香坂 優佳 『ふた魔女』(ツンデレ系・暴妹、双子、ヤキモチ妬き)

作品情報

タイトル:ふた魔女
ブランド:TEATIME 作品ページ
ジャンル:双子で魔女なあまあま学園ADV
発売日:2005年9月22日
販売価格:8,800円(税別)

あらすじ

公式サイトのストーリー参照。

システム

クリックで読み進めていき、選択肢でシナリオが分岐する、一般的なエロゲ。
プレイ時間は共通ルート2、3時間、個別ルートは1時間ほど。
ボリュームはかなり少なめです。

ウインドウサイズは800*600。
古い作品だけあって、システム設定項目は少なめ。
セーブ可能数もたった30しかありません。

次の台詞までボイス継続の項目がないのと、最後にセーブしたページを記憶してくれないので、セーブのたびにいちいちページを切り替えなきゃいけないのが面倒でした。

問い詰めモードなどについては公式サイトのシステムの項目参照。
結構難易度が高くて、制限時間5秒の問い詰めなどは、結構焦ります。

妹について

名前 年齢
香坂 優佳(こうさか ゆうか) 高○2年生?
一人称 兄呼称
私、ゆーか お兄ぃ、ナオ、アンタ、バカ兄(に)ィ、馬鹿兄(に)ィ、お兄ちゃん、お兄ぃちゃん、おにいちゃん、おにーちゃん、お兄様、お兄ぃ様、ダメ兄(あに)
身長 体重 スリーサイズ
156cm 43kg B81/W57/H80
CV 原画 シナリオ
秋野もみじ うさぎねずみ Re-born
備考
双子妹

主人公の双子の妹。
私立楠魔法学園2年生で魔法使い。
兄と二人でクラス委員長をしている。

容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群の学園のアイドルだが、それはあくまで表の顔。
兄に対しては、暴言や暴力を振るいまくるワガママ妹。
趣味はぬいぐるみ集めと子供っぽいところもある。

兄のことは、素直になれないだけで、本気で嫌っているわけではない。

優佳のCG枚数は26枚。
内訳はイベントCG14枚に、HCG12枚。
添い寝CG、ベッドで物思いにふけるCG、あとEDにかけてのCGはどれもお気に入り。

作中で実の妹と何度も出てくるので実妹は確定。

「可愛い~妹のお願いすっぽかして!一晩中っ、一体どこでナニしてたのかなっ!このバカ兄ィはぁ!」


「うふふっ、イケナイお兄ぃちゃんだね。妹に射精させて欲しいなんてお願いするなんて……サイテーのヘンタイだよ?そこんトコ、ちゃんとわかってる?」


「……ありがとね、お兄ぃ。私のこと、”好き”だって言ってくれて……私……すごく……うれしかった」

兄について

主人公。
私立楠魔法学園2年生で魔法使い。
優佳に頼まれ、クラスの副委員長を務めている。

筆記は得意なのだが、肝心の実技が全然ダメで、初級魔法すら満足に使えず、学校では落ちこぼれ扱い。
部活は天文部で、星を見るのが好き。

家族構成は母親と妹の優佳の3人家族。
父親は幼い頃に亡くなっている。
学園の寮に入っていて、妹とは別部屋だが、夜寝る時だけは妹に頼まれて、妹の部屋で一緒に寝ている。
母親は東洋一の魔法使いと囁かれる凄い魔女らしいが、破天荒な性格で、兄妹をいきなり転送魔法で学園に叩き込んだあと、書き置きを残し、行方不明になっているらしい。

実は魔王の器らしいのだが、本人には自覚なし。
周りからは落ちこぼれ扱いされて、妹には虐げられているため、卑屈で奴隷根性が身についているが、だからといって暗いというわけではなく、ボケやツッコミをこなす、コミカルな性格。
妹にはパシられたり、暴力振るわれたりと散々な目に遭わされているが、妹の事が好きなので逆らえない。

公式サイトや作中のCGにはビジュアル有り。いわゆるショタ系です。
ちなみに仮性包茎

「よしきた!お兄ちゃんに任せとけっ!ジェットで買ってくるから!ジェットでっ!」


「そ。僕らは普段あんなだけどさ、それでも僕にとって優佳は大事な妹だし、優佳も僕のこと、大切に思ってくれてるはずだって信じてる」


「優佳っ、僕も、僕も同じ気持ちだよっ、優佳のこと、愛してるっ!僕にとって、世界中で一番、大切な女のコだっ!」

シナリオ

シナリオは、TVアニメのように1話ごとにタイトルが付けられていて、終わりには次回予告も有ります。

序盤は、妹の優佳に虐げられたり、白魔女の双子が転入してきたりとドタバタな展開が続きます。
黒魔女の双子に魔王として覚醒するように迫られたり、ぬいぐるみにしか見えない自称魔王に与えられた力で女の子にHないたずらをしたり、なぞまじょのお姉さんに助けられたり、テスト勉強したりという感じで共通は進んでいきます。

(ここからネタバレあります。未プレイの方はお気をつけ下さい)






優佳ノーマルエンド

学園祭で優佳がフランチェスカ先生の魔法でネコ耳になってしまい、魔法の副作用で発情した優佳に迫られることに。
この時は、結局良い雰囲気になったところで魔法が解けてしまうのですが、その後、屋上で優佳がキスしたいと言い出します。
キスのひとつもしたことないなんて格好悪いし、家族だからノーカンという優佳に強引に押し切られて、妹とキスすることになる兄。

キスの後、何やら吹っ切れた優佳は、恋人同士になろうと言い出します。
戸惑う兄に対し、押せ押せ宣言をして、つまらない意地は張らずにこれからは素直になると、もう一度キスしてきます。
Hはなく「二人の兄妹恋愛はこれからだ!」みたいな打ち切りエンドのように終わりです。

優佳の心変わりが唐突過ぎて、なぜいきなりそうなったのかが全然わかりません。
ここで終わってたなら、実妹とキスができるだけのクソゲ以外の何者でもないのですが……

優佳トゥルーエンド

学園祭でネコ耳姿の優佳に迫られて、良い雰囲気になったところで魔法が解けるところまではノーマルENDと同じ。
その後、オシオキと称して優佳にスマタをさせられ、セックスに誘われるのですが、兄妹だからと拒否する主人公。

妹と兄妹以上の関係になりそうになってしまい、気まずくなってしまった兄は、二人の誕生日パーティをみんなでやることで、優佳との関係修復を図ろうとします。
そのパーティで自分の気持ちに気づいた兄は、屋上で妹の優佳に告白し、付き合うことに。

二人が結ばれる時の優佳の台詞が素晴らしいので引用します。

「確かに……いけないこと……なのかもしれない……私たちは……間違ったことをしてるのかも……しれない」
「でもね……この気持ちは……お兄ぃを好きだっていう……この気持ちは……絶対に……絶対に間違ってることだなんて……思わない。世界中の誰にだって言えるもんっ、私はお兄ぃが好き!お兄ぃのことが大好きだって!胸を張って言えるんだっ」
「誰にも認められなくたっていい、誰かに蔑まされたっていいの。だって、お兄ぃが好きだって言ってくれたんだもん。私のこと、好きだって言ってくれたから。だから……それだけでいい……それだけで十分だよ」
「世界の全てに背いても……私はあなたを……愛してる」

優佳が凄いのは、これが口だけじゃないところですね。
この後、魔王に覚醒してしまった兄を仲間のみんなで止める展開になるのですが、ここでの優佳の覚悟と活躍は素晴らしく、何回読んでも泣きそうになります。

兄も助けられるばかりでなく、ちゃんと見せ場があって活躍しますし、エピローグも爽やかで希望があるものになっていて、非常にお気に入りです。







(ネタバレここまで)

他ルートの優佳

どのルートでもこれといった見せ場はありません。
メインヒロインはあくまで優佳で、それ以外のルートはほぼおまけなので、妹目当てなら無理にプレイする必要はないです。

親バレ、周りバレ

ネタバレなので隠します。構わない人は反転して読んでください。
周囲の親しい人たちにはバレますが、状況がそれよりもっと大変な事態ですし、特に問題にはなりません。ハッキリとは書いてありませんが、特に周りは反対していないようです。母親も直接は出てきませんが、容認してくれそうな雰囲気を持っています。

禁忌、背徳描写

かなりあります。
特に兄妹が結ばれる時の背徳感はなかなかのもの。
優佳トゥルーエンドでは、世界の命運までかかってて、壮大な展開になってきます。

まとめ

古い作品なので仕方ないとはいえ、絵やCGのレベルは低い、戦闘エフェクトはショボい、システムは使いにくい、フルプラにしてはボリューム不足、ギャグが寒い、シナリオも優佳以外は適当と欠点を上げればキリがないです。

しかし、優佳トゥルーエンドのラストの展開。
ここだけは非常に熱い。
それまで隠されていた伏線が解き明かされ、兄妹の過去と約束、禁忌を生かしつつ、最後は仲間や兄妹の力を結集して世界を救うというシナリオ展開は、音楽と相まって非常に燃えます。
人によってはチープと思うかもしれませんが、僕はとても気に入ってますね。

優佳は暴力系の妹でかなり理不尽なところがあるので、そういうのが苦手な人には合わないかと思いますが、デレてしおらしくなってからは、健気でとても可愛いです。

世界を救う兄妹愛の力に感動
お気に入り度(10点満点) 9

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おまけ

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