作品情報
作品名:LOVELETTER
ブランド:御欠席 作品ページ
ジャンル:ADV、乙女ゲーム
公開日:2018年4月20日
販売価格:無料
個人で制作されたフリーゲームです。
R-15にはなってますが、エロではなく近親要素のためなので、そっち方面には期待しないように。
プレイ時間は作者さんのサイトにある攻略ページを見ながらプレイして2時間程度でした。
あらすじ
公式サイトのストーリー参照。
システム
クリックで読み進めていき、選択肢でシナリオが分岐する、一般的なADV。
ウインドウサイズは1024*576。
システム設定は最低限しかないですが、プレイには支障無く快適でした。
ボイスは無し。
CG枚数は17枚。
CGモード、EDリスト(ED回想付き)有り。
妹の名前は変更可。
修正ファイルがありますが、今からダウンロードする場合は既に最新バージョン(Ver1.15)なので、パッチを当てる必要はありません。
妹について
名前 | 年齢 | |
---|---|---|
深町 花衣(ふかまち かえ) | 高校2年生、兄の1つ下 | |
一人称 | 兄呼称 | |
私 | お兄ちゃん、馬鹿男、馬鹿兄 | |
身長 | 体重 | スリーサイズ |
不明 | 不明 | 不明 |
CV | 原画 | シナリオ |
無し | 田倉磨勘 | 田倉磨勘 |
備考 | ||
特に無し |
主人公。
家族構成は両親と兄の4人家族。
父親は幼い頃に旅に出たきり帰ってこず、母親は国外で仕事に明け暮れているので、実質兄と二人暮らし。
性格はクラスの格好良い男子にラブレターを貰って浮かれるような、普通の女子校生。
昔は兄と仲が良かったが、この数年は疎遠になっている。
妹の実義ですが、血を分けた妹と言う表現もありますし、設定的に実妹なのは確実です。義妹オチはありません。
兄妹で目の色が同じで、顔が似ているという描写もあるなど、作者さんはわかってる感あります。
「じゃあ行けば? いってらっしゃい」
「どうして今更構うの!? どうして今さらまた……」
「いいよ、幸せにしてあげる」
兄について
名前は深町 志津(ふかまち しづ)。
主人公の兄で、1つ上の高校3年生。
妹と同じ学校に通っていて、見た目や素行が原因で周りからは恐れられている。
ここ数年は妹と疎遠になっていたが、妹がラブレターを貰ってからは、なぜかラブレターを取り上げたり、話しかけてきたりと距離を近づけてくる。
妹に対してはそっけなく、口数も多くないが……。
「……別に普通だろ。ちょっと構いたくなっただけだ」
「…………あぁ、そうだな。そうか。そういえば、昔から落ち着きのない子だったもんだ。花衣は」
「……俺はフラついたことはない。ただの一度も」
シナリオ
クラスメイトから一通の手紙を受け取った主人公(妹)。
しかし、せっかくもらった手紙を読む前に兄に取り上げられ、それを取り返すために奮闘するお話。
選択肢によって8つのEDに分岐します。
シナリオに関しては、どう書いてもネタバレになるので詳しくは書けません。
ちゃんと兄妹が結ばれるハッピーENDはあるので、そこは安心してもらって良いです。
親バレ、周りバレ
ネタバレなので隠します。構わない人は反転して読んでください。
両方無いです。
禁忌、背徳描写
かなりあります。
兄も妹も兄妹での恋愛は禁忌だと理解していますし、それについて苦悩します。
エッチ
R-15なんだからあるわけない……と思いきやちゃんとあります。
もちろんR-18ではないのでボカしてありますし、当然行為そのもののシーンやCGはありませんが、普通に読めばHした事はわかるようになっています。
まとめ
個人制作のフリーゲームにしては破格の出来。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、そこらのエロゲよりよっぽど背徳感ありますし、兄妹恋愛についてもちゃんと真面目に考えられています。
兄妹描写についても、子供の頃の思い出や、妹の兄に対しての感情など、ツボを押さえてあります。
シナリオも伏線の貼り方が凄く上手いです。
コンプして全てが明らかになった後に読み返すと、あの時の台詞はこういう意味だったのか? と綿密に伏線を貼ってあるのがわかるような作りになっています。
まぁ、とりあえずプレイしてみてください。
無料ですし、プレイ時間も2時間程度なので、サクッと終わります。
シナリオの項目でも書きましたが、この作品にはEDが8つあって、僕はED8→6→4→2→1→5→3→7の順番でクリアしましたが、この順番はなかなか良かったと思っています。
ED1は色々な真実が明かされるEDなんですが、ED1を最初に見てしまうと、色々ともったいないと思うので、なるべく後に回す方が良いと個人的には思います。
プレイし終わったら、ネタバレ感想でまた会いましょう。
(注:ネタバレ感想は必ずプレイ後に見てください。)
小品ながらも、作者のセンスと兄妹や近親に対する想いが感じられる良作
お気に入り度(10点満点) 9