『妹はLサイズ!』の感想

作品情報

ほ~ら、約束通りおっきくなったよ。Fカップの胸を押しつけ、窒息させるほど甘え、抱きついてくる妹・紗英菜。無垢な笑顔と反則的なまでのセクシーボディが、僕の理性を壊していく! 紗英菜の初めて、もらってほしいの。ウルウル瞳で甘~い挑発告白を捧げられたら、ガマンなんかできますか!?

上記はAmazonの内容紹介より転載。
18禁のエロラノベです。
全1巻。

文体は三人称で、妹視点あり。
卑語は✕で隠してあります。

これもKindleで購入したのですが、『いもうと神様!』と同じく、イラストがやたら小さくて拡大できなかったりするゴミ仕様。美少女文庫は、もうちょっとまともな電子化をしてください。

妹について


主人公の妹。
名前は御厨 紗英菜(みくりや さえな)。
兄の3つ下の13歳で、中学1年生。

一人称は「紗英菜」「さえな(幼少時)」
兄呼称は「お兄ちゃん」

身長は170cmもあり、胸も88のFカップと大きいが、パイパン
見た目に反して性格は子供っぽく、お兄ちゃん大好きな甘えん坊。

実の妹や血の繋がったという表現はないですが、兄妹では結婚できないと言っていますし、義理を匂わせる表現もないので、実妹で問題ないと思います。

兄について

主人公。
名前は御厨 寿也(みくりや としや)。
16歳の高校1年生。

家族構成は両親と妹の4人家族。
両親は海外赴任でいないので、紗英菜とマンションで二人暮らしをしている。

身長は150cmと小さめで、紗英菜と並ぶと姉弟に見られてしまうのが悩みの種。
妹のことは可愛がっているが、成長してきた紗英菜が無邪気に抱きついてくるのに困っている。

感想

兄は背こそ小さいですが、妹想いで面倒見もよく、良い兄です。
ネズミーランドに行くはずだったのに、山に変更になって紗英菜が拗ねるところ、そのことで文句を言われついカッとなって言い返してしまう兄、兄に怒られて泣き出してしまった妹に慌てて謝るところ、子供の頃の思い出、スキンシップ多めなところなど、兄妹描写はかなり良いです。

Hシーンも、いきなり最後までHするんじゃなくて、愛撫、キスとクンニ、フェラと69と、ちゃんと段階を踏んで進んでいくのがいいですね。兄妹が結ばれるまでのイチャイチャにしっかり尺を取っていて、本番は中盤までありません。もちろん中盤以降は何度も本番のHシーンがありますし、兄のことが好きだからなんでもしてあげたいという紗英菜は健気で可愛いです。
紗英菜のアソコにゆで玉子を入れて食べるというプレイや、奴隷やペットという表現はちょっとヒキましたけど……。

あと、この作品はやたら妹のおもらしが多く、Hシーンではほぼ毎回おもらしするレベル。そういうのが好きな人には良いかもしれません。

まとめ

これはいいですね。

ヒロインは妹1人だけ。
五郎八ちゃんという紗英菜の友達(小学5年生)も出てきますが、兄とのことで悩む紗英菜の相談に乗ってくれるポジションでHは無し。

この作品、兄妹恋愛についてもちゃんと考えられていて、夢とはいえ二人の子供まで出てきます。けっこんについての解釈もなかなか面白い。
妹より背が低いという兄のコンプレックスもちゃんと解消されますし(兄の背が伸びるという意味ではない)、ラストの後味も良いです。

実妹モノとしてのポイントをしっかり押さえた良作。