妹について
一人称は「私」「美月」
兄呼称は「兄さん」「にいさん」「お兄ちゃん」
高校生の頃に行方不明になっていたが、3年ぶりに兄の元に帰ってきた。
色々と謎が多いが……。
実義に関しては言及がありませんが、特に義妹を匂わせるような表現はないので実妹と見て問題ないかと思います。
兄について
町の工場で働いている社会人。
元自衛隊員ということで、身体は鍛えられている。
性格は寡黙で、人付き合いもあまりしないタイプ。
両親は既に事故で亡くなっており、家族は妹の美月だけ。
妹のことは唯一の家族ということもあり大切に思っているが、恋愛感情などはない……はずだったが。
感想
感想はネタバレあります。出来れば先に作品を読んでから感想を読むことをお勧めします。

兄に抱きしめられた後、自分の体を抱きしめる美月。
これ、兄への気持ちについての伏線でしたね。

自分が吸血鬼であることを告白する美月。
この辺りからだんだん面白くなってきます。

美月を吸血鬼にした男との別れ。
結局この人なんだったんですかね?
これと言った言及もなく終わってしまいましたが。

「あの女の匂いがする……」という台詞はありませんが、ちょっとヤンデレっぽい美月。

吸血鬼になった妹の行動に疑問を持つも、信じようとする兄。
なかなか良い兄ぶりです。

兄の同僚である女性との関係に口出ししてくる美月。
この辺りも非常にヤンデレっぽいです。

兄と仲良くしている同僚に凄い視線を向ける美月。
同僚さん、逃げてー(笑)。

完全なヤンデレ思考。
ちょっと乱暴な口調がいいですねぇ。

兄への秘められた想いを告白する美月。
連載で追っていた時は、まさか兄妹恋愛モノになるとは思っていなかったので、びっくりしました。

普段「兄さん」呼びの妹が「お兄ちゃん」呼びするのっていいですよね。
これまで何度も抱き合ってきた兄妹ですが、ここでは抱きしめられないところに兄の驚きと葛藤が垣間見えます。

良いお兄ちゃんです。
こういう描写があるからこそ、妹が好きになることに説得力が出るというものですね。

酔った勢いで兄を誘う美月。
ブラチラ。

残念ながら、この時はおでこにキス止まりです。
初々しいですね。

ヴァンパイアハンターに襲われた妹を見てブチ切れる兄。
元自衛官だけあって、めちゃくちゃ強いです。

正当防衛とはいえ、殺ってしまいます。
一線越えてしまいましたね。
どうせ越えるなら、別の一線越えてほしかったですが(笑)。


人殺しはもちろん良くないことですが、殺らなければ殺られるという状況でしたし、兄妹のこういう様子を見せられては一概に悪いとは言い切れないのが難しいところ。
これ、普通に読むと両親と共に巻き込まれた事故で、美月だけが助かって生き延びたという描写なのでしょうが、家を出ていってしまった兄を取り戻すために妹がやった、もしくは父親か母親に虐待された美月が反撃してやってしまった、などという可能性は否定できないんですよね。

まぁ、おそらく単なる事故なんでしょうが、これまでの美月の描写や、心なしか嬉しそうな表情を見ると、ね……。

幸福の鐘を鳴らす兄妹。
この2匹のカモメ? は最終回の伏線になっています。

ここも伏線ですね。
これはわかりやすいので、説明する必要はないと思いますが。

人を殺してしまったため、元いた会社を辞めて、誰も二人を知らない遠い地で暮らすことになった兄妹。
こういうの、好きな人にはたまらんですね。

風邪を引いて怖い夢を見た兄を膝枕する妹。
この作品、兄妹描写がかなり良いです。

両想い兄妹。
同じというのは、美月の兄に対する気持ちと同じということですね。

美月を追ってきたヴァンパイアハンターたちに襲われ、反撃する兄。
妹を守るという大義名分があるとはいえ、容赦ないですな(笑)。

ヴァンパイアハンターとの戦いで死にかけた兄を救うため、兄に頼まれて兄を吸血鬼にする美月。
兄妹のキスシーンいいですね。

その後の兄妹がどうなったかは描かれませんが、おそらく長い時を二人で生きていくことになるのでしょう。
最後のコマのこのカモメ? と、幸福の鐘を鳴らした時のカモメ? の描写や、これまでの伏線描写から、それが決して悪い未来ではないと僕には思えます。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
絵柄や話などが地味なせいか閲覧数は多くないですが、個人的には良い作品だと思っています。
たった22話で終わってしまったのが、非常に残念ですね。
兄妹が人を殺したり、兄妹で愛し合ったりと倫理的には問題あるかもしれませんが、善悪というのは、そう簡単に白黒付けられるようなものではないですし、そういうのを考えさせられるという意味でも、もっと評価されていい作品だと思います。











