小説版『幻月のパンドオラ』の感想

作品情報

俺、相坂文樹、ごくごく普通の高校生…のはずだった。なのに、突然淫魔が現れ「人間の欲望データを集めてほしい」だって!?無理矢理その依頼を任された俺は、不思議なマシン「パンドオラ」を使って異空間でゲームをするはめに。クリアしたら、対戦者とHして欲望のデータをいただく…なんて、で、できるのか俺に。

上記はAmazonの内容紹介より転載。

2009年の12月にQ−Xから発売された18禁PCゲーム『幻月のパンドオラ』の小説版です。基本的には原作の共通ルートと真姫ルートを忠実に小説化していて、オリジナル要素は全くと言っていいほど無し。
キャラの台詞まで原作とまったく同じだったりするので、原作のゲームをプレイ済みの人にとっては、読む価値があるかは微妙なところです。

原作との違い

地の文が追加。
イベントはある程度カットされています。
一般小説なので、Hシーンの描写はほぼカット。
みまりさんと由緒の出番は名前だけ。
亜方さん描き下ろしの挿絵やイラストあり。

詩乃鈴について

妹の詩乃鈴ですが、残念ながら脇役なので出番は多くありません。
原作以外のオリジナルの描写も無し。

亜方さんの詩乃鈴描き下ろしイラストは5枚。
表紙(ヒロイン3人)
表紙をめくったところにある、水着姿のカラーイラスト(ヒロイン3人)
部活動の挿絵(主人公、詩乃鈴、uni先輩)
温泉シーン(水着着用)の挿絵(ヒロイン3人+千歩子)
亜方さんのあとがきのパジャマイラスト(詩乃鈴単独)

まとめ

詩乃鈴目当てで買うには厳しいです。
基本的にパンドオラ未プレイの人向けの内容なので、原作を知っている人にとっては亜方さんの描き下ろしイラスト以外は見るべきところがありません。
そこに670円の価値を見いだせる人なら買いかな?