『電撃G'sマガジンキャラクターコレクション シスター・プリンセス 〜お兄ちゃん大好き♥〜 12.亞里亞』の感想と総括

作品解説

シスター・プリンセス』の原作者である公野櫻子先生による描き下ろし小説。
全12巻からなる『キャラクターコレクション』のうちの1冊で、亞里亞視点の独白形式によるエピソードが7編掲載されています。

亞里亞について

名前 推定年齢 一人称 兄呼称
亞里亞 7歳~10歳 亞里亞 兄(にい)や
身長 誕生日 星座 CV
139cm 11月2日 蠍座 水樹奈々

兄に会うためにフランスからやってきた、ちょっぴり泣き虫な妹。
いつもドレスに身を包んでいて、そばにはお付きのじいやさんがいる。
甘いものが大好きで、歌が得意。すっぱいものや亞里亞をしかる人は苦手。

1 ちっちゃな黒雲

おやつにかかってたハチミツが違うものだったため、泣き出してしまった亞里亞のために、兄がハチミツを取ってきてあげようとするお話。

「兄や……ブンブンのお家にはハチミツがいっぱいなの♡ 取ってきてください♡」


兄やは蜂さんに好かれてるみたいだから、きっといっぱいハチミツ取れると思うの。だってブンブンは亞里亞のまわりより、兄やのまわりにいっぱいいるもの。兄やは……青い顔をしてしばらくじーっとしてたから、亞里亞ちょっぴり心配しちゃったけど、でも、亞里亞のことぎゅううって抱っこしてから、木登り始めたの。兄やはぐんぐん登って……亞里亞の頭より上に行っちゃった! 兄やが上の方に行くと、兄やどんどんちっちゃくなっちゃったの。わぁー、兄や、頑張ってー♡

読んでた絵本の内容を鵜呑みにして、無邪気にハチミツを取ってきて欲しいとおねだりする亞里亞マジ鬼畜。
それに応えようとする兄の奮闘ぶりが泣けます……。

そして、兄が頑張ってるところにじいやさんがちゃんとしたハチミツを届けてくれるのですが、

亞里亞……すっかり嬉しくなりました!
だから、大急ぎで木の上の兄やにありがとうを言いました♡
「兄やのおかげで、亞里亞のハチミツ届きました♡」
そうしたら、兄やは……ご本に出てきたクマさんみたいにひゅーって落ちてきた♡

無駄骨折らされたうえに、木から落ちる兄の姿がマジ泣けます……。
それを見た亞里亞の語尾は、なぜハートマークなんだ……。

それから亞里亞は兄やと2人並んで、じいやが新しく持ってきてくれたおやつをいただきました。亞里亞、あらためてもう一回、兄やにありがとうを言ったのよ。


「やっぱり兄やはいつも亞里亞のこと助けてくれるの。兄や……ずっとずっと亞里亞のそばにいてください♡」

ちゃんとお礼を言うところは偉いですが、僕ならこんな無茶振りする妹、嫌ですね。

2 すっぱいのはキライ

亞里亞がじいやさんに言われて、すっぱい梅干しを頑張って食べようとするお話。

亞里亞が頑張って食べようとしてるところに兄が来て、代わりに食べてくれるのですが、

「兄やは……亞里亞がすっぱいのキライでも、亞里亞のことしからないの♡」
それでね、亞里亞、兄やにぎゅうってくっついちゃったの♡
「じいやは、ウメボシ食べなさいっ言うからキライ。兄やは、すっぱいの退治してくれるからだいすき!」


その日はあとで……兄やといっしょにケーキを食べました♡ 亞里亞は、兄やと一緒にいるのがいちばん好きです! 兄やが……じいやの代わりに亞里亞のお家に来てくれたらいいのにな♡

厳しいところはありますが、あくまで亞里亞のためを思って言ってくれてるじいやさんに対して、亞里亞のこの言い草は酷い……。僕は亞里亞のこういうところが嫌いです。
兄も亞里亞を甘やかし過ぎだと思いますね。

3 サーカスが来た日

リピュアの亞里亞のキャラクターズパートの元になったお話。

亞里亞の家にやってきたサーカスを亞里亞が楽しむお話。
メルヘンチックなお話ではありますが、兄の出番は最後にほんのちょっとだけ。
正直、なんでこの話をアニメにしたのか理解に苦しみます……。

4 しからないで

亞里亞が歌の先生にお歌のレッスンを受けるお話。

亞里亞……じいやはキライ! じいやはいつも亞里亞に「いけません!」「いけません!」ってばかり言うの……。亞里亞、きちんとお話しできるもん。兄やだって、亞里亞のお話のしかたがお上手じゃないなんて言ったことナイもん。亞里亞、ちっとも、いけなくないもん。ちっともちっとも……いけなくないもん! ……くすん。

……じいやの代わりに、お家に兄やがいてくれたらいいのにな♡ そしたら亞里亞……とっても嬉しいな♡ ……わぁー♡
だから……じいやに言いました!


「兄やとじいやととりかえっこしてください♡」って……。


でも……そうしたら、じいやのお目目……もっともっと三角になった……。……くすんくすんくすん。どうしよう……亞里亞、おしりたたかれる……くすんくすん。

亞里亞が厳しいじいやさんを嫌うのはわかりますが、本人の前でいらないみたいなことを堂々と言う亞里亞マジ鬼畜。
じいやさんが怒るのも当然でしょ。

でも、亞里亞が泣き出したら、じいやは亞里亞のおしりたたかないで「ふぅ~っ」って大きく息をはいてから、亞里亞にお話をしました。
あのね……お歌のレッスンしたら、今日のデザートは特別に2皿にしてあげますって……♡

さすが大人だけあって我慢するじいやさん、マジ天使。
亞里亞とじいやさんととりかえっこしてください♡

その後、お歌の先生がやってきて歌のレッスンが始まり、最初は亞里亞も真面目にやっていたのですが、ちょうちょを見つけた途端そっちに夢中になって、先生の言うことを無視し始める始末。
当然先生は怒るのですが、そうしたら亞里亞はこわくなって、レッスンから逃げ出してしまいます。
あまりに自分勝手な亞里亞に、読んでて怒りが湧いてきました……。

5 連れていってね

亞里亞が今より小さい頃、兄がいるとじいやさんに教えてもらった時のお話。

亞里亞が虫歯になって歯医者に行った後、泣いてばかりいる亞里亞を心配して様子を見に来てくれるじいやさん。

でもね、そしたらじいやが困ったお顔で亞里亞のお部屋に来て――じいやは……前にいたおヒゲのじいやがいなくなっちゃったあとに来てくれたじいやなの。初めのころは……亞里亞が「じいや」って呼ぶたびに「私はじいやではありません! メイドですっ!」って怒ってばかりいたけど……いつも亞里亞のいちばん近くにいるヒトは……やっぱりじいやなの――……亞里亞のお顔をタオルでごしごしってふくと……お部屋のお椅子にすわって、亞里亞のこと、おひざの上に抱っこしてくれました……。いつもは、亞里亞が抱っこって言っても、そんな甘えん坊じゃいけません、って言って、ちっとも抱っこしてくれないのに……。


そしてね……じいや、今日は特別ですよって言ってから……「遠く東の国にいる世界一優しい亞里亞の兄や」のお話を……してくれたの♡

良い人だなぁ……じいやさん、マジ天使。

兄の話を聞いた亞里亞が、兄に会いに行こうとして飛行機に乗ろうとするのを慌てて止めにくるじいやさん。


その夜は……ベッドに入った亞里亞の枕元で、じいやが子守歌を歌ってくれました。
それから……ちょっぴり困った顔で……「もう2度とあんなことはしないでくださいね」って……。

あれだけ振り回されても、ちゃんと亞里亞のことを心配してくれるじいやさん、マジ天使。

6 お屋敷は大騒ぎ

大掃除の日のお屋敷を、兄を探してあちこち歩き回る亞里亞のお話。

亞里亞が、廊下に出てしばらくすると……廊下のカドで……亞里亞、お洗濯ものの大きな山があるのを見つけました。
うわぁー……、お洋服がタクサンある……どれが亞里亞のお洋服かな……あれ? このお洋服達……ピクピク……動いてるよ?


そうしたら……お洋服の山の下からゴソゴソゴソって出てきたのは……あっ。じいや……。


「あら、亞里亞さま♡ 遊びに行かれるんですか? だったら、今日はお庭がいいお天気ですよ♡」

一体じいやさんは何をしていたんですかね? 真面目な人かと思ってましたが意外にオチャメなところもあるようです。語尾もハートマークですし(笑)

7 亞里亞の王子様

“お兄ちゃんの日”に亞里亞のお屋敷に兄が来て、一緒に遊ぶお話。

兄がもう遅いからと帰ろうとした途端、泣き出す亞里亞

……くすんくすん。くすん。
だから……。兄やが行っちゃうんなら、亞里亞も……亞里亞も、兄やについていく!


そう言って亞里亞、兄やのお洋服のすそをぎゅってにぎりました。兄やにおいていかれちゃわないように……。
「……わかったよ……置いてなんかいかない、今日は、ここにいるよ」


兄やはそんな亞里亞の頭をなでてから、亞里亞のお顔をのぞき込むと、亞里亞のほっぺたをぎゅってはさんで……亞里亞の涙を……ふいてくれました……。兄やのお顔が……亞里亞のお顔の近くにきて、なんだか……ドキドキするような、フワフワするような、不思議な感じ……。

兄の顔が近くに来てドキドキする亞里亞は普通に可愛いです。
いつもこうならいいのに……。

まとめ

じいやさん>>>越えられない壁>>>亞里亞
シスプリのゲームをプレイした時から思ってましたが、ぶっちゃけ亞里亞よりじいやさんの方が可愛いよね?
この本は、そんなじいやさんの可愛いところがたくさん見られる良い本でした。

じいやさん、マジ天使。

キャラコレについての総括

妹によって出来不出来にバラツキがあります。

とりあえず可憐咲耶春歌、この3人のは特に出来が良いので抑えておいた方が良いかと。

個人的には四葉もお勧めですが、この辺は好みもあるので。

花穂白雪鈴凛は可も不可もない無難な出来。

雛子鞠絵千影亞里亞はよっぽど好きな人じゃないと読むのが辛いと思います。

12冊あるので、つい全部揃えたくなりますが、実際面白いのは一部だけです。
無理せず好みの妹だけ買うのが正解かと。