明るい性格で、お兄ちゃんと一緒に遊ぶのが大好き。
幼いゆえにわがままなところもあるが、根は良い子。
くししが口癖。

1 しゅるしゅるパーン!

夏休みに兄と花火をするお話。

昨日もね……ヒナが夏休みが終わっちゃうって悲しい気持ちになってたら、おにいたまが「明日は一緒に花火でもしようか?」って言ってくれたよ! おにいたまと花火! ……えへへへ♡ スゴイでしょう? ヒナ、もうすっごい楽しみ!!
だから……今日はとっても早起きしちゃった。だって……花火に遅れたらいけないもん!! 起きたら、スグにママのところに行って――ママ、まだベッドにいたよ! クフフフ……おねぼうさんです――「今日はこれからおにいたまと花火するんだぁ!」って言ってうれしくなってピョンピョン跳ねちゃった♡ ……だけど、そしたらママが困ったお顔して「花火は夜になってまわりが暗くなってからじゃないと出来ないから、もう少しゆっくり寝てらっしゃい」って……


ぶーー! ヒナ、そんなの全然待てないよーーっ!!

それで、ヒナ、ちっとも眠くなんかないから、とにかくおにいたまが来るのを待ってようって思って、それから居間のソファにじっと座ってたんだけど、そのあと……朝ご飯になって、ご飯を食べて、えっとお10時になって、おやつを食べて、それからお昼ご飯になってご飯を食べても……それでもまだ……おにいたまが来てくれないのぉ! ヒナ、その間に100回くらい、「もうおにいたま来た?」ってママに聞きに行ったけど、そのたびにママが、困ったお顔して「きっともうすぐよ……」って言うばっかり……。

これで雛子にキレないママは偉い!
悪気がないのはわかるけど、ママがノイローゼになっちゃうからやめてあげて!!

この後、結局ママが兄に電話して、兄に早く来てもらうことになり一緒に花火を買いに出掛けるんですが、家に帰ってきた後に、早起きした雛子は眠くなって結局寝てしまい、夢の中で兄と花火をすることに。

2 いじわるライオン

兄と二人でサファリパークに出掛けるお話。

「ヒナの赤ちゃん、もってちゃった(原文ママ)ーーーー!うわぁーーん」
ヒナ……泣いちゃった。
だって、ホントのホントに赤ちゃん……欲しかったんだもん!

(注:赤ちゃんというのはライオンの赤ちゃんのことです。)
「そんなに赤ちゃん欲しいなら、僕が雛子ちゃんに赤ちゃん作ってあげるよ」……などという同人誌的発想はやめましょう(笑)

3 おにいたまとひみつ基地

兄と一緒に雛子のひみつ基地に行くお話。

クフフ……だからね、ヒナたちよくママに怒られちゃったんだ。だって、夜、寝るまえにおにいたまがヒナにご本を読んでくれるとき……、たいていヒナ、うれしくなってきて、おふとんから出たくなっちゃうんだもん。ヒナがおふとんの中でモゾモゾしてると、ママがちょっぴり困ったさんな顔で笑いながら……、ヒナの枕元でご本を読んでくれてるおにいたまに「もう寝なくっちゃいけないんだから、そんなに雛子ちゃんを興奮させちゃダメでしょ」って言うの。それでね、ママがそう言うの聞くといつも、ヒナもうガマンできなくなってきて……「ヒナ、もうちっとも眠くないよ!」って言って、おふとんから飛び出しちゃうんだぁ! そいでおにいたまと遊ぶの。……くしししし♡

ママ……頑張って!

4 ピヨちゃんと雨降りカエル

リピュアの雛子のキャラクターズパートの元になったお話。
傘を持っていない兄のために、雛子が傘を持って、雨の中、学校まで迎えに行くお話です。

アニメは、ほぼ原作に忠実に作られてますね。
アニメは作画と演出が非常に良かったので、映像と声がある分、アニメの方が出来が良いと感じました。

5 お手伝いをしよう

雛子のママが急にお出かけしなくちゃ行けなくなったため、家に残された雛子が家のお手伝いをしようと頑張るお話。

雛子は頑張ったんですが、結局上手く出来なくて、兄が助けてくれることに。

そしたらね、たちまちあたりは湯気モウモウ、水浸しになっちゃった♡ ヒナ、楽しくってクスクスクスクス笑っちゃったよ♡ おにいたまもねー、ちょっぴり困ってたけど、でもちょっぴり楽しそうだった!
……そしたらそこにいつの間にかママがいて……。
「こらーー、なにやってるの、あなた達! どこもかしこも水浸しじゃないのっ!!」


あちゃー♡ 怒られちゃった! ヒナ達、お風呂場にいたから玄関の音なんてちっとも聞こえなかったみたい。2人で一生懸命お手伝いしたのに、ダイナシになっちゃった!

ママ……頑張って!!

6 ヒナ泣かないモン!

雛子が帽子を無くしてしまったので、兄と一緒にデパートにお買い物に行くお話。

……でもね、それがこないだ、ヒナ……学校の帰りにひみつ基地に行ったときにね……、おっきなお帽子が木にひっかかっちゃうと思って、はずして手に持ってたら、崖の上から風が吹いてきたときにぴゅーって落っことしちゃって……。


ヒナのお帽子……なくなっちゃったの。


それで、今日はおにいたまとデパートに、制服のお帽子を買いにいくことになりました。……えへへへへ♡ お帽子がなくなっちゃったのは悲しかっったけど、おにいたまは「ヒナの方がぴゅーって落っこちちゃわなくってよかった」って言ってくれたし、こうやっておにいたまと一緒にデパートに来れたから、ちょっとトクしちゃいました!

ママ……頑張って!!!

デパートで雛子が迷子になってしまうのですが、デパートのお姉さんが助けてくれて、店内放送を掛けてくれたので無事再会できることに。

7 元気の歌

雛子の学校で行われるクリスマスのお祝いミサに、雛子が兄と一緒に参加するお話。

――でも、そのお支度を手伝ってくれてたママは、窓の外を眺めてはどんどんどんどん渋ーいお顔になって……。


「ねぇ、ヒナちゃん。この雪じゃあ、帰りも大変だし、風邪でも引いたら困っちゃうし。もしかしたら、みんな来れなくて中止になってるかもしれないから、やっぱり今日はやめておいた方が……」
「そんなことダメだもん! ヒナ絶対に行くんだモン! おにいたまと約束したんだもん! おにいたまはぜったい約束やぶったりしないもん! ヒナ天子様するんだもん!! ……おにいたまにヒナの天子様見てもらうんだもん……。クリスマスのミサがなくなったら……ヒナ……ヒナ……うわぁーーーん!!」


ヒナが泣き出したら、ママはあきらめて、おにいたまが来るかどうか待ってみましょうって言ったよ。そんなの、おにいたまがヒナとのお約束やぶるわけないのにね♡

ママ……頑張って!!!!

「おにいたまだっ!」
ヒナが玄関まで駆けていったら、そこには、雪だるまさんみたいになったおにいたまがいたよ。わーいって飛びついたら、とってもとっても冷たかった! はぁはぁってお口からモノスゴク真っ白な湯気を出しながら、電車やバスが動かなくなっちゃったから来るのに時間がかかったんだって教えてくれた。真っ白な息を出しながら「遅くなってゴメンな」ってヒナの頭をぽんぽんしてくれるから、ヒナ……なんでかわからないけど、また涙がでちゃいそうになっちゃったよ。
「ヒナ、おにいたまはぜったいぜったい来てくれるって思ってたもん……♡」

寒さに耐えてよくがんばった! 感動した!
さすがに雛子も少しは悪いと思っているようですね。

――これは幼稚園の子たちがやるんだよ♡ えへへ……ヒナも出たことあるの! ヒナの時はお星様の役だった――

4話で雛子が学校に通っているという描写がありますし、この描写からして、雛子が小学生なのは確定のようです。

まとめ

いやー、子供の面倒を見るって大変ですねぇ……。
雛子の可愛さよりも、ママや兄の苦労ばかりが目について、二人に同情してしまいました。

正直、この本の雛子はわがままで子供すぎて、読むのが結構辛かったです……。
他の作品ではそんな風に感じることは少ないんですけどね。

雛子を見てると、僕はやっぱり子供すぎる妹は苦手だなと、改めて思いました。