菱川 花蓮 『恋愛まで選択肢ひとつ』(ヤンデレ系・ブラコン、タイ、巨乳)

作品情報

タイトル:恋愛まで選択肢ひとつ
ブランド:脳内彼女 作品ページ
ジャンル:いつの間にか始まっていた恋愛AVG
発売日:2014年3月28日(金)
販売価格:8,800円(税別)

あらすじ

公式サイトのSTORY参照。

システム

クリックで読み進めていき、選択肢でシナリオが分岐する、一般的なエロゲ。
タイトル通り選択肢はひとつのみで、そこで好きなヒロインを選べばそのヒロインのルートに入れるお手軽仕様。

ウインドウサイズは1280*720のワイド。
システム設定は最低限のものは揃っていますが、バックログからシーンジャンプ出来ない、エフェクトを切る機能がないのが気になりました。

プレイ時間は共通ルート3時間半、個別ルート1時間半~2時間ぐらい。
総プレイ時間は12時間ぐらい?

裸立ち絵あり。

妹について

名前 年齢
菱川 花蓮(ひしかわ かれん) 兄の1つ下、高○生?
一人称 兄呼称
私、わたし お兄ちゃん、りっくん、あなた
身長 体重 スリーサイズ
不明 不明 不明
CV 原画 シナリオ
鈴谷まや 空維深夜 西田一、芳井一、生田あわる
備考
タイ要素あり

主人公の妹。
学生で兄とは違う女学園に通っている。

兄と離れて暮らしている間に、すっかり女の子らしく成長した妹。
兄に対する態度はそっけないが、内心はお兄ちゃんのこと大好きなのを隠しているだけ。
タイにいたので、タイ語やタイ料理、ムエタイなどに精通している。

花蓮の実義は、作中に実の妹と出てきますし、疑う要素もないので実妹は確定。

花蓮のCG枚数は13枚。
内訳はイベントCG6枚に、HCG7枚。
キスCGがお気に入り。

Hシーン数は5つ。
パイズリやフェラだけというシーンもあるので、本番有りのシーン数は3回。
Hシーンの内容は女性上位がメインで、後半になると兄主導といういつもの脳内彼女です。

「わたしは全然好きじゃない! きもい! 暑苦しい! 離れろ!」


「それじゃ、問題解決ね。早く行くわよ。お兄ちゃんにつきまとう害虫を退治しないと」


「お兄ちゃん、じゃなかった、菱川陸さん。ふつつか者ですが、よろしくお願いします」

兄について

主人公。
学生。
ファミレスでアルバイトをしている。

家族構成は両親と妹の4人家族。
両親は仕事で海外で暮らしており、今は妹と二人暮らし。
一人暮らしの時期が長かったので、料理や家事などは一通り出来、妹のお弁当も作ってあげている。

今までの脳内彼女の主人公とは違い、ヘタレ要素は薄めだが、シスコンなところは同じ。
妹とは3年間離れて暮らしていたため、接し方がわからず戸惑っている。
幼い頃に結婚を約束した女の子を事故で失っているため、恋愛には消極的。
妹のことも、あくまで妹としてしか見ていないが、スタイルの良い妹を意識してしまうことも。

「兄が妹を愛す、これは自然なことだ」


「兄にとって一番可愛いのは妹なんです! ぶっちゃけ恋人なんて妹の代りに過ぎないし、いつの世も、兄は世界の中心で妹を叫んでいるんです!」


「だから俺は花蓮がいい。恋人として付き合いたい女の子は花蓮だって思ったんだ。だから俺の彼女になってくれ」

シナリオ

共通ルートでは、主人公である兄が、ヒロインたちとフラグを立てまくります。
ヒロインの一人である霧緒とのキスシーンや、かつての想い人である美空のそっくりさんである宮子と主人公が付き合うことになったりといった展開があったりするので、そういうのが嫌な人は注意。

一人だけ違う学園に通っていることもあって、妹の花蓮の出番は少なめ。
最初はツンツンでそっけない花蓮ですが、とあることがきっかけで兄が妹に可愛いと告白してからは、態度もずいぶん変わって素直になります。
今までやらなかった家事を手伝ったり、お兄ちゃんのために料理を作ったり、宮子と兄の付き合いに反対してヤンデレ化したり(笑)。

で、フラグを立てまくった主人公が、結局誰を選ぶのかというところで選択肢が出て共通ルートは終わります。


(ここからネタバレあります。未プレイの方はお気をつけ下さい)



花蓮を選ぶと海で花蓮が男にナンパされるというイベントが発生。
妹を守るために、兄が花蓮のことを恋人だと言ってしまったことから、花蓮の様子がおかしくなります。

自分には菱川 陸(兄の名前)という彼氏がいると思い込み、兄に彼氏の話をしたりといった感じで、まるで兄と、陸という彼氏が別人であるかのように振る舞う花蓮
花蓮がおかしくなった原因を探るうちに、花蓮がおかしくなったのはブラコンをこじらせたのと、兄を好きになるのは許されないから兄ではない脳内彼氏の菱川 陸を作り上げたということが判明します。

花蓮を元に戻すためにデートしたり、椎名に協力してもらい椎名と付き合っている振りをしたりしますが、上手くいきません。

見かねた鈴穂が花蓮に妹対決を持ちかけ、勝負することに。
本物の妹である自分が負けるはずのない勝負に負けて、ショックを受ける花蓮

花蓮を追いかけた兄は、傷心の花蓮から今まで隠されていた本音を聞き出します。
兄の彼女である美空が嫌いだったこと、そんな美空が亡くなった時に嬉しいと感じてしまったこと、そんな自分が嫌で兄の元から離れたこと、兄の役に立てば、そんな自分でも傍にいても許されると考えて家事を頑張っていたこと、兄の優しさに甘え、架空の彼氏の存在を作り出し妄想に逃げ込んだこと。

花蓮が自分のせいで悩んでいたことを知り、それに気づかなかったことを反省した兄は、花蓮を愛しく思っていたことに気づき、花蓮に優しく声を掛けます。

「妹であることに自信が持てないなら、恋人になればいい」


いやー、この台詞にはガン萎えでしたね。
jitsumai.hatenablog.com
ちょっと前にブログでこういう記事を書いたばかりの僕に対し、クリティカルヒットしましたよ。
一番盛り上がるであろう兄の告白台詞に、よりにもよって恋人>妹な台詞を持ってくるとは……。

この後、キスCGがあったり、兄妹で付き合うことに対しての反対や、禁忌、背徳描写など僕の好物な展開もあったりするのですが、それらをすべて帳消しにするぐらい萎える描写も多くて(これらに関しては、記事の最後のモーメント参照)、全然頭に入ってこなかったですね。






(ネタバレここまで)

他ルートの花蓮

宮子ルートでは、宮子と兄の付き合いを認めたくない花蓮ヤンデレ化するという展開があります。
さすがに刃傷沙汰や監禁なんて展開にはなったりしませんが、最後まで二人の関係を認めないラスボスのような存在として立ちはだかります。
まぁ、結果的に兄に振られることになるし、アフターフォローも微妙なのは残念ですが、あっさり認めるような展開よりは百倍面白かったです。

宮子ルート以外では、ヒロインが知り合いということもあって、すんなり認めてくれます。

親バレ、周りバレ

ネタバレなので隠します。構わない人は反転して読んでください。
親バレはありますが、モノローグで触れるだけで実際の登場はなし。周りバレもあり、一部の人たちからは反対もされます。

禁忌、背徳描写

かなりあります。
血の繋がった兄妹で愛し合うということについて、二人とも真剣に悩みますし、二人の関係に対する反対や障害もあるので、重めな展開あり。

まとめ

途中までは良かったんですけどねぇ……。
今回も脳内彼女恒例の恋人>妹描写に水を差された格好です。
複数妹モノなら他の妹でカバー出来ても、単独妹でこれは致命的。

作品自体は、他のヒロインたちのキャラやシナリオがいつもの脳内彼女より格段に良くて気に入っていただけに、肝心の妹ルートがこのザマなのは痛かった……。

せっかくの良い要素も、恋人>妹な描写で全部台無し
お気に入り度(10点満点) 7

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