『氷の鱗』の感想

作品情報

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個人サイト『LL Hydrogen』に掲載されているダンス漫画です。
作者は岩井勇樹さん。

全30話+後日譚1話の計31話で完結済み。

続編の『ミスター残念賞』では、その後の兄妹の話も出てくるので、読み終わったらこちらも読むことをお勧めします。

妹について


名前は吉谷 雪姫(よしたに ゆき)。
17歳のバレエダンサーで、兄の10歳下。

一人称は「あたし」
兄呼称は「兄貴」「かすみ君」「兄ちゃん」

性格は勝ち気で甘えん坊。
兄の指導の元でバレエをやっており、何回も賞を取っているほどの秀才だが、天才と呼ばれる兄のせいで嫉妬を買いやすく、同性の友達はいない。

兄のことが大好きで、かなりのシスコン。
その愛は依存に近い。

実義については、兄と同じ両親から生まれたとあるので実妹は確定。

兄について


名前は吉谷 霞(よしたに かすみ)。
27歳のバレエダンサー。

「氷の鱗」の持ち主と呼ばれる天才ダンサーで、世界的な賞も取っているほどの実力者。
性格はかなり悪くひねくれているが、妹への愛は本物(ここ大事)。

家族は妹だけで、両親は既に亡くなっている。
過去にサヤカという婚約者がいたが、既に別れていて、現在は独り身。

注意

この作品には真央という男の子が登場するのですが、妹の雪姫が真央にキスされたり、兄の霞が真央とキスやセックスしたりという同性愛描写があったりするので、この時点でヤバいなと思った人はこの先を読むのはやめた方がいいかと思います。

あと、内容的にもかなり重いので、相当人を選ぶ作品ですと先に言っておきます。

内容と感想

バレエをテーマにした作品です。
僕にはバレエの知識はほとんどありませんし、専門用語もさっぱりわかりませんが、問題なく楽しめました。

真央という少年に才能を見出した兄が、彼にバレエを教え、妹の雪姫のライバルとして育てていくというのが主なあらすじ。
兄妹は近親相姦の関係にあり、真央、兄、妹の三角関係も描かれます。

結構NGな要素が多いので、正直読むのは結構辛いですね……。
ただ、伏線の貼り方や心理描写は上手いですし、漫画や兄妹恋愛モノとしてはよく出来ています。

真央には理央、美央という父親違いの妹(双子姉妹)がいて、妹たちは兄に懐いていますが、本筋とは関係ないおまけ程度なので、こちらには期待しない方がいいでしょう。

あとがき

この作品はネタバレ無しで読んだほうが楽しめる作品なので、あまり内容には踏み込めないんですよね。

ネタバレの注意書き入れて感想書いても読む人は読むでしょうし、僕としては先が読めないままこの作品を読んでほしいので、今回はネタバレは最小限にして記事を書いています。

先に書きましたが、人を相当選ぶ作品なので、評価は人によってかなり変わると思います。
好きな人は好きだろうけど、ダメな人は徹底的にダメ、みたいな。

僕としては良い兄妹モノだったと思っていますが、僕の好みって万人向けじゃないので、あんまりアテにならないでしょう。

なので、評価は読んだ人に任せます。
とりあえず読んでみてくださいとしか、僕には言えません。
Trust me!

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