作品情報
TVアニメ・ゲームソフトで大人気の『シスター・プリンセス』の電撃G'sマガジンオリジナル連載全12話を1冊にまとめたファン待望の一冊。
天広直人・公野櫻子が描く素顔の妹たちをあなたのもとに…
上記はAmazonの紹介文から転載。
僕が所持しているのは紙版です。
電子書籍版は未所持。
内容紹介と感想
電撃G's magazine本誌で連載されていたイラストストーリーを1冊にまとめたものです。
この本に収録されているのは、原作の第2期のものです(Wiki参照)。
シスター・プリンセス - Wikipedia
目次。
妹1人あたり8ページで、プロフィールが2ページ、イラストストーリーが6ページという配分。
イラストストーリーはこんな感じで、イラストがふんだんに使われています。
可憐
可憐ちゃんのイラストストーリーは、お兄ちゃんに会える日の前日に、大好きなお兄ちゃんのために可憐ちゃんが色々と準備をするというもの。
おやつのビスキュイを作ったり、お兄ちゃんと一緒に遊ぶスクラブルを用意したり、お兄ちゃんに聴かせるためのピアノの練習をしたり、バブルバスに入って身体を綺麗にしたりという感じです。
VTuber可憐の配信で時々話題になるバニラも登場します。
可憐ちゃんの貴重なお風呂シーン。
原作の可憐ちゃんは本当に可愛いのですが、VTuber可憐ではどうしてああなってしまったのか……。
花穂
花穂ちゃんのイラストストーリーは、チアの新しいユニフォームが届いた時のお話。
新しいユニフォームを着て部屋でチアの練習をしていたらうっかり破いてしまい、自分のドジぶりが悲しくなって泣き出してしまう花穂ちゃんですが、子供の頃に兄になぐさめてもらった時のことを思い出し、元気を取り戻します。
花瓶を割ってしまった花穂ちゃんを慰めるお兄ちゃんのイケメンぶりが光ります。
衛
衛のイラストストーリーは、朝、兄を家まで迎えに来た衛が、兄と一緒に走りに行くというもの。
朝の海まで走りに行ったあとは、石段の上の神社まで競争し、おみくじを引いた後は、衛のタオルを借りて汗を拭いたところで終わり。
運動が大好きな衛らしいエピソードです。
咲耶
咲耶のイラストストーリーは、兄とのデートに早く来すぎてしまった咲耶のお話。
待ち合わせの1時間前に着いてしまった咲耶が、これからの兄とのデート内容を妄想しているとナンパ男に声を掛けられるのですが、咲耶はあっさり断ります。
なかなか来ない兄を待っているうちに、事故にでも遭ったんじゃないかと不安を募らせる咲耶ですが、兄を見つけると急に元気になり、兄の元に駆け出すところで終わり。
兄とのウェディングを妄想する咲耶のガチぶりと、自分のことを妹としか見てくれない兄に対する不満や不安などが描かれています。
ウェディングドレスを着た咲耶のイラストが可愛いです。
雛子
雛子のイラストストーリーは、兄が遊びに来てくれるのを待っているうちに眠くなってしまった雛子が不思議な夢を見るというもの。
傘で空を飛んだり、かえるが喋ったり、お化けが出てきたりと、メルヘンチックなお話です。
鞠絵
鞠絵のイラストストーリーは、ミカエルと朝のお散歩に出かけた鞠絵が、兄との海の思い出を回想するというもの。
浜辺で貝殻を拾ったことがきっかけで、まだ自分が元気だった頃、兄と一緒に海に来た時のことを思い出す鞠絵。
後半は少し切ないですが、兄との思い出を胸に、元気になって思い出の続きをしようと誓う、前向きな鞠絵が眩しいです。
子供の頃の鞠絵はまだ眼鏡を掛けておらず、普通に可愛いですね。
疲れた鞠絵をおんぶして家に帰る兄のイラストがいいです。
インターミッション
インターミッションは、12人の妹たちを改めて紹介。
1ページに3人ずつ、計4ページにわたって、妹たちが紹介されています。
白雪
白雪のイラストストーリーは、兄へ愛のビデオレターを送るというもの。
ビデオレターの内容は、朝の起床、兄のために作るシュークリームの研究、材料の買い出し、家に戻ってシュークリームを作るもちょっと失敗、作ったシュークリームを持って兄の家にやってくるというところで終わり。
夢の中でほっぺにキスしてくれた兄に対し、ほっぺじゃなくてもっと違うところにして欲しかったという白雪の大胆さ。
それだけじゃなく、「さぁ、にいさま……いつでも姫を食・べ・て♡」という台詞もあったりします。
鈴凛
水着姿がやけに扇情的な鈴凛。
「アニキ、今日は何してアソブ?」という台詞が、意味深に聞こえてしょうがないです(笑)。
鈴凛のイラストストーリーは、浴衣を着た鈴凛が、兄と一緒にお祭りに行くというもの。
兄と一緒にお祭りに行こうとするが、鼻緒が合わず足を痛めてしまう鈴凛。
雨も降りそうで心配になる鈴凛ですが、自分が作ったポストボーイというメカに道案内してもらい、無事に到着。
兄と一緒に花火を見て、お祭りを楽しむ鈴凛というところで終わり。
浴衣姿の鈴凛は、頭の後ろで結んだリボンと背中の帯が可愛らしいですね。
千影
千影のイラストストーリーは、月に呼ばれた千影が、黒い森の奥の湖に出かけ、兄との子供の頃の思い出を回想するというもの。
千影らしい幻想的な雰囲気のお話です。
雪ではしゃぐ子供たちの輪に入れない千影は、年相応な感じですね。
春歌
春歌のイラストストーリーは、お稽古事で鍛錬している最中に、兄へのお世話内容を想像するというもの。
春歌の想像の内容は、お給仕、お部屋の掃除、洗濯、着替えのお手伝い、お風呂で背中を流す、兄のお寝(やす)み前の無聊(ぶりょう)を慰めるために舞を一差し舞う……まではいいとして、その後の夜のことまで想像しているのが凄い(笑)。
春歌がどこまで意味がわかっているのかは、怪しいものですが……。
舞を舞っている春歌のイラストが素晴らしいですね。
躍動感のある構図、扇と薙刀を構えるポーズ、凛々しい表情など、どれを取っても格好良いです。
四葉
四葉のイラストストーリーは、クリスマスを楽しみにしている四葉が、サンタさんに手紙を出すというもの。
サンタさんへの手紙を書いた四葉が手紙を出しに行こうとすると、ポストにお手紙が届いているのを発見。
中身が真っ白な謎のお手紙を調べているうちにうっかり燃やしてしまい、泣きだしてしまった四葉の元に、兄からのクリスマスパーティーのインビテーションカードが届き、元気を取り戻したところで終わり。
四葉は小学校高学年ぐらいだと思うのですが、まだサンタを信じているんですね。
兄と一緒にソリに乗っているイラストでは、四葉が履いているドロワーズがチラリと見えているのですが、一瞬パンツに見えてドキッとしました(笑)。
髪の後ろをリボンで2つに縛った髪型や、髪留め、八重歯など四葉は本当に可愛いですね。
あとがき
シスプリの原作を読みたいという人は、まずこれですね。
天広先生の美麗なカラーイラストに公野先生のテキストという組み合わせは至高。
何年経っても色褪せない魅力があります。
手繋ぎ、おんぶ、お姫さま抱っこ、子供の頃の思い出など、兄妹モノの基本もバッチリ押さえてありますし、兄を想う妹たちの純粋な気持ちに触れると、疲れた心が癒やされますね。