『妹スマイル』についての考察

Game-styleに『妹スマイル』の紹介記事が載っています。
しかし、これは読めば読むほど不安になってくるような内容です。

 ひょんな事から、莫大な遺産と大きな屋敷を譲り受けることになった主人公。
だが、天涯孤独の身の上である主人公には家族はおろか同居人すらおらず、
一人で住むには広すぎる屋敷を前に途方に暮れていた。
 当てもなく街を歩きながら、かわいい女の子を見かけては
「あんな子たちが俺の妹だったらなぁ……俺にも家族がいれば、あの家で楽しく過ごせるのかもしれないのに」
と意味のないことを考えてしまう主人公。
 ある日、そんな主人公の家に彼の“妹”を名乗る一人の少女が訪ねてくる。
なんとその少女は、街で見かけたあの女の子だった!?

まず、妹との出会いがおかしい。何、このご都合設定?
妹が欲しいと思ってるところに妹がひょっこりやってくるとか、めちゃくちゃです。

げっちゅ屋『妹スマイル』のページにはまだ残ってますが

音信不通だった親の突然の死により遺産として屋敷と資産を相続した主人公。
まだ、新しい生活に慣れる前に、遺言書持参で唐突に訪れた女の子は妹だという。
確かに、幼少のころに見覚えがあるようなないような…

突然現れた妹に対して、警戒してはいたものの
『親を亡くしたことで傷心しているのは自分だけではない』と、改めて自覚した主人公は妹に対して、
頼れる兄であるように心がけると共に、妹を笑顔にしようと試みる。

これは、お兄ちゃん好き好き妹と、愛ある家族生活の記録である。

以前のこっちの方が断然良かったのに、なんで変更したんでしょう?

一回のプレイで攻略できるヒロインは一人だけ。
本作は妹との甘くてエッチな「二人暮し」がテーマで、
ゲームの冒頭で選んだヒロイン一人が妹として主人公の元を訪れる仕組みになっている。

あれだけ妹がいるのにゲームでは二人暮しというのは、複数妹が好きな僕には痛い。しかし、これは個人の好みというやつで、妹とは1対1がいいという人もいるので仕方ないでしょう。

問題は妹との甘くてエッチな「二人暮し」がテーマという部分。
妹との甘くてエッチな「二人暮し」……なんか違う。そもそも、普通、妹とはエッチなことはしないものでしょう? 兄妹ですよ?

 主人公の基本的な目的は、兄として傷心の妹を喜ばせること。
ゲームは月曜〜金曜までの「日常パート」と、土曜・日曜の「デートパート」の二部構成となっており、
「日常パート」で妹の性格や好みをリサーチし、
「デートパート」でそれらを基にデートを成功させていくことになる。
 デートの成功には傾向と対策が必須!
妹の言動をつぶさに観察し、彼女を喜ばせるための最適なデートを計画しよう!

これもなんか違うような……。
傷心の妹を喜ばせるというのはいいとして、その手段が妹の性格や好みをリサーチしてデート?
それって別に兄じゃなくても出来ますよね?

兄ってそういうものじゃないでしょう?
何気ない毎日を兄妹として過ごすとか、昔の思い出を語り合うとか、そういった兄との日常こそが妹の心を癒すものなんじゃないかなぁ……。
その延長線上に妹とのデートがあるならともかく、妹とのデートが目的みたいなのはおかしいですよ。なんか、ずれてます。
単にこの記事を書いたライターさんの勘違いならいいんですが。

「自分好みの妹を、兄としてめいっぱい幸せにしてあげたい!そんな願いを叶えるADVが本作です。

メーカーのコメントですが、これも微妙に引っかかるんですよね。
そもそもこのメーカーというかライターの考えてる「幸せ」ってのはエッチなことをする事だと考えてるような節があるんですよ。
『どこでもすきして いつでもすきして』なんて本当にひどかった。
セクハラが妹を慰めるための正当な手段だと、本気で思っていそうで怖い。

まとめ

どうもこのメーカーは、根本的に妹キャラというのを勘違いしてるんじゃないかな? と思えてなりません。「妹好きのユーザーは可愛い妹キャラとイチャイチャ出来て、Hなイベントがたくさんあれば喜ぶ」みたいな、浅はかなことは考えてませんよね?
半年ぐらい前にkijakuさんやミスタさん(5/28の日記)が懸念してたことがいよいよ現実味を帯びてきたなと感じます。

まだハッキリと決め付けることは出来ませんが、現時点の情報を見る限りでは『妹スマイル』は僕の好みとはかけ離れたゲームになりそう。
できれば今書いてるこの記事が、「単なる杞憂でした」の笑い話になるようにして欲しいんですが……。