麻倉 由緒 『たいせつなうた 〜恋する夢歌姫〜』(妹系・お兄ちゃんっ子、彼氏持ち)

メーカー Q−X

ゲーム内容

失恋と同時に、新しい町にやって来た直哉。
新しく、楽しい学園生活が痛みを少しずつ消していき、また新しい恋を知る。
その時…直哉自身は彼女達に、何かを伝えようとしていた。
夢の中、見慣れない服を着た見慣れた少女達と出会ううちに、どちらが本当なのか判らなくなる。
それともどちらも本当なのか…どちらも夢なのか。
判らないまま時は過ぎ、二つの物語が交錯する。破綻を来した現実は、二人を別れへと導く。
もう一度繋ぎ止めるために、何をすればいいのか直哉は知っていく…。

(以上、メーカー公式ページより転載)


2001年発売のゲームとあってシステムが古いです。
既読スキップもなければ、バックログ機能もありません。
セーブ可能数も20じゃ足りないし、ついでにボイスも無し。
こちらにある「ゆめうたVGA」を使えば青字の部分は解消されます。お勧め


苗字、名前が変更出来るのは長所かな?
僕は兄に自分を投影するのではなく、兄妹の物語を見るというスタイルなのでデフォルトのままでしたが。

妹について

麻倉由緒
『《Q−X》の画像素材を引用しています。
これら画像の複製・転載を禁じます。(C)Q−X』

名前 年齢 一人称 兄呼称 身長 体重 スリーサイズ
麻倉 由緒(あさくら ゆお) 兄の1つ下 由緒、あたし お兄ちゃん、お兄様 157cm 不明 82/60/86
CV 原画 シナリオ 備考
なし 亜方逸樹 茉森晶 キスまで、本番無し

誕生日は9月24日。(Q-Xたまにメモより)
(身長とスリーサイズのソースhttps://twitter.com/QX_info/status/721000767327305728


性格は明るく素直で、笑ったり、怒ったり、拗ねたりと感情表現が豊か。
お兄ちゃんっ子で、昔は兄にべったりだった。
今も昔ほどではないが兄に懐いていて、よく冗談を言ってからかったりしてくる。


クラスメイトで親友の「雅(みやび)」と一緒に演劇部に所属している。
兄と1年程離れて暮らしていた間に、彼氏が出来たらしい。

兄について

星栄学園の二年生。
現在は母と妹との三人暮らし。
父は兄が7つの時にいなくなってしまい行方不明。


性格はこれといった特徴の無い、ごく普通のエロゲ主人公。
前の学校で失恋したのを忘れようと、新しい学校で彼女を作ろうとしている。
由緒に対しては普通の妹で特別な感情は無いが、由緒の際どい冗談でドキドキさせられる事もしばしば。

シナリオ

序盤の共通ルートは転校生としての普通の学生生活。
妹の由緒の出番は多く、朝起こしに来てくれる、一緒に登下校、兄の部屋に遊びに来るなど、何かにつけて兄と関わろうとしてきます。
兄の方もところどころ妹を意識したり、由緒の親友の雅(みやび)と仲良くしてると由緒の機嫌が悪くなったりと、ニヤニヤなシーンが多いです。
由緒に彼氏がいる事を知っても、序盤の兄はそれほど気にしません。


そんな学生生活を送る兄ですが、眠りにつくと度々不思議な夢を見ます。


夢の世界での兄はメイド達を雇っている館の主人。
夢の世界では現実にいるキャラと名前と容姿は同じで、格好や性格、役柄が違う人物が登場します。
夢の世界での由緒は現実と同じ妹ですが、兄の呼称が「お兄様」で言葉遣いや態度もお嬢様風。序盤は遠くの街に住んでいて出番がありませんが、しばらくすると館に帰ってきます。


また、夢の世界は微妙にファンタジーが入っていて、歌が不思議な力を持っています。そして、朝起きるとなぜか兄に夢の世界での記憶はまったくありません。


由緒ルートに入ると、兄は由緒を意識し始めます。
由緒のお風呂を覗いてしまったり、怪我した由緒をおんぶして帰ったり、演劇を頑張る由緒を見たりする内に、兄の由緒への意識はますます高まります。


(ここからネタバレあります。気をつけてください)




そんなある日、学校で兄は由緒が彼氏に強引に迫られている場面に出くわします。
この彼氏がかなりの外道で、嫌がる由緒を脅し、無理やり犯そうとします。(まあ、由緒にも非はあるのですが)


由緒を彼氏から助け出した兄は、由緒が自分に好意を持っていて、彼氏を作った理由が自分への気持ちを忘れる為だった事を知ります。
悩んだ末に自分も由緒の事が好きだと気付いた兄は、由緒に自分の気持ちを伝えキスをします。
両想いになった後の由緒の可愛さはヤバイです。


この後は夢の世界の由緒や、行方不明の父親の話などがあってED。
家族愛を感じるいいEDでしたが、兄妹EDとしてはちょっと物足りなかったです。




(ネタバレここまで)


他のキャラのシナリオでも由緒の出番はちょこちょこあります。
兄の恋愛を応援してくれたり、兄の調子が悪いのに気付いて心配してくれたりと、普通にいい妹してました。

親バレ、周りバレ

夢の世界の父親には二人の仲を知られますが、あっさりと許されます。
前の学校で兄が好きだった少女の沙歩(さほ)に、妹を好きなことを知られますが、気にする事はないと諭されます。
ここは軽すぎて物足りなかったです。

禁忌、背徳描写

かなりあります。
妹を意識してしまい「相手は妹なんだぞ」と、何度も自分に言い聞かせる兄の姿がいいです。


兄が由緒について真剣に考え、由緒に告白し、そしてキスをする一連のシーンは、兄妹という関係について思い悩む兄の不安な感じが出ていて、ドキドキしました。

エッチ

近親相姦表現解禁前の作品なので兄とのHシーンは無く、キスまで。
風呂場を覗くシーンと由緒が彼氏に襲われるシーンでは、裸と半脱ぎのCGがあります。
彼氏に襲われるシーンでは由緒がキスされたり、胸に吸い付かれたりといった描写があって、耐性の無い人にはキツイかも


由緒とのキスシーンは非常に良かったです。
そんじょそこらのありふれたHシーンなんかより、よっぽど燃えました。
しかも1回じゃなくて何度もします。最高です。
もう1度言います。


最高です。

まとめ

「なんで僕は今までこのゲームをプレイしなかったんだぁ!!」と非常に後悔しました。「昔のゲームだし、Hも無いらしいしなぁ……」とか思ってた過去の自分に説教したい。


とにかくこの兄妹の間に流れる空気感や距離感が絶妙で良いです。
何気ないやり取りや台詞が、いちいち僕のツボを突いてきます。
子供の頃の思い出もやけにリアルですし、ライターの茉森さんは本当に妹というものがよくわかってるなと感心しました。


また、兄妹愛だけじゃなく家族愛もしっかり描かれてるのが個人的に良かったです。
特に父親の存在が大きい。
エロゲーでは何かと父親の存在が軽んじられがちですが、このゲームの父親はすごくいい味出してました。


そして、このゲームを語る上で外せないのが音楽。
メロディやイントロが非常に印象に残りやすいのに、ゲームの邪魔にならないマッチングぶりはお見事。
ゲーム中の重要なシーンで流れる「碧の世界」、ギターのイントロが格好いい「雲の流れつくさき」が特にお気に入り。これで歌があれば完璧でしたね。


さて、最後に残念ながら気にいらない部分もあったので書いておきます。
細かい事なんですが、作中で頻繁に出てくる「兄弟」という表現。
この前プレイした『BALDR FORCE』もそうでしたが、なんで「兄妹」じゃないんでしょうね?
「兄弟」という単語が出てくる度に違和感を覚えました。


それともう一つ。こっちが本命。
ED付近で将来の二人の別れを予感させるような兄のモノローグが入るのが気に入らなかったです。
こんな余計なものを入れなくてもいいのに……。
これのせいでEDの余韻が今ひとつすっきりしなかった。大減点です。


由緒とのキスシーンは実妹ゲーム最高レベル。
お気に入り度(10点満点) 9


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