アニメ『シスター♥プリンセス』第26話(最終回)の感想と総括

第26話 約束の島

いよいよ、最終回です。


「僕はプロミストアイランドに戻る」
ようやく島に戻ることを決意した兄。
なおも引き止める燦緒に対し、
「僕は妹たちからたくさんのものをもらった。だから、今度は僕が妹たちにしてあげる番なんだ」
うん、よく言った! 偉い!



せっかく島に帰ってきたのに、波に攫われ海で溺れてしまった兄とその兄を助ける可憐。
ここは1話の出会いの場面の再現ですね。
これまでは他の妹の影に隠れて、いまいち目立たなかった可憐ですが、最終回ではさすがにメインヒロインの風格を漂わせています。












兄が島に帰ってきたことを感じ取る妹たち。
前回は暗い表情ばかりでしたが、ようやく笑顔が戻ってきました。



さすがに最終回だけあって、作画も気合入っています。
集団でも崩れません。


「やっぱりここが僕の家なんだ。妹たちのいるここが」
この兄については、散々ヘタレ、ヘタレ言ってきましたが、最終回ではなかなか立派な兄に成長しました。




寝ている兄を起こしに来た可憐。
妹モノといえば、やっぱりこのシチュエーションですよね。





ここの四葉の作画は素晴らしい。






他にも良いカットがチラホラ。


今まで何度も意味ありげに出てきた黄色い帽子の女の子。
妹たちとの約束を思い出させるために、兄の思い出から出てきた存在らしいです。(ネタバレ)





EDのカット。
妹の名前とキャストが、ちゃんと絵と合っています。


これからも妹たちとの生活は続いていくって感じで終わり。

総括

さて、最後まで観終わったので、まとめましょう。
シスプリのアニメは、良いところと悪いところがハッキリしているのが特徴です。

良いところ

良いところは、まず声優さんの演技。感想では特に言及しませんでしたが、これは終始安定していました。
他にも気合入ったカットの数々は、素晴らしかったです。
昔見たTV版では、もっと作画が酷かった記憶があるのですが、このBlu-ray版を見ると円盤化の際に作画はかなり修正されたみたいですね。それでも酷いところは酷いですし、特に集団の場面になると作画は怪しくなりますが、一人だけのカットの時は良いカットがたくさんありました。

作画ランキング
順位 名前
1位 花穂
2位 亞里亞
3位 雛子
4位 白雪
5位 春歌
6位 鞠絵
7位 可憐
8位 鈴凛
9位
10位 咲耶
11位 四葉
12位 千影

花穂は他の妹たちに比べるとダントツで恵まれていましたね。
他にも亞里亞や雛子など幼少組の作画は良いカットが多かったです。

逆に不遇だったのが、四葉と千影。
この二人は良いカットが本当に少なかったイメージ。
そのせいでキャプもあまり撮れませんでした。
咲耶も、出番こそ多いのですが、人気のわりに作画に関してはあまり力が入っていなかったイメージがあります。それ以外は団子。

悪いところ

このアニメの悪いところは何と言ってもアニメオリジナルキャラ。
その代表格が山田。存在自体が不快なうえにやたら出番が多く、毎回出てきては兄や妹たちに絡んでくるんですよね。こっちは妹が目当てで見てるのに、なんでスタッフが考えたアニオリキャラを頻繁に見なきゃならないのか……。
アニメの放送当時の山田は、2chのアニメ実況スレで山田が出てくるたびに「山田氏ね」というカキコが大量にされていたぐらい視聴者に嫌われていましたね。

他にも前半の主人公のヘタレぶり(後半はだいぶマシになりましたが)、終盤に出てきて鼻に付く言動を撒き散らす燦緒、1話丸ごと出張ってくる15話の爺さんなど、このアニメのスタッフは視聴者をイライラさせるのが趣味なのか? と言いたいぐらい不快なキャラが多いです。

シスプリアニメの最大の欠点はアニオリキャラを前面に押し出しすぎたことでしょう。

原作のファンがアニメ化の際に望むのは、好きなキャラに声がついて動くことや、お気に入りのエピソードがアニメで見られることなどであって、アニメオリジナルキャラの登場や活躍なんて大多数の人は望んでいません。

このアニメのスタッフは、そこのところを理解していなかったように思います。

ストーリー

最後は全体的なストーリーについて。
このアニメはそもそも、オリジナルの設定とストーリーが面白くなかったですね。
帽子の女の子についてはラストで上手くまとめていたことと、最初は頼りなかった兄が、妹たちと過ごすうちにだんだんと成長していくところだけは評価していますが。
妹たちとのエピソードは、キャラによって出来不出来が大きかったです。

ベストエピソード
順位 名前
1位 第17話 おキューですわ……ポッ♥
2位 第26話 約束の島
3位 第22話 兄チャマ、チェキデス♥
4位 第16話 花穂、がんばっちゃう!
5位 第4話 くまさんどこ?

第17話はお話、作画共に最高。
春歌自体はそこまで好きってわけじゃないんですが、春歌というキャラの魅力を存分に引き出した作画とお話は文句の付けようがない出来でした。

第26話は最終回だけあって作画は一番力が入っていました。
前話まではシリアスな話が続いて暗い気持ちにさせられましたが、そのストレスを妹たちの笑顔で一気に解消してくれたお話ですね。ラストの終わり方も後味良いです。

第22話はお気に入りの四葉回なうえに、作画、話ともにレベルが高かったので。可愛い四葉がたくさん見られて兄チャマは大満足でした。

第16話と第4話は妹の成長ぶりと兄の良兄ぶりが、見てて楽しい回でしたね。

ワーストエピソード
順位 名前
1位 第15話 亞里亞のおリボン
2位 第20話 Christmas Love Destiny
3位 第24話 さよならの予感
4位 第23話 はじめてのお客様
5位 第5話 アニキとメール\(^◇^)/

第15話は本当につまらなかった。アニオリキャラが出て来る回は大体つまらなかったです。

第20話は妹たちの中でも1、2を争う人気キャラである咲耶回にも関わらず、お話、作画とも最低に近い出来。

第23話と第24話はつまらないシリアス展開なうえに、燦緒の存在がとにかく不快。兄も煮え切らない態度を続けるので、見ててイライラしました。

第5話は、総集編でもないのに作画を使いまわしまくったうえに、必要性のない無駄シリアスを入れてくる脚本家のセンスにブチ切れ。

まとめ

総括はこんなところでしょうか?
良いところと悪いところがハッキリしているのがこのアニメの特徴と総括の最初に書きましたが、このアンバランスさが、シスプリのアニメに妙な味わいとインパクトをもたらしているのも事実。これがごくごく普通の出来だったら、おそらくシスプリのアニメはそこまで話題にならずに消えていったことでしょう。

まぁ、どう見てもクソアニメであることは動かしようのない事実なんですけどね。

決して、良作や傑作ではないですし、人に勧められるような出来ではないんですが、一度見ると忘れられないような不思議な魅力があるというのが、僕のアニメ『シスター♥プリンセス』という作品に対する印象です。
jitsumai.hatenablog.com

アニメ『シスター♥プリンセス』第22話~第25話の感想

第22話 兄チャマ、チェキデス♥


冒頭からいきなりクローバー登場。


怖くて兄にしがみつく四葉


クローバー履いてない疑惑。
ちなみにここまでは四葉の夢です。



今回は四葉回です。
作画は微妙なところもありますが、四葉に関しては問題無し。




相変わらず花穂ちゃんの作画は綺麗。



今度は本物の美少女怪盗クローバー登場。一体誰四葉なんだ……。
もちろん正体は兄にバレバレです。
不用意にツッコまず、ちゃんと四葉に合わせてあげる兄は偉い。


兄に追い詰められるも余裕のクローバー。
チェキのポーズが可愛い。


「美少女怪盗クローバー! 四葉ちゃんは僕の大切な妹なんだ。おまえなんかに絶対渡さないぞ!」
こんな恥ずかしい台詞を臆面もなく言える兄は偉い。


兄の台詞を聞いて赤面する四……美少女怪盗クローバー。


兄に助けられて、恥ずかしそうに顔を出す四葉


兄に抱きつく四葉
シスプリの妹たちは本当によく兄に抱きつきますね。


隠しごとをしていた妹たちをちゃんと叱る兄。
四葉と花穂ちゃんも素直に反省。この兄妹描写はグッドです。

咲耶回の件があったので、ちょっと心配していましたが、お気に入りの四葉の回は良回でした。
兄と楽しそうに怪盗ごっこをする四葉は可愛かったです。
兄の方も、良い兄ぶりでしたし、満足、満足。

第23話 はじめてのお客様

今回は、兄がいつもメールしている親友の燦緒がプロミストアイランドにやってくるお話。
最近は格好良かった兄もヘタれるし、しばらく出てこなかった兄のウザい口癖「そんな馬鹿な!」も復活するし、燦緒はいけ好かない感じだし、無駄シリアスはあるし……。

作画自体は悪くなかったですが、面白くはなかったです。

第24話 さよならの予感

引き続きシリアス回。
燦緒から、兄が1話で受けて落ちてしまった高校の入学試験に採点ミスがあり、希望すれば東京の高校に戻れるという話を聞いた兄はどうしようか迷うのですが、燦緒の誘導もあって、一度東京に戻ることを決めます。

可憐を泣かせ、妹たちを置いて東京に向かう兄には殺意を覚えましたね。

兄と燦緒のBLっぽいシーンとか誰得なんだ……。(まあ、シスプリは女性ファンも多いらしいですが、個人的には不快でした)

第25話 あいたい…お兄ちゃん

妹たちを島に置いて、東京に戻った兄。
今回も、前回に引き続きシリアス回です。


















兄がいなくなって寂しい妹たちの心情はよく描けていたと思います。
作画も過去最高レベルで良かったです。
見てて楽しい回ではないですが、最終回への溜めと思えば、まぁ……。
jitsumai.hatenablog.com

『はるるみなもに!』カウントダウンボイス9日前公開

『はるるみなもに!』カウントダウンボイス9日前公開


9日前は水緒里。
バージョンは28秒、35秒、43秒の3種類かな?
ボイスの再生プレイヤーの一番右の↓矢印をクリックするとダウンロードもできます。

アニメ『シスター♥プリンセス』第19話~第21話の感想

第19話 愛のお弁当ですのっ

今回は白雪回。




作画は、前回と違い崩れも見受けられますが、白雪の作画に関しては頑張っています。


兄と腕を組んで歩く白雪。
とっても幸せそうです。


兄と一緒にお買い物。


重そうな白雪の荷物を持ってあげる兄。
なかなか良い兄ぶりです。


白雪先生による料理解説。
この手のデフォルメ絵は、初めてですね。


兄のためを思って料理を作るも、張り切ってたくさん作りすぎてしまい、兄にこんなに食べられないと言われショックを受ける白雪。悪気がなかったとはいえ、これに関しては、白雪にも問題があるので、しょうがない。兄も白雪の気持ちを考えて、ギリギリまで頑張って食べてましたしね。


ショックを受けて泣いてる白雪……と思いきや玉ねぎを切っていただけというオチ。


両手がふさがっている白雪のエプロンのポケットから、ティッシュを取り出そうとする兄。


くすぐったがる白雪。エロい……。


特に問題ない行為のはずなんですが、イケナイことをしているような気分になりますね。


ふと見せる妹の大人びた表情というのは、ドキッとします。


今回の話は正直微妙。
今回も5話と15話の人の脚本なんですよねぇ……。前二回ほど酷くはなかったですが、必要性の感じられないシリアスを入れたり、山田がクソうざかったりと、見ていて楽しい回ではなかったです。作画が比較的まともだったのが救いですね。

第20話 Christmas Love Destiny


今回は咲耶回。
しかもクリスマスのお話ときたら、これはもう神回の予感しかしないですね。
ところで、これを見てくれ、こいつをどう思う?







すごく……微妙です……。
ここ数回の良作画はなんだったのか? というぐらい酷い作画の数々。
よりによって一番お気に入りの咲耶回でこれかよ……と泣きたくなります。



数少ない咲耶のまともなカット。



他にもちらほらまともなカットはあるんですけどね、咲耶に関しては本当にさっきのぐらいしかないです。



全体的にクソ作画のなか、一人まともな花穂ちゃんのカット。
作画の人に愛されていますね。


泣きそうな亞里亞をごく自然になだめる兄。
ヘタレな兄ですが、ここ最近はだいぶ良い感じになってきました。
このクソ回の中、唯一と言ってよい褒められる部分。

ちなみに作画だけでなく話も微妙でした。2回続けて微妙な回を見せられてテンション下がりまくりです。ここしばらく良回が続いたので、ようやく持ち直したかと思って油断してましたわ……。

第21話 アニキにme two\(^o^)/〜♥

今回は鈴凛回。
鈴凛が、兄のためにメカ鈴凛を頑張って完成させようとするお話です。




今回は作画は安定しています。
前回のアレは本当に何だったのか……。




本当に珍しい四葉の良カット。
ここまで、四葉は本当に作画に恵まれてないです。
花穂ちゃんとは大違い……。


メカ鈴凛起動。
しかし、この後すぐオーバーヒートしてしまいます。


兄がパーツを買ってくれると聞いて、喜び抱きつく鈴凛



今度こそメカ鈴凛完成?


本物より可愛いとか、言うなよ? 絶対言うなよ?




メカのふりをして兄に抱きつく咲耶
なぜこの作画を前回に使わなかったし……。


とりあえず完成したものの、まだ試験運転の段階なので、すぐオーバーヒートしてしまうメカ鈴凛




メカ鈴凛の帽子を被って「メカ雛子なのー」とはしゃぐ雛子。
ここの作画やけに力が入っています。


「メカミカエルー」困り顔のミカエルが可愛い(笑)。

今回は話の展開も上手いです。
兄をサポートするためにメカ鈴凛を作ったのに、メカ鈴凛が完成したら自分が不要になってしまうこと。
この分野の勉強をするために、将来アメリカに留学したいと考えてること。
メカ鈴凛を作ったのは、いなくなった自分の代わりに兄をサポートしてほしいからだけじゃなく、自分のことを忘れて欲しくないという気持ちもあったこと。
そんな鈴凛の心情を、鞠絵が雛子に読んであげている絵本のお話と掛けて、間接的に視聴者に伝える演出は良かったです。
jitsumai.hatenablog.com