『妹たるもの ~えっちぃ妹はスキですか?~ アンソロジーコミック』の感想

目次と内容

いままで意識したことなかった妹にドキッとするシチュエーション×8編! こんな妹が欲しいと思わずにはいられないアンソロジー

上記はAmazonの内容紹介より転載。


本のタイトルにもある通り、えっちぃ妹をテーマにした漫画が8編掲載されているアンソロジーコミックです。
全体のページ数は126Pとやや薄め。

乳首描写有りで、胸揉みなどのペッティングまではありますが、近親相姦はありません。
キスはほっぺが一つだけ。

妹の実義についてですが、義妹と思われるような妹は一人もいないので、全員実妹で良いと思います。

作品感想

『アイドルいちばん!』 ぺい 12P(あとがき除く)


同じアイドルグループが好きな兄妹(推しはそれぞれ違う)の話。
推しのアイドルがグループを卒業することにショックを受けた兄を慰めるために、妹が兄の好きなアイドルの真似をして励ますのですが……。

妹の名前はあかりで、兄呼称は「お兄ちゃん」


エロは乳首描写有り(画像はモザイク掛けてますが、実際にはありません)。最初見た時は、エロ有りだと思ってなかったので、結構ビビりました。

冒頭に持ってくるだけあって、絵柄、妹の可愛さ、兄妹描写など、このアンソロで一番出来が良い話だと思います。
喧嘩出来る兄妹っていいですね。

『喫茶・風にようこそ』 もくふう 22P


両親の喫茶店を継いだ兄を妹が手伝う話。

妹の名前は楓(かえで)で、兄呼称は「お兄ちゃん」
素直になれない妹はそれなりに可愛いですが、エロがちょっと狙い過ぎかな。


この生クリームのシーンはギャグかと思いました(笑)

『いもうとちぇんじ』 緑青黒羽(ろくしょうこくう) 12P


外では真面目で優等生だけど、家ではだらしない妹というどっかで見たような設定の作品。

妹の名前は志保(しほ)で、兄呼称は「兄さん」「兄ちゃん」
やたらくっついてきたり、ぱんつを見られても気にしなかったりと、甘えん坊で無防備な妹に困る兄のお話です。


妹はかなりの巨乳で、兄妹で一緒にお風呂に入るシーンもあって、かなりエロい作品。
眼鏡を外した妹は可愛いですし、兄妹描写も悪くないと、なかなかの出来。

『あまいゆうわく』 いちこ 16P


甘いものが大好きな妹を喜ばせるために、お菓子を作ってあげる兄のお話。
妹の名前はかおるで、兄呼称は「お兄ちゃん」「おにーちゃん」


兄が、食べ過ぎで太った身体を気にする妹の胸を揉むシーン有り。
基本的には、ほのぼの系のお話なんですが、Hなシーンに関してはいかにもエロ漫画って感じなのが残念。
この話に、エロはいらなかったんじゃないかなぁ……。

『怖がり過ぎな妹に困っている件』 高羽(たかは)もも 12P


ホラー映画が好きな兄と怖がりな妹のお話。

妹の名前は千尋ちひろ)で、兄呼称は「お兄ちゃん」
可愛い絵柄に、怖くて兄のベッドに潜り込む妹を頭を撫でて慰める兄という萌えるシチュで、いい感じのお話だなぁと思ってたら、


いきなり妙にリアルな放尿シーンがあって、そこだけめっちゃ浮いてます。

そこ以外は良作。あとがきの兄をポカポカする妹も可愛くて良いです。

『淑女かくあるべし。』 おびゃー 8P


妹の友達が妹に性的な知識を吹き込むのを何とか阻止しようとする兄のお話。

妹の名前は純奈(すみな)で兄呼称は「にぃに」
4コマ漫画のギャグ枠。
「んほぉぉおおお」って泣く妹は笑いました。


一応液体ぶっかけなエロ描写もありますが、かなり無理矢理。

『約束のペン』 竹内じゅんや 14P


マンガ家を目指す兄に頼まれて、モデルをやる妹のお話。

妹の名前は比奈(ひな)で、兄呼称は「アニキ」「お兄ちゃん」
兄に相手をされなくて拗ねたり、モデルのポーズを恥ずかしがる妹は可愛く、兄がマンガ家を目指す理由が妹だったりと悪くはないんですが、兄の見た目とキャラがちぐはぐな印象を受けました。


上記がこの漫画で一番エロいシーン。
エロ要素はこのアンソロの中で一番薄いです。

『たたかうふたご』 野際かえで 14P


何かとお互い張り合う双子の兄妹が、どちらが彼氏彼女を先に作れるか勝負するお話。

妹の名前はあかりで(冒頭の作品と被ってる……)、兄呼称は「ひかる(呼び捨て)」
勝負とか言ってますが、兄妹が誰かと付き合うという展開はありません。
作ろうとするうちに相手のことを意識してしまって恥ずかしくなっちゃうという甘酸っぱいお話です。
絵はこのアンソロの中で一番綺麗で上手く、他の作品にあるような崩れがまったくないです。


無理やり入れたとしか思えない不自然なHシーン。

余談ですが、あとがきの妹の話がマジ泣ける……。
作者さんに妙に共感してしまいました。

まとめ

全体的に見ると微妙。
個々で見ると、それなりに良い部分もありますが、妹の顔や表情、身体のパースなどがおかしかったりと、細かい部分で粗が見受けられます。
エロも無理矢理入れたとしか思えないようなシーンが多く、不自然な描写が多いです。

昔読んだ『ブラコンアンソロジー Liqueur ―リキュール―』に比べると月とすっぽんの出来で、作品全体に、お金と時間が足りずに突貫工事で作ったような、安っぽさが漂うのが残念。
僕は別にえっちぃ妹がスキってわけではないので評価は低めですが、スキな人なら気にいるかもしれません。