作品情報
- 作者: 時計
- 出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ
- 発売日: 2016/10/11
- メディア: コミック
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『兄が好きな妹と妹が怖い兄の話。』は短編集『AV女優とAV男優が同居する話。』に収められている短編のうちの1つです(34ページ)。
その後日談を描いた『兄が好きな妹の話。』(19ページ)、『わたくしのたいせつなかぞくのはなし。』(19ページ)、番外編の『矛盾』(2ページ)という短編も掲載されていて、全部合わせると70ページ超となかなかのボリュームです。
妹について
雅奈
主人公の妹。
名前は雅奈(みやびな)。
灯奈とは双子で妹の方。
次女で15歳。
一人称は「あたし」
兄呼称は「真太」「真太お兄ちゃん」「にぃにぃ(対弥彦)」
成績は学年トップだが、年頃らしく難しい性格をしていて、下の兄である真太に恋愛感情を抱いている。
灯奈
主人公のもう1人の妹。
名前は灯奈(あかりな)。
雅奈とは双子で姉の方。
長女で15歳。
一人称は「私」
兄呼称は「真太」「兄さま(対弥彦)」
雅奈に比べると、少し天然でおっとりしている。
上の兄である弥彦のことが大好きで、兄が帰省するたびに甘えている。
実の妹という表現があるので、二人とも実妹は確定。
兄について
感想
身も蓋もない言い方をすると、兄に恋した妹が振られる話です。
兄妹恋愛はありますが、それが報われることはありません。
ハッピーエンドを求める人には、地雷以外の何物でもないでしょう。
雅奈ちゃん……。兄の鈍感さとヘタレぶりには殺意を抱きますね。
『兄が好きな妹の話。』に出てくる「兄に振られた雅奈が、兄にプレゼントとしてもらったお金でバイブを買い、それを兄のモノと思って自分の処女膜をバイブで貫くシーン」は圧巻で、3ページも使って破瓜シーンが念入りに描写されます(色々な意味で痛いシーン……)。
まとめ
いやー、キツイですね……。
背徳感大好きな僕ですが、別に悲恋やバッドエンドが好きなわけじゃないので、こういうのはちょっと……やっぱりハッピーエンドが一番ですよ。
この短編集は、兄妹の話以外にも、いくつかの短編が掲載されています。
読んでる時はそれなりに面白いんだけど、読んだ後には何も残らないような無難な作品とはまるで違い、容赦ない現実やすれ違い、過去のトラウマを抉ってくるような痛い話が多く、読後感は非常に悪いのですが、心理描写は秀逸ですし、漫画として面白いか面白くないかで言ったら、間違いなく面白いです。(好き嫌いは分かれるでしょうけど)
兄妹恋愛的にはまったく救いのないお話なので、お薦めは絶対にしませんが……。