鳴海 兎亜 『ワガママハイスペック』(ぐーたら系・毒舌、ワガママ、甘えん坊)

作品情報

タイトル:ワガママハイスペック
ブランド:まどそふと 作品ページ
ジャンル:才能豊かなヒロイン達と送る生徒会系学園恋愛コメディ
発売日:2016年4月28日
販売価格:8,800円(税別)

あらすじ

作品ページのSTORY参照。

システム

クリックで読み進めていき、選択肢で各ヒロインルートに分岐する、一般的なエロゲ。

ウインドウサイズは1280*720のワイド。
システム設定は一通りのものはそろっていて特に問題無し。


お気に入りのボイスを登録できる機能は初めて見ました。
……まぁ、当然こうなりますよね。

この作品もセリフの途中で立ち絵がコロコロ変わったりしますが、クロシェットほど頻繁ではないです。むしろクロシェットはやり過ぎなぐらいなので、これぐらいがちょうどいいかも。負荷が軽い分、スキップも早いですし。

妹について

名前 年齢
鳴海 兎亜(なるみ とあ) 兄の1つ下、高○1年生
一人称 兄呼称
わたし お兄ちゃん
身長 体重 スリーサイズ
不明 不明 不明
CV 原画
小松アン(安玖深 音) 宇都宮つみれ
シナリオ 備考
もじゃすびい、陸奥竜介、にっし~、葉山こよーて 12月3日生まれ、好きな食べ物はイモ

主人公の妹。
桜翠学園1年生。
物語が進むと、兄や幼馴染の未尋とともに生徒会に所属し、会計担当になる。

無気力でぐーたらな性格。
プログラムが得意で、暇つぶしで作ったアプリで大金を稼いでいる。
TVゲームが大好きだが、それほど上手くはない。

兄のことを慕ってはいるが、表面上の態度はわりと冷たい。
兄を奴隷呼ばわりして、家事や買い物などをいろいろとやらせている。

兎亜の実義については、公式で実の妹と紹介されていますし、作中でも実妹という描写が何度もあるので、実妹は確定。

兎亜のCG枚数は22枚ですが、SD絵が3枚あるので、実質は19枚。
内訳はイベントCG8枚に、HCG11枚とややHCG多め。

兎亜のイベントCGはどれも良いのですが、キスCGとピロートークCGは特にお気に入りです。

「まったくお兄ちゃんは誰彼構わず尻尾を振る、盛りのついたマゾ犬なんだから」


「まぁでも、お兄ちゃんの面倒を見るのは妹の役目だから」


「キスしてわかっちゃった……わたし、ほんとのほんとに……お兄ちゃんのこと好きなんだって」

兄について

主人公。
桜翠学園2年3組所属の学生。
学生ながら『いもさらだ』というペンネームで週刊マンガの原作担当もしている。

学校の成績は、現国がトップクラスである以外は普通。
性格は真面目すぎず、不真面目すぎずで、漫画の原作担当をしているところ以外は、エロゲでよくあるテンプレ主人公タイプ。

家族構成は両親と妹の4人家族……だったが、母親が新しい父親と結婚して子供もできたため、自立して妹の兎亜と二人暮らしをしているという、なかなか複雑な家庭環境。
生活費に関しては、兎亜のアプリ開発と兄の漫画原作で稼いでいるので問題無し。

以前に定食屋でアルバイトをしていて、料理はそれなりにできるため、家事はほとんど兄が担当している。

兎亜のことは大事にしていて、何かと世話を焼いている。
どう見てもシスコンなんですが、本人はそれが当たり前だと思っていて自覚がないタイプ。
妹を甘やかし過ぎなところはありますが、そこ以外は良兄と言って問題ないでしょう。

「俺はどんな兎亜でも絶対的に可愛いんだよ」


「なんでも言ってくれ。兎亜を甘やかすのは俺の趣味みたいなところがあるからな」


「誤解だ!? お、俺は……兎亜のことが大好きだぞ。大好きすぎるから、こんなに反応しちゃうんだ」

シナリオ

ヒロインたちとの出会い、会長に自分が漫画の原作者だということがバレる、それがきっかけで自分を含め幼馴染の未尋や兎亜も生徒会に入ることになる、生徒からの悩み相談を解決する、主人公が生徒会に入ることに反対していたアーシェとの和解、スパリゾートへ生徒会メンバーの皆で遊びに行く、文化祭の準備、そして文化祭当日、というところで共通ルートは終了。

共通ルートは大体3時間ぐらい。
テキストはド○クエやポケ○ン、ドラえ○ん、NARUT○などのゲームや漫画のパロディネタ多め。テンポが良く読みやすかったですが、話自体は平坦で特に面白くもない展開が続きます。

ヒロインたちの魅力が存分に発揮されているとは言い難く、ぶっちゃけ兎亜を含め共通ルートで一番印象に残ってて可愛かったのは、サブキャラの虎太郎くん(男)でした。(冗談でもネタでもなく、マジです)

兎亜の出番は他のヒロインと同じぐらいで特に多くも少なくもなく。
共通ルートでは特に印象に残るようなイベントは無かったです。

個別ルートは大体3時間ぐらい、長くもなく短くもない丁度良い長さだと感じました。

(ここからネタバレあります。未プレイの方はお気をつけ下さい)






兎亜ルートに入ると、兄は漫画の原作で妹キャラのエピソードを書くことになります。ネタが出なくて悩んでいた兄は、未尋と兎亜の提案により、兄妹で付き合うことに。(ただし偽装)

しかし、恋人といっても結局普段通りで全然上手くいかず、見かねたかおるこ先輩が妹を演じてくれることに。かおるこ先輩の可愛い妹演技にデレデレする兄を見てヤキモチを妬いた兎亜は、我慢できずにベッドで兄を想ってオナニーをするのですが、それを兄が目撃してしまいます。(ありきたりな展開? いや王道(誤用)です。基本は大事。実際ヤキモチを妬く兎亜は可愛かったですし)

兎亜の気持ちを知って、自分の気持ちに気づいた兄は兎亜に告白してキスをし、二人は結ばれます。

ここで良かったなと感じたのは、結ばれた後に急にバカップル化したりせず、特に二人の関係が変わらないことですね。恋人になっても、兄妹の頃との関係が変わらないことで、二人の絆が強く感じられました。

関係が変わらないといっても、二人の距離感自体はグッと近くなります。
兎亜の毒舌やツンなところは相変わらずですが、今まで隠していた兄への気持ちに対してかなり素直になりますし、1人になった時やHの時はデレデレになるので、このギャップがかなり萌えます。破壊力高いです。

終盤は、漫画原作関係でシリアス展開が始まるのですが、正直この辺はあまり面白くなかったですね。エピローグも唐突に終わってしまい、余韻はイマイチ。続きはFDである『ワガママハイスペックOC』に期待しましょう。






(ネタバレここまで)

他ルートの兎亜

兎亜はどのヒロインのルートでも、普通に応援や祝福をしてくれます。
兎亜の出番はそれなりに多いですが、必見というほどの見どころはないので、兎亜目当てなら他ヒロインのルートをプレイする必要はないと思います。

親バレ、周りバレ

ネタバレなので隠します。構わない人は反転して読んでください。
両親はまったく出てこないので、親バレは無し。周りバレは、兎亜が未尋に話したくてしょうがないって感じで兄と付き合い始めたことを報告するんですが、妙な上から目線で惚気けまくる兎亜は、非常に可愛かったです。未尋は二人の関係を知って最初は驚きますが、普通に応援してくれます。これはかおるこ先輩やアーシェも同じ。それ以外の人たちにはバレません。

禁忌、背徳描写

あまり無いですね。
二人とも兄妹で愛し合うのが世間的にはタブーであることは理解していますが、それについてあまり気にしていません。両親とは既に縁が切れていますし、これといって周りに反対する人が存在せずこれといった障害がないため、背徳感は薄いです。

作風的にあまりシリアスになられても困りますし、特に不自然さは感じられなかったので、この作品の場合はこれで良いと思います。僕は特に不満には感じませんでした。

まとめ

アグミオン実妹最高や! 義妹なんて最初からいらんかったんや!

兎亜は世間の評判通りの良妹でしたね。人気投票1位は伊達じゃない。
見た目は文句無しに可愛いですし、声はアグミオン、兄妹描写もしっかりしていて、素直になった時の可愛さは破壊力満点、エロも萌えゲにしてはかなり頑張ってると隙がない。

まどそふとの作品は初めてプレイしましたが、さすが人気ブランドなだけあって、そつのない出来栄えに感心しました。シナリオはキャラによって、出来不出来が激しかったですが、兎亜についてはヒロインの中で一番良かったと思います。

兎亜は「見た目、声、兄妹描写、萌え、エロ」と五拍子揃った良妹
お気に入り度(10点満点) 10

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