『僕の妹は怪盗に変装しているつもりです。』の感想

作品情報

最近、宇佐見悠の通う学園を賑わせる謎の怪盗・えっくすキュート。
しかし、その正体は生徒会長でもある妹・美羽だった!?


普段のクールな様子と違い、「お兄ちゃん♪」と呼びながら
誘惑してくるデレデレぶりに戸惑うが、所構わずエッチに迫る彼女の誘いは断れない。
更衣室で、体育倉庫で、保健室で……至るところでエッチを繰り広げるのだった。


妹の正体は気になるが、それを暴いてしまうと
この関係は終わってしまいそうで……イケない兄妹の関係はどうなる!?

上記はAmazonの内容紹介より転載。

1巻完結。
漫画ではなくノベルなので、お間違えないように。
いわゆるエロラノベってやつで、2時間もあれば読み終わります。

妹について


主人公の妹。
名前は宇佐美 美宇(うさみ みう)。
年齢は兄の1つ下。
私立K央学院1年生で、1年生でありながら生徒会長を務めている。
帰国子女で、水泳部に所属。

身長154cmで12月1日生まれのいて座。
小柄な身長に見合わぬ巨乳。
現在はマンションで一人暮らし。
一人称は「私」
兄呼称は「お兄ちゃん」「宇佐美先輩」

性格は真面目で、兄に対しても厳しく口うるさい。
実は大のアニメ好きで、その事を兄以外には隠している。
普段の兄に対する態度はそっけないが、内心は……。

作中に実の兄妹という描写があるので、実妹は確定。

兄について

主人公。
名前は宇佐美 悠(うさみ ゆう)。
私立K央学院2年生。

家族構成は両親と妹の4人家族。
両親は世界的に有名なマジシャンで海外を飛び回っているため、叔母夫妻の家に預けられて暮らしている。
妹の美宇は両親と一緒に海外で暮らしていたため、一緒に住んでいたのは小学生の時の1年ほどで、兄妹なのに関係はよそよそしい。

性格は妹と同じく真面目。
学校の成績も上位で悪くはない。

感想

素直になれない妹が、怪盗になってお兄ちゃんに甘えてくるお話。
甘えるといってもいわゆる色仕掛なんですが、お兄ちゃんがすぐに飛びつかず、相手は実の妹という可能性を考えて、ちゃんと葛藤するところは好感持てます。
もちろん、悩んだ後はちゃんと流されてくれるので安心(笑)

怪盗の正体が妹の美宇であることはどう見てもバレバレで、兄も感づいているのですが、美宇の方はその事実を認めず、学校で会ってもそっけないまま。
でも、怪盗として会ってる時は、お兄ちゃんと呼んで可愛く甘えてくるというギャップがいいですね。
美宇が正体を隠している理由については、予想通りで特にひねりはなし。

自分たちほど仲のよい兄妹はいないし、普通のカップルでは実の兄妹ほどわかりあえるはずもない。胸に熱いモノが込み上げ、無性に抱き締めたくなる。

「もしかして、こうしたいとか?」
騎乗位の願望を読み取った悠が寝そべり、巨乳少女を上に跨らせる。妹を可愛がるためなら、お兄ちゃんはいつだって力持ちだ。

疎遠であるとか、一緒に住んでいないからといって、不器用に距離を取っていたのかもしれない。けれども無関心ではいられなくて。
「こんなに可愛い妹、ぅあ、誰にも渡さない。ずっと、僕だけのモノにしたいんだ」
もし美宇が妹でなく赤の他人だったなら、ここまでの独占欲はなかっただろう。

恥ずかしがり屋のくせに甘えたがりの妹は、瞳に涙を揺らめかせていた。アイマスクが外れないのが不思議なくらい、ツインテールを振りまわす。
(妹とセックス、最高だよ! カラダ熱すぎる!)
そんな妹を撫でてやりたい愛情と、犯してやりたい劣情が一緒くたに燃え上がる。

ほんの少し前までは、妹のことを意識的に気にせずにいた。だが、それこそ妹を「意識」していたことにならないか。今では、妹だからこそ自分のモノにしたい、などという倒錯した欲求もある。自分と血縁にない女性よりも、実の妹が欲しい。

この辺の兄の描写は、わかってる感あって良かったですね。

まとめ

なかなか良い兄妹モノ。
実の兄妹であることを強調したり、兄が独占欲強かったり、ツンな妹がデレたりといったところが、僕の好みのツボにかなりハマりました。

主人公である兄がHなことをするのは、妹の美宇だけというのもいいですね。
この手の作品は、妹だけでなく幼なじみやら義妹なんかともHすることが多いので。
もちろん、美宇が他の男と付き合ったり、Hしたりなんて展開もないので安心です。

ラストはHばかりになって、性欲が全面に押し出されていたり、苦手なアナルセックスがあったりというのが残念ですが、それを差し引いても気に入っています。
エロラノベは、エロゲに比べるとコストパフォーマンスが高く、気軽に読めるのがいいですね。