作品情報
タイトル:プリズム◇リコレクション!
ブランド:クロシェット 作品ページ
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2013年2月22日
販売価格:8,800円(税別)
あらすじ
公式サイトのストーリー参照。
システム
クリックで読み進めていき、選択肢でシナリオが分岐する、一般的なエロゲ。
プレイ時間はかなり長めで、共通ルートで4時間、個別ルートで5時間ぐらい。
ウインドウサイズは1280*720のワイド。
システム設定は一通りのものは揃っていて特に問題なし。
一つの台詞中に、立ち絵がコロコロ変わるのはいいんですが、そのせいかスキップはかなり遅め。
シーンジャンプ機能もありますが、シーンの単位が短めなので少ししか飛ばせず、シーンジャンプを何度もする羽目になるので、共通をやり直すのはかなり面倒でした。
次の選択肢までスキップ機能が欲しかった……。
立ち絵鑑賞モード有り。
裸立ち絵無し。
アップデートパッチ Ver1.2有り。
誤字脱字やその他不具合が修正されるので、忘れずに当てておきましょう。
妹について
名前 | 年齢 | |
---|---|---|
久我山 このか(くがやま このか) | 兄の1つ下、高○1年生 | |
一人称 | 兄呼称 | |
私 | 兄さん | |
身長 | 体重 | スリーサイズ |
155cm | 不明 | B85/W56/H86 |
CV | 原画 | シナリオ |
雪都さお梨 | しんたろー | まゆか |
備考 | ||
11月3日生まれ、O型 |
主人公の妹。
九条ヶ丘(くじょうがおか)学園1年生。
学校の成績は良く、首席で入学するほど。
部活はシナリオが進むと兄と同じ「☆☆☆(ほしみっつ)部」に所属することに。
性格は掴みどころがなく、考え方が人とちょっとズレている。
記録魔で写真やスケッチ、メモなど、色々なことを記録するのが大好き。
兄の前では無防備で、平気で目の前で着替えたりして、兄をドキドキさせたりも。
このかはアニメやゲームが好きなので、台詞にその手のパロネタが多い。
実の妹という表現があるので、実妹は確定。
このかのCG枚数は20枚。
内訳はイベントCG7枚に、HCG13枚。
ウォータースライダー、一緒にお風呂のCGがお気に入り。
「……兄は妹の一番の理解者です」
「兄にとって妹は常にかわいい存在であるべきなんです」
「おはようからおやすみまで、妹とは兄の暮らしを見つめているものです」
兄について
主人公。
九条ヶ丘学園2年生。
部活はシナリオが進むと「☆☆☆部」に所属することに。
家族構成は両親と妹の4人家族。
両親は仕事の関係で別のところで暮らしており、妹のこのかと二人暮らしをすることに。
性格は基本的に真面目だが、エロ方面に関してはオープンでおっぱい大好き。
料理が得意で、家の料理は、ほとんど兄が作っている。
このかの事は兄として普通に可愛がっていて、甘やかしすぎず厳しすぎずで、このかの際どい言動も上手くあしらっている。
「いいんだよ。普通兄貴は妹に甘えてもらえたら嬉しいんだ。どんと来いと言いたいくらいだ」
(妹を守る。それは兄として普通のことだし、おそらく俺は普通以上に大切に思っている)
「純粋に、好きだよ。兄としての使命感も確かに持ちあわせてる。でも、このかはなにより大切で大好きな人だ」
シナリオ
物語は図南(となん)市に主人公が引っ越してくるところから始まります。
妹のこのかを含め、様々な人と出会い、☆☆☆部に入部して、学生生活を送っていくのが共通ルート。
共通でのこのかの出番はかなり多め。
家で二人で過ごすシーンや無防備なこのかを女の子として意識してしまうようなシーンも頻繁にあります。
途中で普段会えない両親と妹の家族水入らずで過ごすシーンがあるのですが、こういうシーンはエロゲにしてはわりと珍しいので、印象に残りました。
ほとんどのエロゲの両親なんて、存在感ないのが当たり前ですからねぇ……。
他にもこのかが☆☆☆部に入部したり、このかの記憶に関しての秘密が明かされたり、皆でプールに行ったりという感じで共通は進んでいきます。
(ここからネタバレあります。未プレイの方はお気をつけ下さい)
このかルートに入ると、このかが兄に対してグイグイ迫って来るようになります。
ルートの序盤で、このかのお尻に兄が軟膏を塗るシーンがあるんですが、このシーンはエロかったです。
兄もこのかのことをエロい目で見てしまい、意識するようになるのですが、それはそれとして、その後は、しばらくこのかの記憶について色々調べることに。
この辺は無駄に長くて「このシーン必要か?」というのが多く、しばらく中だるみします。
その後、このかの記憶について調べていくうちに、ちょっとした事件が起こり、このかの精神状態が不安定になってしまいます。
いつもの兄をからかうような態度のこのかと違い、不安そうに一緒にお風呂に入って身体を洗って欲しいと言ってくる妹のお願いを断る事ができず、兄はこのかの望み通りにしてあげるのですが、このシーンはめちゃくちゃエロかったですね。
僕は兄妹のセックスシーンよりも、その前の段階の、相手は妹なのに女として意識してドキドキしてしまうシーンが大好きなので、このお風呂シーンは非常に燃えました。
『あまつみそらに!』の美唯の水着撮影のシーンといい、『はるるみなもに!』で水緒里の身体をお風呂で洗ってあげるシーンといい、クロシェットはこういうHシーン以外のエロいシーンが上手いですね。
この後は、定番の告白シーンや兄妹が結ばれるシーンなどがあるのですが、主人公が妙に賢くて冷静で、兄妹が結ばれることについてのリスクをしっかり考えて行動するので、いまいちノレないというか盛り上がりに欠けます。
兄妹の関係についてちゃんと考える事自体は悪い事ではないんですが、もうちょっと後先考えずに感情の赴くままに行動して欲しいなぁと思わなくもなかったり……。
兄妹が結ばれることについても、周りに理解があってこれといった障害が無いので、最後までいまいち盛り上がらないままEDへ……。
(ネタバレここまで)
他ルートのこのか
どのルートでもわりとすんなりヒロインと兄の仲を認めてくれますが、二人の仲をからかったりなど、ちょっかい多め。
「私の兄さんを取らないで!」みたいなシリアスはないのですが、ヒロインと両想いになってからも、このかの出番は多いので、見てて結構心が痛みます。
雛乃と百合っぽい描写もありますし、シナリオ自体無駄に長いので、このか目当てなら他のヒロインルートはプレイしないことをお勧めします。
親バレ、周りバレ
ネタバレなので隠します。構わない人は反転して読んでください。
親バレあり。研究に明け暮れて親らしいことをまったくできなかった負い目と、このかの特殊な事情もあり、わりとあっさり認めてくれます。子どもたちに対して愛情や理解のある良い両親で、立ち絵こそないですが、ボイスは有ります。周りバレは正直に自分たちの関係を☆☆☆部の面々に話して認められます。これらに関しては、兄妹の関係について周りに理解があるという描写を丁寧に積み重ねているので、ご都合主義とは感じませんでした。むしろ、認められるのが、当然みたいな感じすらあります。
禁忌、背徳描写
ほとんど無いですね。
兄は世間的に兄妹の関係が認められないと理解してるのですが、このかの方はほとんど気にしてないですし、二人の関係にこれといった障害がないので、禁忌や背徳感は感じられません。まぁ、クロシェットの作風を考えるとあまりシリアスな展開にはできないのでしょうが、もうちょっと、こう、予想外の何かみたいなのが欲しいです。
まとめ
この作品の一番の問題点は無駄に長いことですね。
僕としては兄妹の物語に集中したいのですが、その合間に必要性の感じられないどうでもいいようなイベントがちょくちょく挟まれるので、余計な間が空いてしまってぶつ切り感が出てしまい、没入感がイチイチ妨げられるんですよね。
地元の歴史や事情とか、地域を盛り上げるためのイベントとか、市の上層部にある陰謀とか、プレイヤーからすると興味ないし、正直どうでもいいので、その辺バッサリカットして、もうちょっとテンポ良く話を進めて欲しかったです。
このかについても悪くはないんですが、イマイチ掴みどころのない性格のせいか、どうにも萌えづらい。
兄が好きなのはわかるんですが、口調や態度が淡々としているうえに、性的なものを全面に押し出してくるせいで、ちょっと引いてしまうところがあります。
特にHシーンではもうちょっと恥じらいが欲しかったですね。
変にひねり過ぎて微妙にツボを外している感じが……もうちょっと素直な妹萌えが欲しい
お気に入り度(10点満点) 8
おまけ
jitsumai.hatenablog.com
プレイした際のTwitterでの呟きを別記事にまとめました。
良かったら参考にしてみてください。