『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』第11話「一人暮らしの兄貴の部屋に妹たちが押しかけるわけがない」の感想

第11話は原作10巻の第一章と二章をアニメ化。

感想


冒頭は家族会議から始まります。
最近、兄妹の仲がよすぎて変なことをしているのじゃないかと疑っている、母親の佳乃(かの)。


証拠の一つとして、偽デートの時のプリクラを兄妹の前に突きつける佳乃。


京介がプリクラを冷蔵庫に貼ったことを、顔を真っ赤にしながらなじる桐乃。

京介と桐乃は佳乃の疑いは誤解だと否定するのですが、結局両親は信用してくれず、京介に受験勉強に集中するために家を出て一人暮らしをし、模試でA判定を取るように命じます。A判定が取れたら疑いを解いて、家に戻ってきていいと。


A判定を取ってサクッと帰ってくるという京介に対し、なぜか不満そうな桐乃。
ここで桐乃が不満そうな理由は「この時点では」わかりません。


引越し後、なぜか京介の部屋にいる桐乃。


一人暮らしの京介の食生活を心配して、冷蔵庫をプレゼントしてくれる桐乃。


京介が一人暮らしをすることになったのは、自分にもちょっとだけ責任があるからと、相変わらず素直じゃない言い回しで説明する桐乃。


素直に冷蔵庫のお礼を言う京介にびっくりする桐乃。


桐乃の頭に手を置き「ご期待どおりA判定取って、さっさと家に戻るさ」と言う京介。



帰る間際に、京介にエロゲーを貸そうとする桐乃。
ちなみにタイトルは『おしかけ妹妻(いもうとづま)〜禁断のふたり暮らし〜』です。
両親に疑われている状況でこんなエロゲーを渡す桐乃って……。






戸惑う京介をよそに、エロゲーについて熱心に語る桐乃。
画像だけ見ると可愛いですが、エロゲーや妹について語る時の桐乃は、わりとマジでキモいと思います。



「A判定なんてどうせあんたには無理だろうけど」とちゃかす桐乃に対し、ビシっと親指立てて、「舐めんなよ。楽勝だっつーの!」と答える京介。



「普段の様子見てると全然信じられないんですけど〜」と言いながらその手を下げさせる桐乃。
この手を下げさせる動作は、原作には無いアニメオリジナル描写。



話の流れで、京介が模試でA判定を取れるかどうか、賭けをすることに。
「じゃあ、取れなかったらあんた一生あたしのドレイね」
「リスク高すぎだろ!?」


「ってことは、俺が勝ったらお前が一生ドレイになってくれるんだな」


「キモ……今の録音したから」
酷ぇ……。



「まあ、これはなんかのときのために取っておくとして、あんたが勝ったらご褒美あげるよ」



「A判定取ったら、あたしが、一個だけ、言うこと聞いてあげる」
と言って京介のアパートから去っていく桐乃。

この後は、今回のタイトル通り、京介のアパートに加奈子やあやせ、黒猫がおしかけてくるのですが、桐乃の出番はないのでカット……と言いたいところですが、ちょっとだけ言及。

あやせと黒猫が京介のアパートで鉢合わせ。あやせが黒猫の事を泥棒猫呼ばわりし、キレた黒猫さんが言い放つ台詞が凄い。


「よく聞きなさい、私は、京介が実の妹とセックスしていても構わないわ!」



「私はあの女の親友よ。あの女の望みを最もよく知る、一番の味方よ。私は京介が近親相姦(アニメではぴよぴよで伏せられてます)上等の鬼畜だったとしても何ら問題なく愛せるし、桐乃が望むなら一番など喜んでくれてやるわ。あなたはどう? 桐乃が兄を異性として愛してしまったとき、受け容れてあげることができる?」


「あ、あのな……黒猫」


「桐乃って俺と、セックスしたがってるの?」

原作通りとはいえ、アニメでこんな台詞よく言った(笑)ご褒美に黒猫の画像付きで紹介しちゃうぞ。(僕がこのブログで、兄妹じゃないキャラをピンで画像つけて紹介するのは激レア)

原作では、アニメとは逆にセックス部分がピーで伏せられてて、近親相姦は普通に書かれてましたが、これはアニメとラノベの規制の違いなんですかね?



今回はもう桐乃の出番は無しかと思いきや、EDでアニメオリジナル描写が。
桐乃が京介の部屋のドアを蹴って、ドアに額をつける。




更に京介の部屋に侵入し、ベッドに倒れこみ(兄の匂いをくんかくんか)「帰ってこなくていいってば、バーカ」と呟く桐乃。

桐乃が京介不在の部屋のドアを蹴るオリジナル描写は、確か第一期6話でもありましたね。
今回は更に行為が進み、桐乃の京介に対する心境が、あの時より変わっていることを上手く表現しています。

まとめ

今回も良かったですね。
アニメオリジナル描写を入れつつ、原作をしっかり表現していました。





……などと言うと思った?



上記の感想では、テンポが悪くなるのであえてスルーしましたが、今回はハッキリ言って改悪が目立ちます。ガンガン、ツッコミますよ。

まず家族会議のシーン。
桐乃がウエディングドレス姿で、京介と恋人みたいに手を繋いで帰ってきた(アニメ10話の後)という佳乃の話をカット。(この回想はぜひ映像化して欲しかった……)

父親の大介の台詞の改悪。

原作
大介「俺は別に、母さんが言っているような心配はしていない。おまえが桐乃のことを、この家で一番分かっていて、大切にしていることは、よく知っているつもりだ」

アニメ
大介「俺は別に、母さんのような心配はしていない。お前のことは信用しているつもりだ」

アニメでは桐乃についての言及をバッサリカットしたせいで、大介が京介を信用していることが、上手く伝わりません。(単に口で信用していると言ってもね……)

原作では、この後に、京介が受験に失敗して、桐乃と同棲しているという夢オチ展開があるのですが、これもカット。(京介の裸エプロン見たかった……)

桐乃が京介の家に冷蔵庫をプレゼントしに来た時の、誤解についてのやり取り(原作P.84-85)もカット。

あと、細かいことですが、今回は原作と微妙に台詞が違う部分が多いです。数が多いし、面倒なので、一つ一つ言及はしませんが、わざわざ変える必要性がわからない改変もありますし、こういうのはなんだか原作軽視に見えて、気分がいいものじゃないですね。

今回は良い部分もありますが、悪い部分も多いという微妙な回でした。
jitsumai.hatenablog.com