鳴海 兎亜 『ワガママハイスペックOC』(ぐーたら系・毒舌、傍若無人、ヤキモチ妬き)

作品情報

タイトル:ワガママハイスペックOC
ブランド:まどそふと 作品ページ
ジャンル:才能豊かなヒロイン達と送る生徒会系学園恋愛コメディ
発売日:2017年8月25日
販売価格:通常版8,800円(税別)

『ワガママハイスペック』のファンディスク。
前作ヒロインのアフターストーリーや前作サブヒロインたちのルートストーリーが楽しめます。

詳しい内容については公式サイトのポイント参照。

システム

ウインドウサイズは1280*720のワイド。
システム設定は一通りのものは揃っていて特に問題なし。


お気に入りのボイスを登録できる機能も前作に引き続き完備。
……ちょっと違うのが混じってるけど、気にしないでね(笑)

システムは前作と一緒なので、これ以上は書くことなし。

妹について

名前 年齢
鳴海 兎亜(なるみ とあ) 兄の1つ下
一人称 兄呼称
わたし お兄ちゃん
身長 体重 スリーサイズ
不明 不明 不明
CV 原画
小松アン(安玖深 音) 宇都宮つみれ
シナリオ 備考
もじゃすびい・にっし~・椿また 他 誕生日は12月3日、好きな食べ物はイモ

桜翠学園1年生。
生徒会の会計担当。

無気力でぐーたらな性格。
プログラムが得意で、暇つぶしで作ったアプリで大金を稼いでいる。

兄のことを慕ってはいるが、表面上の態度はわりと冷たい。
兄を奴隷呼ばわりして、家事や買い物などを色々とやらせている。

兎亜の実義については前作通りで実妹
ファンディスクで実義がひっくり返るなどというクソオチはありません。

今回の兎亜は、上から目線な言動が多く、傍若無人ぶりが目立つのが気になりました。

兎亜のCG枚数は11枚。
内訳はイベントCG2枚にSD絵1枚、HCG8枚。
相変わらずどのCGも可愛いです。
きぐるみを着て、兄の上に跨がるCGがお気に入り。

兄について

主人公。
桜翠学園2年3組所属の学生。
生徒会に所属して、雑用をこなしているだけでなく、『いもさらだ』というペンネームで週刊マンガの原作担当もしている。

学校の成績は、現国がトップクラスである以外は普通。
性格は真面目すぎず、不真面目すぎずで、漫画の原作担当をしているところ以外は、エロゲでよくあるテンプレ主人公タイプ。

家族構成は両親と妹の四人家族……だったが、母親が新しい父親と結婚して子供もできたため、自立して妹の兎亜と二人暮らしをしているという、なかなか複雑な家庭環境。
生活費に関しては、兎亜のアプリ開発と兄の漫画原作で稼いでいるので問題なし。

以前に定食屋でアルバイトをしていて、料理はそれなりにできるため、家事はほとんど兄が担当している。

妹のことは大事にしていて、何かと世話を焼いている。

前作でも妹を甘やかし過ぎなところはありましたが、今回は更に酷くなっています。
兎亜のわがままの言いなりになるシーンが増えたせいで、前作に比べると、ややヘタれた印象を受けました。

シナリオ

ファンディスクなので、共通ルートは無し。


ゲームをスタートすると、7つのストーリーから好きなものを選んでプレイできます。

兎亜のアフターストーリーのボリュームは大体1時間半程度。

恋人になった後も関係は相変わらずの兄妹。
兎亜はぐーたらで口が悪く、何でも兄にやらせ、こき使う毎日。兄もそんな兎亜を受け入れ、下僕のように兎亜に尽くす日々。

(ここからネタバレあります。未プレイの方はお気をつけ下さい)






兎亜アフターストーリーの大まかな流れは、
しかくん先生といもさらだ先生の容姿がちょっとした手違いでネットバレする。

ネットでカップル扱いされた兄とかおるこ先輩の関係にヤキモチを妬いた兎亜が、炎上騒ぎを起こし、兄が兎亜にお仕置きする。

兄の誕生日が近づき、兎亜が不審な行動を取り始める。

誕生日に兎亜が手編みのマフラーを兄にプレゼントする。

エピローグ

炎上騒ぎの件で、兄が兎亜にお仕置きするシーンは良かったですね。
今作ではヘタレな印象の強い兄ですが、このシーンではちゃんと兄らしく悪いことをした兎亜のことをしつけていましたし。
お仕置きのHシーンも喧嘩ックスっぽくて面白かったです。

普段は冷たい態度の兎亜ですが、Hの最中は素直で可愛いですね。

エピローグはびっくりするぐらい淡白。
「えっ? これで終わり?」と拍子抜けしました。





(ネタバレここまで)

他アフターストーリーの兎亜

どのキャラのストーリーでも兎亜の出番は結構あります。
他のヒロインと仲良くなったり付き合い出すと、大抵顔を出して、助けてくれたり引っ掻き回してくれたりと大活躍ですが、少し、でしゃばりすぎな印象。

特に、縁先生のアフターストーリーで、未尋と一緒に縁先生をいびりまくる兎亜はやり過ぎ感あって、普通に引きました。脅迫にスタンガンは、さすがにヤキモチが可愛いというレベルでは……。

親バレ、周りバレ

前作と特に変わりないので省略。

禁忌、背徳描写

前作と特に変わりないので省略。

まとめ

うーん……悪くはないんだけど物足りないというのが正直なところ。

兄妹の関係が恋人になっても特に変わらないというのはいいんですが、あまりに変わらなすぎて物足りないです。
親との決着をつけるとか、Hシーンで妊娠や子供について触れてたのだから、エピローグで子供ができるとかそういう変化が欲しかったですね。
終わってみれば、結局無印の頃と何も変わってないですし。

何だかんだ言っても兎亜は可愛かったですし、Hシーンもパワーアップしてるなど良いところもありますが、期待してたほどの出来ではなかったかなぁ……。

シナリオの出来としては、

奏恋>鷹司さん>>>未尋>兎亜>>>>>越えられない壁>>>縁先生>アーシェ>>>>かおるこ先輩

……という感じで、兎亜はせいぜい4番目というところですからね。
奏恋と鷹司さんのルートの出来は、他のキャラに比べて明らかに頭一つ抜けていました。

FDとしては無難な出来だが、それ以上ではなかった
お気に入り度(10点満点) 9

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