『シスター・プリンセス ~お兄ちゃん大好き~ ポケットストーリーズ』4巻(最終巻)の感想

作品情報

大好きなお兄ちゃんを想う優しい気持ちがたっぷりつまった心あたたまるイラストストーリー、感動の最終巻。
今回も、電撃G'sマガジンで連載された2話分に加え、連載には掲載されなかったシーンを収録。
あなたの心もこの本であたためてくださいね。

上記はAmazonの紹介文から転載。


僕が所持しているのは紙版です。
電子書籍版は未所持。

最終巻の表紙は千影、亞里亞、白雪という組み合わせ。
千影の右手が妙にゴツいような……。

内容紹介と感想


目次。

第7話 不安な心

SCENE1(可憐) サプライズホリデー

冬休みが始まってすぐの、ある休日の朝。
何の前触れもなく可憐ちゃんが朝起こしに来ていて、お兄ちゃんはびっくり。

普段なら、朝起こしに来る妹っていいですよねって思うんですが、この可憐ちゃん、お兄ちゃんの意思とか都合とかを思いっきり無視していて、サイコパスっぽくて怖いです……。

SCENE2(可憐) ステキなお兄ちゃん

お兄ちゃんの着替えを手伝う可憐ちゃん。
上半身裸のお兄ちゃんを見て、ちょっぴり恥ずかしくなってきてしまいます。
どんどん成長していくお兄ちゃんにおいていかれるみたいで、不安になる可憐ちゃんですが……。


お兄ちゃんのサービスシーン(笑)。
当然のような顔をして傍に控えるドヤ顔可憐ちゃん。

SCENE3(可憐) 優しく頷いて

朝食を食べた後、思い切ってお兄ちゃんをデートに誘う可憐ちゃん。
優しく頷いてくれたお兄ちゃんとデートに出かけた可憐ちゃんは、お兄ちゃんと手を繋いで街を一緒に歩いて幸せそう。
休憩で入ったオープンカフェでは、シフォンケーキを食べるのでした。

お兄ちゃんをデートに誘う時に恥ずかしがる可憐ちゃんの様子は、とても可愛かったです。

SCENE4(亞里亞) おそろいをどうぞ

以前千影がお洋服をかわいいと褒めてくれたのが嬉しくて、家に誘った亞里亞

部屋で千影と一緒に今度のお正月に着るお洋服を選んでいると、じいやさんが仕立て終わった洋服を持ってきてくれます。
自分とおそろいのそれを千影にプレゼントする亞里亞ですが、フリルのいっぱいついた洋服を見て千影はちょっと困り顔。

アニメでも原作でも、千影は妹の面倒見いいんですよね。
亞里亞、雛子、花穂ちゃんなど、年少組の女の子には特に優しいイメージあります。

SCENE5(鞠絵) 兄上様へ……

療養所で、兄上様への手紙を書いている鞠絵
療養生活では、不安になったり、寂しい気持ちになったりすることもある鞠絵ですが、そんな時には兄上様のことを想うと、胸の奥があたたかくなるのを感じるのでした。

SCENE6(可憐) 潮風の丘

お兄ちゃんに海の見える丘の上に連れてきてもらった可憐ちゃん。
寒くないかと心配して声を掛けてくれるお兄ちゃんを見て、お兄ちゃんは自分の不安な気持ちを察して、ここに連れてきてくれたのではないかと思います。

SCENE7(可憐) お兄ちゃんの胸に

今朝、可憐ちゃんが急に兄の家にやってきたのは、兄がどこかへ行ってしまい、ひとりぼっちになってしまうという夢を見て不安になったからなのでした。
今朝の不安な気持ちが戻ってきてしまった可憐ちゃんは、自分を置いていったりしないと約束して欲しいと言って、兄の胸に飛び込みます。

SCENE8(可憐) 涙をふいて

そんな可憐ちゃんの頭を優しく撫で、涙をそっと拭ってくれるお兄ちゃんの笑顔を見てホッとした可憐ちゃんは、急に恥ずかしくなってしまいます。
お兄ちゃんが自分を置いていっちゃうなんて、そんなこと絶対にあるわけがないと気づいた可憐ちゃんは、やっと笑顔に。

今日の自分の言動を反省した可憐ちゃんは、これからはもっとお兄ちゃんのことを信じて、一緒に暮らせる日を待とうと思うのでした。

良い話……ではあるのですが、どうにも情緒不安定でメンヘラっぽい可憐ちゃんを見てると、怖くなるのは僕だけでしょうか?
兄のことになると周りが見えなくなって暴走しがちな可憐ちゃんの愛情を受け止めるのは大変そうです(笑)。

最終話 扉の向こうに

SCENE1(花穂) 一通の招待状

今度の日曜日に家に遊びに来て欲しいという兄への手紙を書き終えた花穂ちゃん。
書き終わってほっとしたのもつかの間、兄が本当に来てくれるかどうか不安になってしまいます。

SCENE2(雛子) 眠くなっちゃったの!

兄が家に遊びにくる日。

雛子は、花穂ちゃん、四葉亞里亞と一緒におはなししながらおやつを食べて、兄のことを待っています。
兄と何をして遊ぶか相談しながら待っているうちに、眠くなってしまうみんな。

眠っている間に、ナニカがとおったみたいな気がする雛子ですが……。

SCENE3(四葉) 夢の中で

みんなと一緒に眠ってしまった四葉はおかしな夢を見ます。

去年まで住んでいたイギリスの街で真夜中の散歩をしていた四葉は、怪盗に出会います。
"世界一かわいい四葉ちゃんの像”を盗んだ怪盗に向かって、虫眼鏡を投げつける四葉
虫眼鏡は見事に怪盗に命中し、怪盗が正体を表すと、それは四葉の兄チャマでした。

兄チャマが怪盗だと気づいた四葉は、嬉しくなって兄の胸に飛び込むのでした。


可愛い妹たちが寝ているさまは美しい絵画のようですね。
花穂ちゃんの腰の長さと細さがちょっと気になる……。

SCENE4(白雪) お好みをどうぞ、ですの♡

白雪の独白。

いつも自信満々に料理を作っているように見える白雪ですが、内心では兄が自分の料理を気に入ってくれるか不安なようです。

兄が自分の料理を褒めてくれるとくすぐったい気持ちになり、ガマンできなくなって兄に抱きつき、ほっぺにキスをする白雪。
大胆ですね。

SCENE5(鞠絵) 声が聞こえる

なにかの気配を感じる鞠絵
そんな鞠絵に可憐ちゃんが話しかけてきます。

鞠絵が、今年の冬は身体の調子が良くて、春には少し家に帰れるかもしれないという話を可憐ちゃんにすると、可憐ちゃんは喜んでくれ、みんなやお兄ちゃんにも教えてあげなくちゃと駆け出します。

すると、またさっきの気配が。
今度は可憐ちゃんも気づいたらしく、これが兄の気配だと気づいた二人は、急ぎ足になるのを抑えながら玄関の方へ向かって歩きだします。

SCENE6(衛) 駆けていくよ!

兄が来たのに気づいた衛は、階段を一気に駆け下りて、大きな声でみんなに知らせます。
千影に大声をたしなめられる衛ですが、衛は気にせず兄の元へ一番乗りで駆けつけると、誕生日のお祝いの言葉を掛け、兄の胸に飛びつきます。

エピローグ

SCENE LAST(亞里亞) 兄や、大好き!

兄の誕生日後の話。

もっと兄と会えるんだったら、大好きなおやつだってガマンするという亞里亞の健気さと成長ぶりに涙するじいやさんが印象的なお話です。

まとめ

ポケットストーリーズは今までのような1人1話ではなく、1話に妹が複数人登場するのが特徴です。
妹によってどれぐらい出番に差があるのか気になったので、登場した話数、SCENEや挿絵の登場数を数えてみました。

登場した話数 SCENEの登場数 挿絵の登場数 SCENEと挿絵の登場数の合計
可憐 1話、3話、7話、最終話 16回 16回 32回
花穂 1話、2話、6話、最終話 3回 14回 17回
1話、2話、5話、最終話 5回 10回 15回
咲耶 1話、2話、5話、最終話 8回 10回 18回
雛子 1話、4話、6話、最終話 3回 8回 11回
鞠絵 1話、3話、7話、最終話 6回 6回 12回
白雪 1話、3話、5話、最終話 4回 7回 11回
鈴凛 1話、2話、6話、最終話 3回 10回 13回
千影 1話、4話、7話、最終話 10回 8回 18回
春歌 1話、3話、5話、最終話 3回 11回 14回
四葉 1話、4話、6話、最終話 6回 11回 17回
亞里亞 1話、4話、7話、最終話、エピローグ 2回 8回 10回

注.SCENEの登場数はSCENE1(可憐)のように()に登場した数です。

登場した話数は全員綺麗に4話ずつ、亞里亞だけエピローグ1回分多いです。

SCENEの登場数はかなり露骨に差が出ましたね。
可憐ちゃんが16回とトップで、ワーストの亞里亞はたったの2回です。

挿絵の登場数はまたまた可憐ちゃんが16回とトップ、ワーストの鞠絵は6回で10回も差がついています。

可憐ちゃんはやはりシスプリの顔だけあって、登場数多いですね。合計数で2位に倍近い差を付けてダブルトップです。

花穂ちゃんはSCENE数こそ少ないですが、挿絵は14回と2番目に多いです。

人気キャラの咲耶や千影はSCENE数が多めで、登場数の合計も18と可憐ちゃんに次いで多く、やはり優遇されていますね。

白雪、雛子、鞠絵亞里亞は、SCENE数と挿絵の両方とも少なくて不遇な扱い。

衛、鈴凛、春歌、四葉は、平均的で可もなく不可もなくといったところ。

あとがき

ポケットストーリーズは、妹が複数登場する、本のサイズが違って4冊に分けられているなど、他の連載に比べると実験作という感じですね。
次回のシンシアリー・ユアーズでは、元に戻されたところからすると、あまり評判は良くなかったのでしょうか?

個人的にも、ポケットストーリーズはイマイチだったなぁという印象があります。
オリジナルストーリーズに比べると挿絵は小さくて、数も少なくなってしまいましたし、妹同士の交流も、シスプリの世界観が広がるという意味では良かったと思いますが、それはゲームやアニメですでにやっており、わざわざ原作でやる必要性はなかったのではないかなぁと。

天広先生のイラストも綺麗にはなったのですが、ところどころ「ん?」と思えるようなイラストが出てきて安定しなくなってきていますし、どうもこのポケットストーリーズあたりからシスプリに勢いが無くなってきて、終わりに向かい始めたというイメージもあり、どうにも印象が良くない作品ですね。

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