『妹と幼なじみがヤンデレすぎてハーレム修羅場!』の感想

作品情報

「お兄ちゃん、カリンと子作りしよ」近親相姦上等の妹か?「いいえ、今夜はルリを折檻して下さい!」ドM調教志願の幼なじみか? 二人に愛されすぎてヤンデレ修羅場!? 騎乗位破瓜に、緊縛おねだり初体験 巨乳妹VS.年上ロリの激しい恋のバトルを鎮めるには──君臨ハーレムしか道はない!

上記はAmazonの内容紹介より転載。

18禁のエロラノベです。
全1巻。

妹について


主人公の妹。
名前は須藤 歌鈴(すどう かりん)。
生き別れの妹で、兄の1つ下の高校生。
小学生の頃に、子宝に恵まれなかった叔父の元に養子に出されたため、兄とは名字が違うが、ちゃんと血は繋がっているれっきとした実妹

一人称は「あたし」
兄呼称は「お兄ちゃん」

お兄ちゃん大好きで甘えん坊で子供っぽく更に巨乳と、一見可愛い妹だが、中身は超ヤンデレ
薬を使う術に長けていて、それを悪用し色々と問題行動を起こす困ったちゃんだが、本人に悪気や罪の意識はまったくない。

兄について

主人公。
名前は黄不動 勝(きふどう しょう)。
高校生。

家族構成は祖父と両親の四人家族。(生き別れの妹を含めると五人)
家は黄不動流兵法という古武道の家系で、兄も一応鍛錬を積んでいるが実力は大したことなく、本人も自分には才能がないと割り切っている。

子供の頃に生き別れた妹のことはなぜか忘れていて、再会した妹の積極的なスキンシップに戸惑っている。

感想

文体は三人称で兄、妹、幼なじみと視点が切り替わるタイプ。

タイトルからわかると思いますが、この作品は妹以外にもルリという年上幼なじみのヒロインが登場します。
こっちも妹に負けず劣らずのヤンデレで、二人のヤンデレに挟まれてお兄ちゃんがHな目に遭うというのが中盤までの流れです。
余談ですが、幼なじみは瑠璃という名前、黒髪、猫っぽさなど、『俺妹』の黒猫にちょっと似てますね。(性格は全然似てませんが)

妹は、序盤から久しぶりに再会した兄を薬で動けなくし、隠れ家に閉じ込めて監禁し、無理やり騎乗位で初体験させるという飛ばしっぷり。
兄はもちろん抵抗するんですが、薬が効いているうえに、妹はまったく人の話を聞かないので為す術なし。

歌鈴の存在は祖父や両親も当然知っていて、須藤家に養子に出したのは妹の兄に対する異常な愛情を危険視したからなのですが、歌鈴は薬で叔父夫婦を洗脳して戻ってきます。
そんな妹に困り果てた兄は、とっさに幼なじみのルリと婚約していると嘘をついて、なんとか諦めさせようとするのですが、当然諦めるわけなどなく、歌鈴とルリの間で兄の取り合いになります。

歌鈴とルリの間で取り合いと書きましたが、実際にはそんな可愛いものではなく、歌鈴はルリを本気で包丁で刺そうとしますし、ルリは兄を歌鈴から引き離して家に監禁する気満々です。
ただ、そのヤンデレ要素も中盤で兄がキレて反撃し、終盤はよくあるハーレム展開になってしまい、妹と幼なじみ両方と結ばれる3人エンドになって台無し。

プレイの最中に歌鈴とルリのキスシーンなんかもありますし(いらない……)、後半は本当につまらなかったです。
実妹相手の孕ませと母乳プレイのボテ腹セックスというレア描写があるのが、せめてもの救いでしょうか?

兄妹描写もイマイチ。
生き別れの妹ですが、子供の頃は一緒に過ごしていたので、兄妹の思い出描写はちゃんとありますけど、それだけ。
ヤンデレ要素を除けば、歌鈴は普通のお兄ちゃん大好きなブラコン妹って感じで、面白味はないです。

「あっはぁ、当然のように妊娠しまぁす! お兄ちゃんの赤ちゃん、十月十日で誕生しちゃううぅ! 兄妹愛バンザぁい! あんんううぅぅ精子精子せいしぃ、らんしぃ、受精着床ッ、にんっしんんんん!」


「お兄ちゃんの~足元にっ♪ 泥棒猫の死骸がひとつぅ♪」


「ルリさんはべつにどうでもいいっていうか、窓から捨ててくれないかな」

歌鈴のヤンデレっぷりはなかなか良いんですけどねぇ……。

まとめ

うーん、微妙。
そもそも、ハーレム苦手な自分が、ヤンデレ要素に惹かれて買ってみたのが間違いの元でした。
ヤンデレ要素は、最初はマジキチなラブレターや幼なじみの弁当を捨てるなどの要素が出てきて良い感じかと思いましたが、中盤辺りからは普通のハーレムモノみたいになっちゃってヤンデレ要素は薄くなってしまいます。

適当に勘で買っても、そう簡単に当たりは引けない。
そういう意味では、良い勉強になりましたね。