『働かないふたり』14巻までの感想

作品情報

作者の個人ブログで圧倒的支持を得たニート兄妹漫画が待望のコミックス化!! マイペースで対人恐怖症の妹・春子と、インテリなうえに友達もいる“エニート”な兄・守。社会のすみっこに生息する、絶滅危惧種的な仲良しアホ兄妹によるぐーたら日常漫画。大きい声では言えないけれど、この兄妹ちょっとうらやましい?

上記はAmazonの内容紹介より転載。

くらげバンチで週間連載中の、実家でニートをしている兄妹の日常を描いたギャグ漫画です。
これを書いてる現在15巻まで刊行中。(感想が14巻までなのは、15巻はまだKindleでセールになってなくて購入してないからです)

妹について


主人公?
名前は石井 春子(いしい はるこ)。
年齢は兄の4つ下で20歳ぐらい?(高校は卒業していて、お酒も飲めるところから推定)
兄と一緒に実家でニートをしている。
一人称は「私」
兄呼称は「お兄ちゃん」「ブラザー」

最初の頃は対人恐怖症で、外に出るのも嫌がるぐらいでしたが、巻数が進むと昔の友達も登場し、普通に外出するようになります。
子供っぽい性格で、いたずら好き。
下ネタも大好きで、よく兄と一緒にはしゃいでいる。
胸は大きい。

兄に服が似合ってると言われ赤面したり、雨の日に出かけた妹を兄が傘を持って迎えに来たり、兄妹で一緒にゲームしたりと兄妹仲は良いですが、お互い恋愛感情などは一切ないです。

兄について

主人公?
名前は石井 守(いしい まもる)。
妹と同じくニート

家族構成は両親と妹の四人家族。
家族全員、一軒家で一緒に暮らしている。
父親はのんきな性格で、兄妹がニートやってることについても理解があり、めちゃくちゃ優しいですが、母親の方は逆に厳しく、春子や兄に対し、早く働けと口うるさい。

性格はぶっきらぼうで、意地悪なところもありますが、妹想いな良い兄です。
何でもこなす秀才タイプで、その気になればニートなんてすぐに卒業できそうですが、妹につきあってニートをしている節有り。

感想

2巻

#51 「春子の誕生日」

妹の誕生日に兄がプレゼントをくれるお話。
最初のプレゼントで「ん?」と思わせて、サプライズを仕掛ける兄が格好良い。

#66 「輪ゴム」

兄妹が輪ゴムを飛ばしてお互いぶつけ合うお話。
ただ、それだけなんですが、非常に兄妹っぽいやり取りで、懐かしい気分に浸れました。

3巻

巻末漫画 「幼少期のふたり」

友達の誘いを断って妹を優先するお兄ちゃんかっけー!!
兄の鑑ですね。

4巻

#189 「雨の日」

冬の雨の日に、妹が兄の布団に潜り込んで一緒に寝るんですが、そこにお隣さんのお姉さんが登場。
そこらの漫画なら、「えっ? この年で一緒に寝てるの?」と驚きそうなものですが、「ほんとに仲よしね」で終わってしまうのがこの漫画の凄いところ。

5巻

巻末漫画 「幼少期のふたり」

蜂から身体を張って妹を守るお兄ちゃん格好良い。
お父さんもそりゃ信頼するよね。

8巻

巻末漫画 「幼少期のふたり」

夏休みに石を割るお話。
妹の為に頑張って石を割ろうとするお兄ちゃん格好良い。

10巻

#550 「チョコアイス」

お兄ちゃんの対応がイケメン過ぎる。
相手が人妻じゃなかったら、フラグ立ってもおかしくないぞ。

#558 「みんなで銭湯」~#562 「スマチン」

ひゃっほー、お風呂回だぁちんこネタばっか……orz
こういう漫画だよね……サービスシーンは倉木さんのブラジャー姿だけでした。(別にエロくはない)

#593 「クラッカー」~#595 「入浴剤」

クリスマスイベントだ! なにかロマンチックな出来事が起こるに違いない!!いつも通りみんなで騒いでいるだけ
こういう漫画だよね……うんこ花火とかどうでもいいです。

11巻

#623 「泣き虫 守」

昔は泣き虫で母親にしがみついていた兄が、妹が生まれてから父親に「いいか守。お前はお兄さんだ。お前が春子を守るんだ。強くなれよ」と言われて、それからは人前で泣かなくなったという話は良かったです。

#679 「世界はせまい」 #685 「対面」

これまでも戸川さんと兄のフラグは立ちまくってましたが、いつもすれ違いまくっていたので安心していたら、とうとう初対面の時が。これからは戸川さんも遊びにくるみたいだし、妹は死んだような目をしているし、嫌な予感しかしない……。

#693 「会っている」

いつの間にか二人で出かける仲になっている戸川さんと兄。戸川さんはともかくとして、今のところ兄にその気はまったく無さそうなのが救いですが……。

12巻

#699 「日の出を見に行こう」

兄妹二人で、一年で一番早い日の出を見に行く話。そうそう、こういうのでいいんだよ、こういうので。

#750 「娘は?」

部長である兄妹の父親に対し、息子のことは戸川さんにすすめるのに、娘はすすめないことに突っ込む戸川さん。
娘をお嫁に出したくない父親が可愛い(笑)
あと、戸川さんは余計なことするのやめてくれ(真顔)

巻末漫画 「幼少期のふたり」

兄妹の子供の頃のお話。迷子になった妹を必死に探す兄、カコイイ!

巻末漫画 「きみの名は」

こちらも兄妹の子供の頃の話ですが、メインは母親で、子供の名前について、通りすがりの妊婦さんと語り合う内容。
今まではうるさい鬼ババだと思ってましたが、結構子供想いで見直しました。

13巻

#772 「信頼」

いきなりインドに行っちゃう兄も凄いが、その兄を信頼して全然心配してない妹も凄い。
ちょっと寂しそうな表情は、春子のくせにちょっと可愛かった。

#800 「また逢う日まで

うーん、これはどうなんでしょう?
正直、戸川さんにはこのままフェードアウトしてもらいたいんですが……。

#833 「ふたりの勇気」

この話を読むまで、正直春子のこと、兄とは違ってマジでただのクソニートだなと思ってましたけど、この回の春子は見直しました。あの春子にまさかこんな勇気があるとは思わなかった。この漫画、定期的にめちゃくちゃ良い話持ってくるから油断出来ないです。

14巻

#856 「外読書」

戸川さん、しばらく出てこないかと思ったら、普通に兄と再会してるし、以前同人誌を買ったのが兄だってわかってしまったし、どんどん嫌な方向に進んでいきますねぇ……。

#865 「アリとキリギリス」

知らない人から見ると、この兄妹はカップルに見えるらしいです。まぁ、普通に仲良いですしね。

まとめ

漫画としてはかなり面白いです。
基本はギャグなんですけど、どのキャラもキャラが立っていて魅力的ですし、合間合間に入る良い話が、上手い具合にアクセントになっていて、長期連載でも飽きさせない作りになっています。
ギャグについては、下ネタがかなり多いので、その辺、気になる人は気になるかも。

兄妹モノとしては、恋愛要素はまず期待できないですが、兄妹描写は悪くないです。
妹の春子は初期はそれなりに可愛かったですが、話が進むごとに色気の欠片もないギャグキャラになっていくので、正直可愛くないんですけど、兄の方は見た目はともかくとして、中身はかなり格好良いです。
ただ、兄と戸川さんのフラグが立ちまくってるのがどうしても気になりますね。
兄妹恋愛要素は無くても別に構わないんですけど、兄に恋人が出来たりするのは嫌だなぁ……。
ちなみに春子の方は恋愛要素は欠片も無いです。今の所、妹を誰かに取られたりという展開は無さそう。

kuragebunch.com
無料である程度は読めます。
連載を毎週追っていけば無料で読めますが、コミックスの描き下ろしは毎回レベルが高くて面白いので、コミックスを買う価値はあります。

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