今関 凛子 『こころナビ』(クール系・男嫌い、引きこもり)

メーカー Q−X

ゲーム内容

IRIS(Imitated Rounder and Ideal System)という技術が発達し、
インターネットが現代より進化している近未来。
Webをラウンダー(現代風に言うとアバター)というキャラクターを使って
ゲーム感覚で巡回するのが流行している世界で、
こころナビ」という不思議なブラウザに出会った主人公が、
恋をしようと積極的になっていくお話。


システムは前作の『たいせつなうた』に比べれば随分マシになってはいますが、
相変わらず褒められたものではありません
こちらにある「みになびVGA」を使う事をお勧めします。


それと、この作品はパートボイスで初期設定ではボイスがオフになってます。
巷では評判の良くない『こころナビ』のボイスですが、
改めて聞き直すと、そう悪くない気がします。
音質の悪さはさすがに論外ですが。

妹について

今関凛子
『《Q−X》の画像素材を引用しています。
これら画像の複製・転載を禁じます。(C)Q−X』


名前は凛子(りんこ)。
一人称は「ボク」
兄の呼称は「兄ちゃん」
年齢は兄の二つ下。


引きこもり気味の学生だが、成績は優秀。
PCやWebに関する知識が豊富でかなり詳しい。
性格はクールで人嫌い。
特に男が嫌いで恋愛なんてくだらないと思っている。
兄に対しての態度は素っ気なく、憎まれ口を叩くこともしばしば。
お風呂で裸を見られたり、胸を触られても動じなかったりと、妹としてはかなりの変わり種。

「なに妹にお世辞言ってんの。なんか言いたい事でも?」
「今さら、見ただの見られただの…身内で何を言ってるんだか」
「なに言ってんだか…兄ちゃんだから、こう喋ってんじゃない。
外では最低限の事しか言ってないよ」
「ボクにとって、兄ちゃんは男とも思ってないから」
「……どうしてボクのこと構うかな。兄ちゃんには…関係無いでしょ」

兄について

清浪学園二年生。
妹と同じく引きこもりぎみの学生だが、凛子と違って成績は良くない。
家族構成は両親と妹の凛子の四人家族。
家はコンビニを経営していて、よく手伝わされている。


性格は少々弱気で頼りない。
学校での周りとの競争に疲れ人付き合いを避けていたが、
こころナビ』との出会いをきっかけに変わっていく。


妹の仲はやや疎遠。
兄として何とかコミュニケーションを取ろうとするが、
不器用なのであまり上手くいかない事が多い。

シナリオ

共通ルートが非常に長く、各キャラのルートは短めという仕様です。
序盤の凛子の態度は本当に冷たくて、何を考えてるのかほとんどわかりません。


そんな凛子もシナリオが進んで兄が変わっていくにつれ、
少しずつですが態度が柔らかくなっていきます。
この辺りの兄妹の距離感は相変わらず絶妙。
『たいせつなうた』の由緒もそうでしたが、シナリオの茉森さんは本当にこういうのを書くのが上手い。

「知ってるよ。何年も妹やってたら、そんな変化くらいお見通し」
「兄ちゃんのせいでしょ。一緒に…来てよ」
「別に…当たり前の事じゃない。ボクの兄ちゃんは、兄ちゃんしかいないんだし」


この先ネタバレあります。未プレイの人はお気をつけください。






凛子シナリオに入ると兄は凛子を好きになってる自分に気づきます。
一度は妹だからと諦めようとして、やっぱり考え直すんですが
ここで出てくる兄妹恋愛についての兄の考えが興味深い。
ちょっと長いですが引用します。

身近だからこそ…当たり前のように好きになる事だってあるだろう。
だって普通に、一人の人間じゃないか。
何も…おかしい事なんてない。
みんな、何の理由もないけど…それを『あってはならない事』だと考える。
劣勢遺伝がどうとかこうとか…?
だったら、子供を作らなければ?
身内と恋愛する事を否定できる理屈なんて、どこにもない。
それをすれば『異端』
漠然と決まっているだけだ。
きっと…誰もまともに考えてはいない。
そんな誰かに『異常だ』と言う資格なんてない。
もし好き合っているなら…しっかり責任を持って付き合っていけば、
恋愛して罪になるはずもない。
子供を育てる力もないのに生でエッチする、
責任感のない学生の方が…よっぽどタチが悪いはずだ。

うーん、凄い。
深く考えずに、好きだからとあっさりやっちゃうエロゲの兄妹キャラすべてに聞かせてやりたい。


兄が凛子に告白するまでの一連のシーンも
失敗した後の兄妹の関係まで意識していて、かなり緊張感があります。


凛子の兄妹で付き合う事についての台詞も現実を見据えたものです。

「いくら本人達が主張しても…それがバレたら、異端視されて引き離される。それは解ってるよね」
「それを続ければ…一般的な幸せを望めない。
ボクにも、それを背負わせる事になるって…解ってるよね」

他にもエッチに関する二人の話し合いは秀逸。

凛子「あ、言っとくけど…直接のエッチは無しだよ。バレる要素は…少しでも減らさないとね」
(中略)
兄「わかってるってば…父さん母さんを悲しませる訳にはいかないからな」
凛子「…わかってるならいいよ。凡人が何言っても構わないけど…
親を泣かせてまでやる事じゃない」

このやり取りは非常に印象深い。
特に「親を泣かせてまでやる事じゃない」は凛子ならではの名言。
兄妹で付き合う事に対して、ここまで真面目に考えてる兄妹はなかなかいません。
兄妹だけじゃなく家族との関係まで意識して
付き合っていこうとする二人の考えは非常に新鮮で、かなり影響を受けました。


深く考えずに、好きだからとあっさりやっちゃう(ry


この後も色々ありますが、実の兄妹ならではというイベントが多いです。
ウェディングドレスでのキスシーンはその最たるものでしょう。
EDについても変に暗くなったりせず、明るい未来を感じさせるさわやかなものでした。




(ネタバレここまで)

親バレ、周りバレ

ありません。周りには最後まで二人の関係は隠したまま。
そこがいいんですけどね。

禁忌、背徳描写

二人の関係はあくまで秘密というところに背徳感があります。
何といっても家には一緒に住んでる両親がいますからね。
大抵の実妹ゲームは両親が不在なので、こういうのはなかなか味わえません。

エッチ

凛子の回想シーンは4つ。
Webでの凛子のラウンダーとのHが2つで、内容は側位、正常位、後背位、パイズリ。
出す場所は全部中ですが、Webでの出来事なので関係ないですね。
尺や描写は普通かな。


凛子自身とのHは一緒にお風呂に入って凛子の身体を手で洗う、オナニーを見せ合うの2つ。
ソフ倫での近親相姦解禁前の作品なので現実の凛子との本番はありません。
しかし、お風呂でのシーンは下手な本番よりよっぽどエロい。
わざわざ規制ギリギリにまで踏み込んで実妹キャラとのHシーンを入れてるのが、
この作品の凄いところ。

まとめ

レビューを書いていて、改めて凛子は素晴らしい実妹キャラだと感じました。
なんだろう?上手く言葉に出来ないんですが、とにかく他のキャラとは何かが違う。
思い入れ補正というのも多分にあるでしょうが、やっぱり凛子は僕にとって特別なキャラです。
コミック版の『こころナビ』もあるんですが、これまた素晴らしい出来。
凛子好きなら絶対読むべし。


実妹キャラの頂点
お気に入り度(10点満点) 殿堂入り


コミック版こころナビ『凛〜COCORO NAVI Another View〜』の作品紹介ページ
(お試しで第一話が読めます)
http://www.dokidokivisual.com/yell/comics/product_info/rin.html


コミック版の感想