倉野 弥恵  『倉野くんちのふたご事情』(引っ込み思案系・恥ずかしがり屋、健気、巨乳)

作品情報

タイトル:倉野くんちのふたご事情
ブランド:CUBE 作品ページ
ジャンル:双子恋愛アドベンチャー
発売日:2012年11月30日
販売価格:8,800円(税別)

あらすじ

公式サイトのストーリー参照。

システム

クリックで読み進めていき、選択肢でシナリオが分岐する、一般的なエロゲ。
プレイ時間は共通ルート3時間、個別ルート2時間ぐらい。

ウインドウサイズは1280*720のワイド。
システム設定は一通りのものは揃っていて特に問題なし。

射精やヒロインの絶頂のタイミングがわかる絶頂カウンター有り。
裸立ち絵有り。

修正プログラム Ver1.11有り。
細かなバグ修正と、ゲーム開始時にヒロインの立ち絵の服装を水着か裸にできるモードが追加されます。

妹について

名前 年齢
倉野 弥恵(くらの やえ) 兄の1つ下、高○1年生
一人称 兄呼称
わたし 兄さん
身長 体重 スリーサイズ
148cm 不明 B88/W53/H84
CV 原画 シナリオ
遠野そよぎ 兼清みわ 双葉亮一、夜村 卓
備考
誕生日12月13日(射手座)

主人公の妹。
倉野家の四女で絵麻の双子の姉。
乙賀屋(おとがや)学園1年生。

パティシエである両親の仕事を手伝っていたので、料理とお菓子づくりの腕前は姉妹で一番。
引っ込み思案で自分に自信が持てず、何事にも控えめな態度を取る。
兄のことは大好きだが、内気な性格が災いして、なかなか行動に移せない。

弥恵のCG枚数は14枚。(絵麻とのセットやハーレムは除く)
内訳はイベントCG3枚に、HCG11枚。
EDの兄と手を繋いでいるCGがお気に入り。

「わたし、兄さんとお買い物しているときがね、いちばん楽しいな」


「わたし、分かるもん。ずっと兄さんのこと、見ていたんだから。兄さんのことだけ……見てたんだもん……」


「兄さんの妹じゃなくなっちゃうなんて、いやだもん。わたしは、だ、大好きな兄さんの妹で、それで……お、お、おくっ、おくさっ……! うぅ、は、はうぅぅぅ~」

兄について

主人公。
乙賀屋学園2年生。
生徒会の書記を務めている。

家族構成は双子3組の8人家族。
父親の武蔵(むさし)に母親の佐枝(さえ)。
一番上の双子の姉のいずみとみこと。
二番目の双子の姉の智花(ともか)。
三番目の双子の妹の弥恵と絵麻。
(きょうだいの名前は、いずみ→みこと→智花→和哉→弥恵→絵麻としりとりになっている)

性格はしっかり者で真面目。
器用なタイプで料理やウェイターなど何でもこなせる。
倉野家の中では数少ない常識人で、自由な両親や姉たちに振り回され、かなり苦労している。
Hシーンでは積極的に迫ってくる姉妹に流されがちで、ちょっと情けない面も。

妹たちのことは溺愛していて、周りからは甘やかし過ぎと言われるほどのシスコン。
弥恵のこともとても可愛がっていて、自信の持てない弥恵のことを何かと気にかけ、励ましている。

公式サイトのキャラ紹介では格好良く描かれてますが、ゲーム内のCGではどちらかというとショタっぽいです。

(とろけるような笑みを浮かべる弥恵。我が妹ながら、天使だ……!)


「いいんだよ。俺のことしか考えなくて。俺だって弥恵のことしか、もう考えられないんだから」


「俺にとっては、弥恵は誰よりも可愛い女の子だから。それだけは忘れないでくれると嬉しい」

シナリオ

物語は双子の姉の智花から起こされるところから始まります。
姉たちによる弟(主人公)の取り合い、喧嘩している両親、エロゲオタな幼馴染の親友など、序盤はかなりドタバタな展開が続きます。

林間学校に行っていて不在だった妹たちと合流し、家に帰ってくると、両親が大ゲンカをしていて離婚の危機に。
母親は主人公ともう1人姉妹のうちの誰かを連れて家を出ていくと言い出し、姉妹たちはその1人に選ばれれば主人公を独り占めできて、相思相愛になれると、色めき立ちます。
とはいえ、家族がバラバラになるのは嫌なので、何とか離婚を思いとどまらせようとする主人公と姉妹たちですが、結局母親は主人公に誰か1人をちゃんと決めておくようにと言い置いて、家を出ていってしまいます。

父親も母親を見返すためにパティシエ修行に出ていってしまい、途方に暮れる子どもたち。
両親が不在の間、残された子供たちは力を合わせて実家のカフェ『アップルパイ』を運営することになり、姉妹たちは主人公に選ばれようと、積極的なアタックを仕掛けてきます。

序盤は姉たちが非常にウザいし、両親はあまりに無責任だしで、読んでて非常に腹が立ちましたね。
特に、自分たちで始めたカフェを放り出し、子どもたちを置き去りにして、家を出ていく両親はありえない。
姉たちも非常に自分勝手で、何かといえば弟である主人公を巡って喧嘩ばかり。
妹たちがいなかったら、速攻で投げ出していたと思います。

共通ルートでは弥恵と絵麻はセットで攻略することになります。
共通ルートで発生するHシーンは常に3人。
それは、まぁ、いいのですが(よくないけど)、Hシーンで弥恵と絵麻が頻繁にキスするのが気になりました。僕は「姉妹同士のキスだからノーカン」と思えるほど心が広くないので。
jitsumai.hatenablog.com

夏休みが近づく頃、弥恵と絵麻は急に「お菓子作り同好会」を作りたいと言い出します。
しかし、メンバーと実績という条件が不足していて同好会設立の条件を満たせないため、兄が二人を手伝うことに。

(ここからネタバレあります。未プレイの方はお気をつけ下さい)





弥恵を手伝うことにすると弥恵ルートに突入。
実績作りのために、まずは2人で学校での活動場所を探し始めます。
しかし、そう簡単には上手く行かず、仕方なく家に帰ると、今日はお客さんがたくさん来てしまったためお菓子が足りなくなって、お店を早めに閉めたことを聞かされます。
自分がやりたいことを優先させたせいだと、責任を感じた弥恵は落ち込むのですが、兄は皆の責任だと励まします。

その流れで、弥恵と子供のころに交わした「一緒にケーキ屋さんを開く」という約束を思い出した兄は、弥恵が昔からずっと自分のことを好きでいてくれたことを知り、自分も弥恵のことが好きだと気づき、二人は両想いになり結ばれます。

兄と結ばれた後は、実績作りの目処も立ち、それに向かって努力を続ける二人。
兄のサポートも優秀ですし、姉妹たちとも協力し、課題を一つ一つクリアしていく弥恵と兄の姿は、見てて微笑ましかったです。

成長し、自信をつけた弥恵が、手作りのお菓子を父親と母親に振る舞い、離婚を思いとどまるように必死にお願いする姿は、見ててジーンとしました。






(ネタバレここまで)

親バレ、周りバレ

ネタバレなので隠します。構わない人は反転して読んでください。
絵麻には薄々感づかれているようですが、二人の関係は話さず内緒のまま。親バレもないです。

禁忌、背徳描写

ほとんどないです。
兄妹であるということが、二人の間でほとんど問題になりません。
EDでも普通に子供作ろうかなんて明るく話しています。

まとめ

弥恵はとても可愛い妹ですね。
シナリオが妹の成長物語として非常によくできていて、引っ込み思案だった弥恵が同好会設立に向けて頑張るうちに、少しずつ自信をつけていく描写が丁寧に描かれています。
妹が成長する姿というのは、兄の立場からすると少し寂しい気持ちもありますが、やはり嬉しいものです。

弥恵の成長に尺を割いた分、兄妹が結ばれる過程はややおざなりで、イチャイチャがあるのもHシーンばかりで、デートすらなかったのが残念ですが、シナリオがそれらを補うぐらい良かったので、そこまで不満は感じなかったです。

妹の成長を見守る兄の気分が味わえるシナリオは胸熱
お気に入り度(10点満点) 9

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