作品情報
アマガミ dreamy forever (1) (角川コミックス・エース 136-6)
- 作者: 虎向 ひゅうら
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/07/22
- メディア: コミック
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「アマガミ」ファンの皆さん、お待たせしました!みんなの妹、橘美也がついに主役として登場。大好きな兄の恋のお相手はあの”男殺しの天然女王”森島はるか!?兄をめぐる妹の気持ちはとっても複雑。
上記はAmazonの内容紹介より転載。
PS2、PSPで発売された恋愛シミュレーションゲーム『アマガミ』に登場する実妹キャラ美也(サブキャラだが攻略可)を主人公にしたコミック。コンプエースで隔月連載中。
感想
地雷か良作か判断しかねる作品。
基本的に妹の美也が兄の恋を応援するという話です。
話が進むと兄が森島先輩と付き合い始めるだけでなく、クリスマスデートではホテルの部屋で二人で過ごしたり、遠距離恋愛で二人の関係が終わるかと思いきやプロポーズまで行ってしまい、しかもそれを森島先輩が受けちゃうなど、
兄妹恋愛を期待して読んだ人を奈落に突き落とすような展開になります。
兄も美也のことを妹としてしか見てないですしね。
美也自身は兄の恋を応援しつつも、大好きな兄を取られたくなくて複雑という感じなんですが、これが恋愛感情なのか兄妹愛なのかは微妙なところ。
……とここまで書くと地雷以外の何物でもないんですが、美也がものすごく可愛く描かれてるんですよね。
森島先輩と仲良くする兄を見てやきもきしたり、兄とカップルに間違われお互い赤くなっていい雰囲気になったり、事故で兄にバスタオル越しにお尻を撫でられて真っ赤になったり、兄が美也に感謝の抱擁をしたりと、兄妹のスキンシップは多め。
こういう描写を見てしまうと、この作品を一概に地雷と切り捨てるのは難しい。
それにVol.2以降で美也の大逆転が絶対に無いとは言い切れない。
もし、美也が兄の恋を応援する健気な妹のままで終わるなら、キリがいいこのVol.1で終わってもいいはずですし、この森島先輩の話は『アマガミSS』みたいなオムニバス形式のうちの一つに過ぎなくて、ヒロイン全員の話が終わったら最後に美也編が始まるという可能性もゼロではない……はず。
Vol.1の続きはまだ雑誌の連載でも描かれてないので、現時点でこの後の話がどうなるかは不明ですが、わずかな可能性に期待をかけてみたい……と思わせるぐらいの力はある作品だと思いました。