『シスター・プリンセス ~お兄ちゃん大好き~ ポケットストーリーズ』3巻の感想

作品情報

大好きなお兄ちゃんを想う優しい気持ちがたっぷりつまった心あたたまるイラストストーリー
今回も、電撃G'sマガジンで連載された2話分に加え、連載には掲載されなかったシーンも収録。
あなたの心もこの本であたためてくださいね。

上記はAmazonの紹介文から転載。


僕が所持しているのは紙版です。
電子書籍版は未所持。

今回の表紙は咲耶鞠絵鈴凛という組み合わせ。

内容紹介と感想


目次。

第5話 秋の昼月

SCENE1(春歌) 朝の便り

季節は秋。
春歌が秋の味覚や兄君さまへの想いについて語っています。
そんな春歌に温習(おんしゅう)会のお知らせが。

SCENE2(衛) みんなで温泉へ!

春歌から温習会に来ないかというお誘いが来て、衛、白雪、咲耶、兄の4人で温泉に行くことに。
温習会というのは踊りの発表会のことです。

衛は兄と一緒にお風呂に入ることをすごく楽しみにしていますが……。

SCENE3(白雪) にいさまとお出かけ

4人で電車に乗って温泉へお出かけ。

白雪の作ったトフィをみんなで食べながら楽しい時間を過ごします。
白雪は兄に「あーん♡」をしようとするのですが、兄は恥ずかしがって自分で食べてしまいます。
それでもめげずに抱きつこうとする白雪は、やっぱりシスプリの妹ですね。

子供の頃は、白雪と兄はよく一緒にお風呂に入っていたらしく、久しぶりに一緒に入れるということで兄の髪を洗ってあげる気満々です。

SCENE4(春歌) 本番前

温習会の楽屋で本番前の準備をしていた春歌の元に、兄たちがやってきます。

緊張に震える春歌へ、兄がおまじないをしてくれることに。
おまじないの内容は、春歌がナイショといって教えてくれないのですが、一体どんな内容だったのでしょうか?

SCENE5(咲耶) 踊りの魅惑

舞台の上の春歌を見て感激する咲耶
自分も春歌のように日舞を習って兄を魅了する様子を、楽しそうに想像しています。

兄が春歌にしたおまじないを見ても、咲耶が特に何も思わないところから、おまじないはそんなに特別なものではないのかな?

SCENE6(衛) お弁当を囲んで

舞台が終わった後は、みんなで白雪のお弁当を食べることに。

春歌の舞に感動した衛は、興奮しすぎて箸でつまんでたお芋の煮っ転がしを川に落としてしまいます。
みんなに笑われて、恥ずかしそうな衛。

SCENE7(白雪) いよいよ……ムフン♡

一番お気に入りの下着セットをつけて、ウキウキしながら大浴場に向かう白雪ですが、無情にも温泉は男女別……。

SCENE8(咲耶) 湯船は別々!

結局温泉は別々に入ることに。

がっかりする咲耶ですが、それはそれとして温泉自体は楽しんだようです。


温泉の挿絵はタオルで完全ガード。
シスプリはこういうところ結構厳しいです。

SCENE9(春歌) 湯上がりの夕べ

温泉から上がった後は、みんなで涼を取りながら、白雪の用意したお団子を食べることに。

今度は兄君さまだけのために舞を踊って、自分の心を兄君さまの元へ届けたいと考える春歌なのでした。

温泉が別々なのは残念でしたね……この話を読んだ全お兄ちゃんが、がっかりしたことでしょう。
ゲームでは水着着用とはいえ、一緒に入れたのに。

第6話 いつもこれから

SCENE1(四葉) ちっちゃい着物

今日はみんなでお出かけ。
四葉、花穂ちゃん、雛子、鈴凛の4人で、兄との待ち合わせ場所に向かうことに。

うれしくなって歌を歌っていた四葉は、着物を来た七五三の女の子を見かけます。

SCENE2(四葉) 秘密のギシキ

両親と手を繋いで歩く着物の女の子を観察する四葉
外国育ちで七五三を知らない四葉に、花穂ちゃんが詳しく説明をしてくれます。

秘密のギシキみたいで興味がわいてきた四葉は、みんなも七五三をしたことがあるのか尋ねます。

SCENE3(花穂) 花穂の七五三

兄と一緒に手を繋いでお参りに行く子供の頃の花穂ちゃん。
格好は着物じゃなくてドレスです。

人混みで兄とはぐれてしまい、不安で泣きそうになっていた花穂ちゃんの元に兄がやってきて、花穂ちゃんを抱っこしてくれます。
今度は絶対にはぐれないようにと、兄の手をしっかり握る花穂ちゃんを見て苦笑する兄。
花穂ちゃんのステキな七五三の思い出です。


挿絵の花穂ちゃんがめちゃくちゃ可愛いですね。
ロリに興味ない僕でもグッと来ます。

SCENE4(四葉) ビックリの連続デス!

花穂ちゃんの話を聞いて、花穂ちゃんをすぐに見つけた兄に感心する四葉
自分も今度迷子になったら見つけてもらおうと考えていると、今度は鈴凛が七五三について話し始めます。

SCENE5(鈴凛) 七五三とゼンマイ人形

チャイナ風のロングドレスを来て、兄と一緒に七五三のお参りに行く子供の頃の鈴凛

境内の屋台を楽しんでいた鈴凛に、兄はゼンマイ人形をお祝いにプレゼントしてくれます。
その人形は今でもラボにいて、兄と鈴凛の七五三の記念になっています。

SCENE6(雛子) あー、ヒナもヒナもぉ!

鈴凛のお話の途中で、待ちきれずに話し始める雛子。

着物を着て七五三をした雛子ですが、家に帰ると苦しくなってすぐに帯を外してしまいます。

その後は、お家で兄と一緒にたくさん遊んだ雛子。
ふくらませた紙風船を兄と2人でうちっこするのですが、兄の方が背が高いのでなかなか雛子の元まで落ちてこず、「えいっえいっ」とぴょんぴょんする雛子が可愛かったです。


躍動感のある構図が妙に格好良い雛子の挿絵。

SCENE7(四葉) うわ――ん!!

みんなの話を聞いているうちに、自分だけ七五三をしてないことが悲しくなってきて、泣き出してしまう四葉
雛子が頭をなでて慰めてくれるのですが、四葉はしばらく泣き止むことができません。

SCENE8(鈴凛) こういう時は?

泣き止まない四葉に困ってしまう鈴凛
そんな鈴凛の元に、兄が現れて……。

妹たちが困っている時に出てくる兄は、もはやお約束ですね(笑)。

SCENE9(雛子) お買い物に行くんだよ!

兄の右手に雛子、左手に四葉、その横に鈴凛、みんなの前を花穂というポジションでお買い物に出かける一行。
さっきまで泣いていた四葉もすっかり元気になり、楽しそうにおしゃべりしています。

千歳飴を見つけてはしゃぐ雛子の元に集まってきたみんなを見て、雛子はみんなも自分と同じくお着物よりもアメの方が好きなんだと勘違いするのでした。

SCENE10(花穂) みんなでお参り

あの後、四葉以外のみんなで兄と相談し、四葉に七五三をプレゼントすることに。


華やかな被布(ひふ)を身に着けた四葉は、もう一度七五三をすると言い出した雛子と一緒に大はしゃぎ。
そんな二人を見て、花穂ちゃんはこれからもみんながずっとずっと仲良しでいられますようにと思うのでした。

みんなの七五三の思い出を聞いた四葉が、自分だけ七五三をしてないから兄は四葉のこと兄妹じゃないみたいに思っていると泣き出すシーンは、なかなか切ないですね。
そんな四葉を慰め、みんなで相談して七五三をプレゼントするという流れは、兄妹たちの優しさを感じられて素晴らしかったです。
こういうのは、複数妹ならではですね。

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