『そろそろ兄にも本気を出してもらおう委員会妹支部の愛と涙と青春の活動記録』の感想

作品情報

そろそろ兄にも本気を出してもらおう委員会妹支部の愛と涙と青春の活動記録 (アース・スターコミックス)

作者: 耳式
出版社/メーカー: アース・スターエンターテイメント
発売日: 2015/01/13
メディア: コミック
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ネトゲ三昧のクソニート・甘男に対し、ついに妹たちの怒りが爆発した…。減っていく貯金額・超絶可愛い妹たちの暴力・幼馴染の愛情…甘男は履歴書を書くことができるのか…？

上記はAmazonの内容紹介より転載。

一般のギャグ漫画。
全1巻。

妹について

あめ子

主人公の上の妹。
名前は塩畑あめ子（しおばたあめこ）。
学生で年齢は不明。
弓道部所属。

一人称は「あたし」「私」「あめ子（幼少時）」
兄呼称は「お兄ちゃん」「バカ兄」

金髪ツインテールなツンデレ妹。
小さい頃はお兄ちゃんのお嫁さんになりたいと考える可愛い妹だったが、すっかりダメになった兄には愛想を尽かし気味。
だが、それでも諦めず兄を何とか更生させようと、日々奮闘している。
塩畑家の母親代わりとなって家事を切り盛りしていて、兄や妹の面倒も見るしっかり者。

実の妹や血の繋がったという表現はありませんが、義妹を匂わす描写は特にないので、実妹と考えて良いと思います。

あまみ

主人公の下の妹。
名前は塩畑あまみ（しおばたあまみ）。
幼稚園児。

一人称は「私」「あたし」
兄呼称は「お前」「犬」「駄犬」

年齢のわりに大人びているクールな妹。
兄に対する好意は微塵もなく、兄のことを軽蔑していて犬呼ばわりしているが、姉のことは大事に思っていて、懐いている。
桜小路くんというボーイフレンド（ホームレスの45歳だけど良い人）がいる。

兄について

主人公。
名前は塩畑甘男（しおばたあまお）。
無職の17歳で、学校には行っていない。

家族構成は妹2人の3人家族。
父親は立派な海上自衛官だったが、事故で亡くなっている。母親は登場せず、一切言及もされないのでどうしているのかは不明。

昔はスポーツマンで格好良い兄だったが、今では二次元大好きな引きこもりニートなオタクに。
3年間学校にも行かず引きこもり、親の遺産をフィギュアやアニメグッズ、ソシャゲやアニメのDVDなどにつぎ込み、食いつぶしたガチクズ。

感想

主人公の兄がクズすぎる……。

自分のせいで親の遺産を食いつぶしても、まったく反省せず、二次元に逃避。

お金が無くなり、仕方なく兄のアニメグッズを売って生活費を捻出しようとした妹を突き飛ばした時と

妹がせっかく作ってくれたお弁当を食べる時に、嫌いなおかずを平気でゴミ箱にポイ捨てして（後で妹に怒られてしぶしぶ食べましたが）ネトゲを始めた時は、マジで殺意が沸きましたね。

妹が風邪を引いた時は、心配して代わりに家事を手伝おうとする殊勝なところを見せますが、まったく役に立たないどころか逆に迷惑を掛けるダメっぷり。そんな兄を笑顔でねぎらい、気遣うあめ子が不憫でしょうがありませんでした。

その後、風邪が悪化しダウンしたあめ子をおぶって病院に連れて行こうとしたり、

あまみのためになけなしのお金で焼き鳥を買ってあげたりと、一応良い部分もないことはないのですが、基本的にクズなことに変わりはありません。

あと、この作品には妹たち以外に、ここあちゃんというお金持ちのお嬢様が登場します。
この子は兄やあめ子の幼なじみで、小さい頃はあめ子と同じく兄のお嫁さんになりたいと考えていたんですが、すっかりダメになった兄に幻滅。
あめ子と同じく、兄には何とか更生してもらいたいと思っていて、お兄さんと呼んで慕ってくれていますが、出番はあまりありません。
兄は二次元大好きで三次には興味ないので、ここあちゃんにもわりと冷たいです。