『シスター・プリンセス ~お兄ちゃん大好き~ ポケットストーリーズ』2巻の感想

作品情報

大好きなお兄ちゃんを想う優しい気持ちがたっぷりつまった心あたたまるイラストストーリー
今回は、電撃G'sマガジンで連載された2話分に加え、連載には掲載されなかったシーンも収録。
あなたの心もこの本であたためてくださいね。

上記はAmazonの紹介文から転載。


僕が所持しているのは紙版です。
電子書籍版は未所持。

1巻が可憐ちゃん、花穂ちゃん、衛だったので、2巻は当然咲耶、雛子、鞠絵……と思いきや全然違いましたね(笑)。

内容紹介と感想


目次。
1つのシーンは大体2ページから4ページ、多くて7ページぐらいでかなり短いです。

第3話 遠くの気持ち

SCENE1(白雪) 桃色のタルト

みんなでおでかけするということで、タルトを準備する白雪。

相変わらず兄についての妄想が激しいですね、白雪は。
♡もめちゃくちゃ多いです(笑)。

SCENE2(鞠絵) 療養所の鞠絵

療養所で兄のことを想う鞠絵
白雪に比べると健気で切ないですね。

SCENE3(可憐) 贈り物にはリボンをかけて

雑貨屋でプレゼントのための買い物をする可憐ちゃんと春歌。
二人とも楽しそうにはしゃいでいます。

「お兄ちゃんに……大人の女のヒトみたいにしてもらった」という言い回しは、ここだけ読むと誤解を招きそう(笑)。

SCENE4(可憐) 4つのしあわせ


白雪の家でタルトをラッピングする、可憐ちゃん、春歌、白雪。
ここの挿絵はすごく可愛いですね。

SCENE5(可憐) 線路はつづく

駅へ向かい電車に乗り、楽しい時間を過ごす3人。
遠足や修学旅行みたいですね。

SCENE6(鞠絵) 遠くの気持ち

療養所で、ミカエルと一緒にお散歩に行こうとしたとき、なにかいいことがありそうな予感がする鞠絵

SCENE7(可憐) 高原の駅

鞠絵の療養所がある高原駅に到着した3人。
待ち合わせをしていたお兄ちゃんとも合流し、鞠絵のお見舞いに行くために4人で療養所へ。

お兄ちゃんに抱きつく可憐。
シスプリの妹たちは、本当によくお兄ちゃんに抱きつきますね。

SCENE8(鞠絵) 飛ばされた帽子

看護婦さんに日差しが強いからと外出を止められてしまい、落ち込む鞠絵
開け放していた窓辺から強い風が吹いてきて帽子が飛ばされてしまうのですが、その先には……。

SCENE9(鞠絵) 優しいノックの音が響くと

鞠絵の病室に現れる可憐ちゃん、春歌、白雪。
プレゼントのタルトを貰い、更に兄上様まで現れて、感激する鞠絵


楽しそうな4人の姿がいいですね。
まるで絵本のような優しい世界で、これぞシスプリって感じです。

第4話 不思議の虹

SCENE1(千影) 海辺の千影

兄、雛子、四葉亞里亞と一緒に、海に遊びに来た千影。

…………がやたら多いのが千影の文体の特徴ですね。
レインツリーの森、五芒星、グラコウスの宮殿など厨二ワードも満載です(笑)。

SCENE2(千影) 小さな笑顔

雛子と亞里亞が作った砂のお城を褒める千影。

お城をみんなで住むお家だと説明する雛子が可愛いですね。

SCENE3(千影) 失われた気配

パラソルのところにいたはずの兄がいつのまにか行方不明に。
そのとき大きな叫び声が。

SCENE4(千影) 四葉ちゃんとカニ

悲鳴の主は、カニに指を挟まれた四葉
千影が助けて、カニを逃してあげた後、四葉は雛子に兄がどこに行ったのか尋ねられます。

SCENE5(四葉) まかせてクダサイ!

兄がいないことに気づいた四葉は、これは事件だと断言。
兄がいなくなって不安そうな亞里亞に、推理で見つけてみせると宣言しますが……。

四葉の推理……不安しかない(笑)。

SCENE6(千影) 導かれるままに

兄は灯台を探しに行ったという名推理? を披露した四葉
雛子と亞里亞、千影がその後についていくと洞窟の入り口を発見します。

メイドのじいやさんも登場。どうやら何かを知っているようですが。

SCENE7(千影) 心細くなった亞里亞

洞窟の先を進んでいく一行ですが、兄は見つかりません。
心細くなった亞里亞が泣き出してしまうと、つられた雛子まで泣きそうになってしまいます。

SCENE8(千影) 泣かないで

二人につられて四葉まで泣き出したのを見た千影は、亞里亞を励ました後、フィリポの僕(しもべ)、聖なるドラゴンを呼び出します。
掌に現れた小さな光があたりを照らすと……。

SCENE9(千影) 虹の架け橋

光が導くままに進んでいった先には、虹の架け橋が。

SCENE10(千影) 空の向こう

虹に向かって進む千影。
雛子はすっかり元気を取り戻し、千影がまだ不安げな亞里亞の手を引いて先へ進もうとすると、慌てた四葉もついてきます。

SCENE11(千影) そして兄くんの元へ


虹を渡った先には兄の姿があり、雛子が抱きつきます。
雛子に抱きつかれ微笑む兄の姿を見た千影は、兄と自分は離れられない運命、何度生まれ変わっても自分達は兄妹として生まれてくる、永遠の時を2人で過ごすために兄が気付いてくれる日を待ち続けると思うのでした。

虹の架け橋を渡って兄の元へたどり着くというメルヘンチックなお話。
千影は単なる厨二ではなく、ちゃんと不思議な力を持っているのがわかりますね。
それらをまったく不思議に思わない妹たちの幼さと無邪気さが眩しいです。

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