作品情報
兄さんの子は、妹の私が産みます! 島の神様に選ばれて──妹相手に、いきなり孕ませ! 優等生で世話焼きな凜緒(16)が愛の結晶を宿してくれる。 神通力で分裂させちゃったら、W妹と3P! 乳牛に変えちゃったら、搾乳エッチ! どんな願いも妹だから許される?過激だけどラブいっっぱい!
上記はAmazonの内容紹介より転載。
18禁のエロラノベです。
全1巻。
文体は三人称で妹視点あり。
卑語は✕で隠されています。
妹について
主人公の妹。
名前は観月 凛緒(みづき りお)。
16歳の高校1年生で、テニス部に所属。
一人称は「私」
兄呼称は「兄さん」「にぃに(幼少時)」
胸は小さめのBカップ。
スリーサイズはB75、W52、H81。
(上記は物語開始時点の数字で、妊娠した後はどんどん胸が大きくなり、最終的にはバスト110、ヒップ95のKカップになります)
クールな妹でシスコンの兄のことを軽くあしらっているが、実際は結構なヤキモチ妬き。
兄さん呼び、テニス部、クールな性格と『あかね色に染まる坂』の湊を思わせますね。
同じ遺伝子、血が繋がってるという表現があるので実妹は確定。
兄について
家族構成は両親と妹の4人家族。
両親は仕事の都合で離れて暮らしているので、妹と二人暮らし。
かなりのシスコンで、おはようのキスをせがんだり、妹に彼氏が出来るのは嫌だと思っている。
挿絵ではなかなかのイケメンですが、実際は三枚目で女の子にモテないし、仮性包茎と、中身は残念。
感想
物語の序盤で兄が島の守り神の化身であることが判明し、その子供を孕めば神の子の母という地位が得られ、望みは思いのままということで、島中の女性から狙われることに。
兄に特定の女性がいれば、女性たちも兄を狙わなくなるということで、凛緒からリオコちゃんというハーフの女の子を紹介してもらい、デートすることになります。
リオコちゃんが実は凛緒であることはすぐにバレてしまい、ラブホテルに逃げ込んだ二人は、流れでHすることに。
ここで初めて妹視点が出てくるのですが、今までクールに振る舞っていた凛緒が、実は兄のことを異性として意識していて大好きだとわかるのはグッと来ます。初めてのHシーンは兄妹であることを強調していてエロいです。
Hの後、神様の不思議な力で妊娠してしまった凛緒は、胸が大きくなり母乳まで出るように。妊娠してもクールに振る舞っている凛緒ですが、内心では不安を抱えていることをちゃんと見抜く兄には感心しました。
その後、神様の力で凛緒そっくりのドッペルゲンガー「リオ」(見た目は同じだが、性格は甘えん坊)が現れるのですが、兄に可愛がられる「リオ」に対して「兄さんを取らないで!!」と嫉妬を爆発させる凛緒は可愛かったです。ちなみに凛緒と「リオ」との3PでのHもありますが、シーンはそこだけで、すぐに「リオ」は満足して消えてしまいます。
その後、凛緒は友達と海に出かけることになり、高見くんというイケメンが凛緒に近づいてきてヒヤヒヤしましたが、凛緒とはどうこうなったりはしないので安心。素乃先輩という女性キャラも出てきますが、Hはありません。Hシーンは妹のみです。
凛緒が神の子を妊娠したことは島中に正式に発表され、兄妹での近親相姦ということで、一部の人には口さがないことを言われたりもしているようですが、凛緒の友人がサポートしてくれて特に問題はなし。両親も台詞や出番はないですが、二人の仲を認めてくれます。
長男ということで兄ばかり可愛がられていると凛緒が拗ねるシーンは、兄妹モノでは珍しいので新鮮でした。
挿絵は結構レベルが高く、凛緒のイラストはどれも可愛いです。
章の合間に妊娠してだんだんと胸とお腹が大きくなっていく凛緒の立ち絵と説明が入っているのは、面白い試みですね。
Hシーンは兄が透明人間になって凛緒とH、神通力でプールの水をスライム状にして触手プレイ、凛緒が牛になっての搾乳ボテ腹Hなどマニアックなシチュが多め。個人的にはもうちょっと普通のHが良かったんですが……。
まとめ
なかなか面白い作品です。
兄妹恋愛モノというのは妊娠という問題を避けがちですが、この作品は島の特殊な事情もあって兄妹での妊娠についても周りは肯定的。少しずつ大きくなっていくお腹、ベビーグッズの用意、お腹の子どもに話しかける、父親になるということの責任の重さ、母親になることの不安、生まれる前から子供の将来について考える、陣痛、臨月など、妊娠の過程をしっかり描いています。
最初の頃はヘタレ気味だった兄も、凛緒の妊娠後はちゃんと父親として不安になる妹を支えていますし、家事も手伝うようになるなど、兄の成長が描かれるのもグッド。残念なのは子どもが生まれるところまでは描かれないことですね。そこまでやってくれたら完璧だったんですが……。
凛緒「幸せだよ。だって、兄さんの子どもが、お腹の中にいるんだもん。血のつながり以外にも兄妹の絆ができたんだもん!」