『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』6巻の感想

今回は

  • 5巻の空港後の後日譚
  • 京介と赤城兄とのアキバ散策
  • 皆で沙織の家に遊びに行く話
  • リアがホームステイで桐乃家にやってくる話

の短編四本構成。


前三章でオタ話を交えた楽しい日常を描き、四章でシリアスに決めるといういつものパターン。
先に結論を書いておくと、とても面白かったです。
今のところ俺妹の面白さにはまったく陰りが無く、安定してますね。


ここからは個別の感想を。

妹について

桐乃は前巻四章の展開からして兄との関係が少しは変わるかと思ってましたが、
表面上は以前と同じです。
兄である京介に暴言を吐いたり暴力を振るうのも、いつも通り。
自分がいない間に黒猫が兄の部屋に遊びに来ていた事を知った時や、
沙織のコスプレを見てドキドキする兄を見てヤキモチを妬いてる辺りも、いつも通り。
行間を読めば本当はお兄ちゃん大好きなところが伝わってくるのも、いつも通り。


違うのは本気でムカつくような言動が無くなった事ぐらいでしょうか?
今回の桐乃は微妙に丸くなってて、今までで一番可愛かったです。

兄について

兄の京介はオタ化が急ピッチで進んでますね。
いちいち例を挙げるのも面倒なぐらい染まってしまい、もう戻れないレベル。
すっかりエロゲ脳になった京介には一巻の頃の一般人の面影はありません、合掌。


桐乃に対しては相変わらず素直になれないツンデレっぷり。
かなり桐乃を意識するようになってますね。(あくまで兄としてですが)
P.99の

お互い、かわいい妹を持つ兄貴というのは大変だな、赤城よ。

こんな台詞を何の疑問も抵抗もなく、
素で言えるようになった京介お兄ちゃんは、
オタ化と同じくもう戻れないシスコンへの道を歩み始めてると思います。
第四章のロリコンを否定するあの絶叫と言い、素敵すぎる。


そんなシスコン京介お兄ちゃんですが、
恋愛関係以外での空気の読みっぷりは異常なので、相変わらずの良兄ぶりを発揮してます。
やはり兄のキャラがいい兄妹モノは面白い。

桐乃の実義について

今回は桐乃が生まれた時の回想シーンが出てきます。
この描写を見る限り、さすがにもう義理オチは無いでしょう。

生まれたときから知っている、手のかかる妹だ。

こんなモノローグを入れといて義理オチだったら、本を壁にぶん投げますよ。
まあ、今までの伏線からして桐乃が勘違いしているという
Φなる・あぷろーち』的な展開はありそうな気がしますが。

作者について

参考記事
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100505_machiasobi3_fusimi_talk

質問:
先生にとって妹とは何ですか?


伏見:
ファンタジーです。
私には妹がいなくて想像で書いているので、現実ではなくファンタジーだと思って書いています。

妹はともかくとして、あの兄を想像で書けるって凄いですね。
てっきり作者はリアル妹持ちだと思ってたので、この事実にはかなり驚きました。

アニメ化について

今回、帯で俺妹のアニメ化が発表されてますが、激しく不安です。
僕の知る限りアニメ化されたラノベというのは高確率で劣化します。
マリア様がみてる』『ゼロの使い魔』『狼と香辛料』『十二国記』『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズなど……。
お願いですからこの作品は面白い内に終わって下さい。
ダラダラ薄い展開で引き延ばしたり、作者が書けなくなって長期休載というのは勘弁していただきたい。


10巻を越えてなお面白いラノベなんてほぼ皆無。どうか引き時だけは間違えないで欲しいです。