『アニメ版 俺の妹がこんなに可愛いわけがない』第12話(最終回)「俺の妹の人生相談がこれで終わるわけがない GOODEND」の感想

今回は桐乃の「最後の」人生相談に京介が付き合ってアキバにゲームを買いに行ったり、一緒に妹モノのエロゲやったり、桐乃が秘密にしていた押入れの中身を見せてもらったりする話。
基本的には原作4巻第四章にあたる部分ですが、原作とは色々変わっています。
原作と明らかに違う部分は以下の3点。

(原作のネタバレがあります。未読の人はお気をつけください。)




1.原作では秋葉でのエロゲの深夜販売後に京介が終電を逃し、32キロの距離を自転車で桐乃のために走るが、アニメでは普通に電車で帰ってくる。


2.原作では桐乃のアルバムを見るのを拒否する京介が、アニメでは見せてもらうという選択を選ぶ。


3.原作ではアメリカに留学する桐乃が、アニメでは留学するのを止めて日本に留まる。

以下アニメを見て気づいたことを何点か。

桐乃のベッドに京介が座ったり寝転がっても何にも言わない桐乃を見ると、二人の関係もずいぶん良くなったなぁと思いますね。(原作の)最初の頃なんて京介が座布団に座るだけでも嫌がったのに。

桐乃の携帯の京介の番号登録名が「京介」というのが意味深。
普通なら「兄」か「兄貴」ですよね。
考えてみると桐乃は京介のことを滅多なことでは兄扱いせず、大抵は「あんた」か「あいつ」って呼びます。これはやっぱり桐乃が京介のことを兄ではなく異性として見てる表れなのかな。

そう考えると、今回親に知られずに京介を家に入れようとする桐乃が、まるで親に内緒で彼氏を家に連れ込む「恋人同士の真似事」をしているみたいに見えてきます。(別に桐乃が意識してやってるわけじゃないでしょうけど)
桐乃がアメリカに行くことを知らされてなかった京介が、あんたに関係ないという桐乃に対し「兄妹」って言おうとした時も遮ってますし、桐乃は明らかに京介に兄妹扱いされることを嫌がってますね。

それと、桐乃が留学を止めて日本に残ることに決めた理由がよくわかりませんでした。
あそこで京介がいくなと桐乃を止めたからというならわかるんですが、京介は止めませんでした。(エロゲの内容とシンクロした演出は素晴らしかったんですが……)

桐乃のアルバムの時も京介が見ると選択しても結局アルバムの中身は桐乃の小学生の頃の写真以外見れませんでしたし、今回のタイトルはGOODENDとなってますが、これはいわゆるノーマルエンドというやつで、留学した桐乃を京介がアメリカまで行って日本に連れ戻し、いずれアルバムを見ることが出来るであろう原作ルートこそが桐乃TRUE ENDなのでは? と僕は考えます。

今回の京介は選択肢を間違えまくったのでノーマルエンドにしか辿りつけなかったのではないでしょうか? 原作で「桐乃の為に自転車で三十二キロの道のりを帰ってくる京介」アニメでは「何事も無く普通に帰ってくる」のもそれを裏付けていると思います。

アニメは今回で一応最終回ですが、インタビューによると実際は「全15話制作」で桐乃がアメリカに留学するルートもやるらしいので、そちらも楽しみにしています。
jitsumai.hatenablog.com