作品情報
『シスター・プリンセス』の原作者である公野櫻子先生による描き下ろし小説。全12巻からなる『キャラクターコレクション』のうちの1冊で、鞠絵視点の独白形式によるエピソードが7編掲載されています。
鞠絵について
名前 | 推定年齢 | 一人称 | 兄呼称 |
---|---|---|---|
鞠絵 | 12~14歳 | わたくし | 兄上様 |
身長 | 誕生日 | 星座 | CV |
148cm | 4月4日 | 牡羊座 | 柚木涼香 |
病弱で眼鏡な妹。
病気の治療のため、愛犬のミカエルと一緒に療養所で過ごしている。
感想
2 お天気のいい日は……
リピュアの鞠絵のキャラクターズパートの元になったお話。
ミカエルを洗ってあげている最中にシャワーの水を被ってしまった鞠絵は具合が悪くなってしまい、生死の境を彷徨うことに。
アニメは原作にほぼ忠実に作られたようです。
3 命のお守り
鞠絵が病院に入院してまもない頃の、兄との思い出のお話。
「お家に帰りたい」と言って泣き出してしまった鞠絵のために、鞠絵を病院から連れ出す兄。
鞠絵は驚きながらもそれを嬉しく思うのですが、病院に戻った後は当然兄が婦長さんに怒られてしまうことに。
サラッと鞠絵に応援のお守りを渡す手管といい、この兄はできる兄ですね。
4 遠い日の約束
宿題の読書感想文を書くために、療養所の図書館に行く鞠絵のお話。
本を探しているうちに、子供の頃に読んだ本を見つけて読みふけっていると、本の間に昔の思い出のしおりが出てきて不思議に思う鞠絵。本の正体は、兄が鞠絵が喜ぶだろうと思って自宅から持ってきたもので、からかうつもりで、こっそり鞠絵が選んだ本に混ぜたというオチです。
5 ひばりちゃん
療養所で鞠絵と一番仲の良かった友達のひばりちゃんが退院することに。
それを嬉しく思う反面、ひばりちゃんがいなくなることに寂しさを感じる鞠絵のお話。
ひばりちゃん(右)が兄に好意を持っていることを、ひばりちゃんのために兄に言わなくちゃと思いつつも、どうしても伝えられない鞠絵の胸のうちが切ないです。
まとめ
内容自体は悪い出来ではないと思いますが、どうにも暗い話が多いうえに、個人的にどうしても鞠絵のことが好きになれないので、あまり楽しめなかったです。あのラストも後味が悪く、読後感はよろしくないです。
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