作品情報
電撃G'sマガジンの連載に書き下ろしを加えた完全版ストーリーでエピローグ＆第1話と第2話を収録。
もちろん、連載時に使用されたイラストは全て収録されています。
さらに、カバーは天広直人氏の描き下ろし。
妹ファンならば必携の一冊！
上記はAmazonの紹介文から転載。
僕が所持しているのは紙版です。
電子書籍版は未所持。
内容紹介と感想
このポケットストーリーズは、オリジナルストーリーズと同じく電撃G's magazine本誌で連載されていたイラストストーリーをまとめたもので、第3期に当たる1年分の連載が全4巻に分けて収録されています（Wiki参照）。
シスター・プリンセス - Wikipedia
オリジナルストーリーズでは兄と妹1対1の関係を描いてましたが、ポケットストーリーズでは兄を中心に妹同士の交流が描かれているのが特徴。
連載と言っても特にストーリー的な繋がりがあるわけではないので、どこから読んでも大丈夫です。
目次。
1巻につき2話収録されています。
挿絵はフルカラーです。
プロローグ
兄から「すてきなニュース」があると聞いた可憐が待ち合わせの場所に行くと、衛、鈴凛、雛子達の姿が。
みんなで「すてきなニュース」がなんなのかを話していると、お兄ちゃんと一緒に制服姿の春歌、四葉、亞里亞が登場。
兄から、外国から来たばかりでまだ学校に入ってなかった3人が、これからはみんなと同じ学校に通うことが決まったという話を聞いた可憐は、楽しいことがいっぱい起こりそうな予感にドキドキするのでした。
第1話 お兄ちゃん、大好き♡
SCENE1（可憐） お兄ちゃんの日
待ちに待った「お兄ちゃんの日」当日。
大好きなお兄ちゃんに会えるのが楽しみな可憐ちゃんの様子が描かれています。
連載が始まった当初は、「兄と妹は2ヶ月に1回のお兄ちゃんの日にしか会えない」という設定でしたが、サラッと「たまにしか会えない」に変わっていますね。
SCENE3（可憐） 花畑
可憐ちゃんが咲耶と鈴凛と3人で兄のところに向かっていると、お花畑で花占いをしている白雪と衛に花冠の作り方を教えている花穂ちゃんに出会います。
可憐ちゃんは花畑で出会った3人に、一緒に兄に会いに行こうと声を掛けます。
前回、可憐ちゃんがお兄ちゃんとデートの約束をしていると聞いて、一緒に行こうと言い出す咲耶はどうかと思いましたが、そこで妹同士ギスギスしたりしないのがシスプリ世界の良いところですね。
兄と二人でデートするはずだったのに、不満な素振りなどつゆほども見せず、みんなで一緒に行こうと誘う可憐ちゃんの心の広さが素晴らしいです。
SCENE4（可憐） 青い羽
兄との約束の時間が近づいてきて、道を急いでいた可憐ちゃんは、ちょうちょを見て喜んでいる雛子、うっとりと蝶を眺めている鞠絵、優しく微笑んでいる千影に出会います。
可憐ちゃんは、この3人にも一緒に行こうと声を掛けます。
蝶を逃して泣いていた雛子のために、不思議な力で青い蝶を呼び寄せる千影。
一見、兄以外のことには興味なさそうな千影ですが、ちゃんと妹たちのことも大切に思っているのが感じられます。
SCENE5（可憐） 泣き出した姫君
みんなで兄の元に向かっていると、兄に上げるはずだったお菓子の包みを小鳥にさらわれてしまい泣いている亞里亞とそれをなぐさめる春歌、鳥を虫取り網で捕まえようとしている四葉に出会います。
鳥を一生懸命捕まえようとする四葉ですが、高い木の梢に止まっている鳥にはとても届きそうになく、とりあえず泣いてる亞里亞をみんなでなぐさめることに。
大好きなお菓子を食べるのを我慢して、兄にも分けてあげようとした亞里亞のいじらしさとそんな亞里亞の気持ちに共感する可憐ちゃん。
キャラコレではちょっぴりサイコパスなところもあった可憐ちゃんですが、このお話では普通に良い子ですね。
SCENE6（可憐） どうしたらいいの？
泣き続けている亞里亞をなぐさめるために、鈴凛はメカアニキを見せ、花穂ちゃんはかぶっていた花冠を差し出し、四葉は虫取り網を大きく振ってお菓子を取り戻そうとするのですが、亞里亞は泣き止みません。
こんな時にお兄様がいてくれたらと咲耶が考えていると……。
SCENE7（可憐） みんなのハート
困っているみんなの元に兄がやってくると、みんなは、ぱっと笑顔になって兄のところへ。
ずっと泣きっぱなしだった亞里亞も泣き止み、嬉しくなった可憐は兄の方へ駆け出すのでした。
可憐ちゃんが兄とのデートに向かおうとすると、次々と妹たちに出会い、最後はみんなで兄の元へ。
まるで、童話みたいな優しいお話ですね。
途中に挟まれるイラストもちゃんと妹全員分あります。
第2話 お兄様のヒミツ
SCENE1（咲耶） 休日の朝は……
休日の朝、咲耶が兄のことを想いながら、シャワーを浴びたり、髪のお手入れなどをしていると雨が降ってきます。
兄との相合い傘を想像したり、ステキな笑顔を見たいと考えていると、いつも置いてある銀の時計の針が止まっていることに気づいて……。
兄が他の女の子とデートの約束をしているのを想像して怒っている咲耶は、独占欲強いですね。
SCENE2（衛） 雨の日だって！
雨の日に、インラインスケートのリンクに向かっていた衛は、花穂ちゃんに出会います。
雨の日にしか咲かないという不思議な花を兄に見せたいと言う花穂ちゃんですが、衛が雨の日にしか咲かないんだったら毎日見れるワケじゃないと不用意に言ってしまい、花穂ちゃんは泣きそうになってしまいます。
困ってしまった衛は、鈴凛の発明を頼ることに。
SCENE4（咲耶） 真相解明！？
前回の爆発音と煙の真相が咲耶視点で描かれます。
咲耶が鈴凛のところへ来たのは、壊れた時計を修理してもらうためだったのですが、その時計は咲耶がいつか兄と一緒に暮らす日が来て、同じベッドで一緒に目覚める朝を迎えられる日のために用意したものだという咲耶のガチぶりが凄い（笑）。
爆発の原因はメカ鈴凛の暴走だったのですが、暴走の原因がメカ鈴凛に入力した兄の新しいデータかもしれないと聞いた咲耶は、データをチェックするために、みんなでお兄様クイズをすることに。
SCENE5（咲耶） みんなでお兄様クイズ！
みんなで兄に関するクイズをするのですが、答えはてんでバラバラ。
結局、データのどこが違っているのかの結論はまったく出ず、花穂ちゃんが、兄に直接聞きに行くことを提案します。
2問目のクイズで、兄は野球とサッカーのどっちが好きかという問題が出るのですが、クイズの答えの話からデートの話になり、『お兄様、私、今日は帰りたくないの……』などと妄想する咲耶のガチぶりがやっぱり凄い（笑）。
SCENE6（咲耶） みんなが1番！
さっそく兄の元へ駆け出そうとする花穂ちゃんの意外な素早さに感心する咲耶。
当然、咲耶や他のみんなも兄のところに行こうとします。
兄のことになると力を発揮する花穂ちゃんにライバル心を掻き立てられる咲耶、兄の元へ向かおうとする咲耶のスカートのスソを掴んで照れ笑いをする衛が可愛いですね。
SCENE7（咲耶） 虹の向こうに
結局、みんなで仲良く兄のトコロへ行くことに。
外に出てみると、大きな七色の虹の向こうに1つの人影が……。
