あらすじ
公式サイトのストーリー紹介参照。
システム
クリックで読み進めていき、選択肢によってルート分岐する一般的なエロゲ。
ジャンルは和姦系の抜きゲー。
システムは基本的なものはそろっています。
主人公の名字と名前は変更可。
画面サイズは1920*1080ですが、ディスプレイのサイズに合わせて自動変更されるみたいです。うちの環境ではデフォルトで1632*918の85%でしたが、ウインドウサイズは自由に変更可です。
セーブデータはページの概念がないので、少し使いづらいです。
セーブデータの花びらマークや並び替えを使えば、ある程度管理できますが面倒ですね。
あと、セーブデータのサイズがかなり大きいです。
僕は攻略のために選択肢ごとにセーブしていたんですが、セーブデータ数42個で180MB。オートセーブなども合わせるとセーブフォルダの容量が235MBになりました。
作品の目玉であるE-mote(エモート)については、プレイ前はチョロっと動くだけみたいなのを想像していたのですが、思ってたよりしっかり動いていて驚きました。台詞の途中でもクルクル表情が変わったりと演出も凝っていて、キャラの魅力を引き立てています。ちゃんと台詞のタイミングに合わせて口パクまでしているのには感心しました。裸立ち絵もあって、そちらもちゃんと動きます。
設定でE-moteを無効にすることもできますが、普通の立ち絵になって面白みが半減するので、よほど古いPCを使っている人以外はそのままをお勧めします。
OPテーマはないですが、『ずっと☆Need a chance!!』というEDテーマがあって、EDや鑑賞モードで聴けます。歌っているのは保科めぐみさんで、『お兄ちゃん、キッスの準備はまだですか?』や『恋愛教室』など、最近妹モノの作品でよく見かける方です。歌詞はお兄ちゃんを想う妹の視点で、里桜の心情を歌っているように僕は感じました。
共通ルートは大体2時間ぐらい、そこから各ヒロインのルートに分岐するというオーソドックスな構成。各ヒロインのルートは2時間ぐらいで、やや短めです。ヒロイン3人とHするおまけのハーレムルート(30分ぐらい)あり。
フルプライスでヒロインが3人という作品にしては、ボリュームが少ないように感じましたが、あまり時間が取れない社会人ゲーマーにとっては、どうでもいいテキストをダラダラ読まされるよりは、テンポよくサクサク読めるこの作品の方がありがたかったです。
CG枚数は各ヒロイン25枚に、ハーレムや共通ルートのCGが12枚の計87枚。
特に問題ない枚数で、CGが少ないとは感じなかったです。
大半はHCGで普通のイベントCGは少なめ。
Version 1.01 (2017/07/28)
・一部ルートでエラーメッセージが表示されるのを修正
・鑑賞モードの開放条件の誤りを修正
・テキスト、演出上の修正
・その他プログラム上のバグの修正
ちなみに上記のパッチを当てても、回想モードの挙動がおかしかったり、誤字・脱字が取りきれてなかったりします。おそらく、もう一度パッチが出ると思われるので、これからプレイする人は次のパッチを待ってからの方が良いかもしれません。
2017/08/04追記
修正内容
Version 1.02 (2017/08/04)
・3Dグラフィックハードウェアの互換性により起動しなかった不具合を修正
・鑑賞モードのUIの、不具合を修正・操作性を改善
・テキスト、演出上の修正
Version 1.02が公開されました。上記の不具合も解消されているようです。
妹について
名前 | 年齢 | |
---|---|---|
綿谷 里桜(わたや りお) | 中○か、高○1年生? | |
一人称 | 兄呼称 | |
私(わたし) | おにぃ、クソバカ変態兄貴 | |
身長 | 体重 | スリーサイズ |
150cm | 40.5kg | 72/55/74 |
CV | 原画 | シナリオ |
泉 かえで | 野々原 幹 | 種田ハコ、華南 恋 |
備考 | ||
誕生日は6月21日、初潮はまだ |
主人公の妹。
月宮学園1年生。
以前はお兄ちゃん大好きな妹だったが、思春期に入ったせいか、兄をウザがるように。
このウザがり方がわりとリアルで、実際に妹がいる人は、ちょっとへこむかも。
本が好きで学校では図書委員に所属してるみたいですが、ほぼ死に設定で作中で特に生かされることはないです。
里桜の年齢についてですが、学年や誕生日が同じ美桜と夕凪が兄との婚姻届を出して正式に受理されているので○5~6歳の高○1年生のはずですが、制服を着るのが初めてだったり、初潮がまだだったりというところから中○1年生にも思えます。ここの設定はどうにもあやふやでどっちとも取れるようになっているので、プレイする人が好きに解釈すれば良いかと。
ちなみに僕は中○1年生と解釈しています。
里桜の実義に関しては、作中でハッキリ実の妹と書いてありますし、疑う点はまったく無いです。
「バカバカバカ! 変態! すけべ! エッチ!」
「……しょうがないなぁ。お、おにぃがエッチ我慢できない、変態さんだから、しかたなく行くんだからねっ」
「おにぃと一緒で幸せ、だよっ」
兄について
主人公。
会社勤めのプログラマー。
エロゲではわりと珍しい社会人の兄ですが、職場の描写は皆無でほぼ家にいるので、あまり社会人という感じがしないです。
兄と里桜の母親は故人で、父親は美桜の母親と再婚。
現在の家族構成は父親、義理の母親、妹の里桜、義妹の美桜の5人家族。
父親は船乗りで家には帰ってこないですし、義理の母親も一緒に住んでいるはずなのに立ち絵も台詞もないので、両親の存在感はほぼ無し。実質3人暮らしのようなものです。食事や洗濯などは、基本的に兄がやっていて、里桜や美桜も時間がある時は手伝ってくれます。
兄は相当なシスコン。
妹たちの面倒を見るのが大好きで、里桜と美桜をとても可愛がっています。
入学式をきっかけに、以前は妹として見ていた妹たちを「女の子」として見てしまうようになりますが、ちゃんと戸惑ったり罪悪感を覚えたりするなど、一般的な倫理観は持ち合わせています。
最初のうちはまともな主人公に見えますが、話が進んでくると出会ったばかりの妹の友達のおっぱいをいきなり触り始めたり、妹がおしっこする場面で口をつけて直飲みしたいと考えたり、妹のぱんつにぶっかけたり、妹の部屋に忍び込んで処女チェックをしようとしたりと、だんだん変態っぽくなっていきます。
お兄ちゃんとしてはアレですが、エロゲの主人公としては正しいですね。やっていることは変態ですが、妹を大好きなあまりの行動なので大目に見てあげましょう。
「そんな……じゃあ、俺はどうしたら……。妹がいたら、かまいたくなるのが兄ってもんだろ?」
(俺は妹が好きだ。愛してる。だからセックスしたい。この気持ちが世間的に間違ってるのはわかってる。それでも、俺は妹が好きなんだ!!)
「だから、どんなわがままだって言っていいんだ。悪いことしたって、お兄ちゃんは里桜のこと、嫌いになったりしないよ」
シナリオ
妹たちを性的な意味で好きになってしまったお兄ちゃん。
最初のうちは、このままじゃいけない、妹離れをしようと妹たちの友達の夕凪に相談したりして我慢していますが、時間が経つごとに妹たちへの想いは募るばかり。ダメとわかっていても、ついついHなことをしてしまいます。
(ここからネタバレあります。未プレイの方はお気をつけ下さい)
里桜ルートに入ると、どうしても我慢できなくなってしまった兄は里桜の部屋に忍び込み、寝ている里桜に対し素股でエッチを始めてしまいます。が、これはさすがにバレてしまい、泣き出す里桜を見て動転し、その場を逃げ出す兄。
兄として最低の行動ですが、冷静になった翌日には土下座して妹に謝ります。
里桜が好きだと言う気持ちを正直に告白し、恥ずかしがって戸惑う里桜にセックスの気持ちよさを教えてやるといって、無理矢理気持ちよくさせて、処女を奪い中出しする兄。
やっぱり最低なんですが、妹への想いが昂じてしまったがゆえの行為であり、これについてもちゃんと後で謝るので情状酌量の余地はあります。里桜の方も恥ずかしがっているだけで、本気で嫌がっているわけではないですしね。
その後、Hにハマってしまった里桜と身体を重ね続ける兄。
Hがしたくなった里桜が寝ている兄の身体を使ってHしようとするシーンがあるんですが、その時の里桜の思考や行動が、兄が寝ている里桜にHなことをしようとした時とそっくりで、やっぱり兄妹だなぁと感じて妙におかしかったです。
そんなある日、兄にとある嘘をついてしまった里桜は罪悪感で一杯になってしまい、罪を認めて兄に正直な気持ちを告白します。そんな里桜を愛しく思い、優しく慰める兄。この後に選択肢でルートが分岐するんですが、どちらを選んでも、素直になった里桜とラブラブな展開になります。
素直になった里桜は可愛くて、見てるこっちが恥ずかしくなるくらい甘いので、必見。
二人で手を繋いでおでかけするシーンは、特にお気に入りです。
ラストが「あれ? これで終わり?」って感じであっさり終わってしまうので、余韻が感じられないのは残念でした。
あと、せっかく義妹の美桜という存在がいるのに里桜ルートではほとんど出番がなく、まったくといっていいほどシナリオに関わってこないのがもったいないと思いました。
(ネタバレここまで)
他ルートでの里桜
美桜ルートで、兄とエッチなことをしていることを里桜に感づかれた美桜が、兄とセックスしていることを里桜に暴露するシーンは良かったです。怒った里桜に兄が罵倒されるシーンは、正直興奮しました。可愛い妹に罵倒されるっていいですよね? まぁ、修羅場になったりはせず、すぐに二人の関係を認めてくれるのが残念でしたが。
夕凪ルートで夕凪と付き合ってることを知った里桜は、戸惑いながらも普通に祝福してくれます。
親バレ、周りバレ
ネタバレなので隠します。構わない人は反転して読んでください。
親バレはないです。妊娠エンドで里桜が妊娠しますが、さすがに両親に本当のことは言えないので、里桜が襲われたということにして、二人の関係は隠したまま兄が里桜と赤ちゃんの面倒を見るということで、両親を納得させます。
美桜や夕凪ルートでは、あっさり婚姻届を出して普通に周りから祝福されるので、この展開は実妹ならではですね。
禁忌、背徳描写
それなりにあります。
共通ルートでは妹相手なのにHなことを考えたりしたくなることに兄が悩みますし、他のヒロインと違い里桜だけは実の妹なので結婚できなかったりと、ちゃんと実の妹であることに意味があるのが良かったです。
攻略
このゲームの攻略は簡単で、狙ったヒロイン優先の選択肢を選んで、他のヒロインに手を出さないように選んでいけば自然に目当てのヒロインのルートに入れます。
エンディングは2種類で、終盤に出てくる2択の選択肢で妊娠エンドとそれ以外のエンドに分岐します。(Hシーンでの中出し、外出しの回数などは関係ないですが、CG100%にするには両方の選択肢を選ぶ必要あり)
ハーレムルートは共通ルートで各ヒロインを満遍なく選び、処女チェックを全員我慢すれば、美桜ルートの途中でハーレムルートに切り替わります。(未確認ですが、ヒロイン3人を攻略しないとハーレムルートに入れないかも)
まとめ
予想以上に良かったです。
生意気で素直になれない妹というのは大好きなので、里桜のことは当然気に入りました。兄と一緒にお風呂に入った時に、学校であったことを兄に楽しそうに話す里桜、生理になった里桜を心配して兄が会社を休み看病するシーンなど、兄妹描写も良いです。
兄は変態でたまにヘタレたりもしますが、妹を想う気持ちは本物ですし、兄として妹のことをよく理解しているなと感心する場面も多々あります。総合的に見れば良兄と言えるでしょう。
作品の中で、特にここが凄い! という部分はないんですが、キラリと光る部分が、あちこちに点在していて、それらが作品の全体的な評価を押し上げているという感じです。
名作や傑作ではないが、地味に良作
お気に入り度(10点満点) 9