『いもうと神様!』の感想

作品情報

「お願い神様。お兄ちゃんへの想いを叶えてください」悩める妹巫女の前に現われたのはパンツの神様!? 縞パンから飛びでたチビ神様の導きで、お姉さん巫女と誘惑勝負! ロリロリボディで夢中にさせちゃえ! 巨乳よりも微乳でしょ? 願いが叶って初体験。でも、女神様までエッチに加わり……

上記はAmazonの内容紹介より転載。
18禁のエロラノベです。
全1巻。

文体は三人称で、妹視点あり。
卑語は✕で伏せられています。

Kindleで購入したのですが、電子化されたのが昔だったせいか、イラストがやたら小さくて拡大出来なかったりするゴミ仕様なので電子書籍で買うのはやめた方が良いかと思います。

妹について


主人公の妹。
名前は葦原 珠衣(あしはら たまえ)。
中学2年生の13歳で兄の4つ下。

一人称は「あたし」
兄呼称は「お兄ちゃん」

見た目は幼く、胸は小さめのAカップだがお尻は大きい。
兄のことは小さい頃から大好きで、兄妹で好きになるのはおかしいという自覚はあるが、それでも兄への気持ちを抑えられない健気な妹。

実の兄と妹という表現があるので実妹は確定。

兄について

主人公。
名前は葦原 幸彦(あしはら ゆきひこ)。
高校3年生。

家族構成は両親と妹の4人家族。

神社の宮司を継ぐために、神道学科の大学合格を目指す受験生。
性格は真面目で優しいが、やや優柔不断なところも。

妹のことは普通に妹としか思っていなかったが、妹に告白されたことで心境に変化が……。

感想

珠衣が兄からもらった大切なパンツを履いてオナニーをしていたら、そのパンツに神様が宿り、神様(性別は不明だが見た目は女の子、名前はシマちゃん)が現れるところから物語は始まります。
神社で巫女のアルバイトをしているミコトお姉さん(非処女)に誘われ、兄はファーストキスと童貞を喪失するのですが、それを珠衣が目撃してしまいます。

ショックを受ける珠衣ですが、そこで諦めたりすることなく、ミコトさんから兄を取り戻すと決意し、神様のシマちゃんも協力してくれることに。
親友の紗奈ちゃんにも後押しされ、兄に迫ることにする珠衣ですが、相談の最中に、紗奈ちゃんに女同士だからノーカウントといってファーストキスを奪われ、愛撫までされたのはちょっとモヤっとしました。

その後、怖い夢を見たからと言って兄のベッドに忍び込み、自分の気持ちを伝えてキスと愛撫をし、兄も一旦は珠衣を受け入れるのですが、翌日冷静になった兄はやはり兄妹でこういう関係になるのは……と葛藤します。そこで妹を選んでくれればいいのですが、その後ミコトさんに誘われて、妹を吹っ切るためだと言い聞かせ、またHしそうになる兄にはがっかり。

ミコトさんとのHは珠衣と紗奈ちゃんがやってきて結局未遂に終わり、再び兄とミコトさんのHの場面を見てしまった珠衣はショックを受け、兄にミコトさんを取られまいとセックスを求めてきます。珠衣を傷つけたことを反省した兄は、ようやく覚悟を決め、今度こそ珠衣を受け入れます。

バージンの珠衣のために、紗奈ちゃんとシマちゃんがHのサポートをしてくれるのですが、余計なことはせず、初めてで不安な珠衣のサポートをちゃんとしてくれるので、邪魔には感じませんでした。兄もちゃんと妹を気遣っているし、珠衣も本当は恥ずかしいのに、兄のためにHに積極的なところがエロいですし、お互いの愛情を感じられるこのシーンは、作中で一番良かったです。

兄妹が結ばれた後はミコトさんも引き下がってくれますし、めでたし、めでたし……と思いきや、この後シマちゃんとは別の神様がしゃしゃり出てきて、シマちゃんを含めてハーレムっぽくなるのが残念でした。

まとめ

なかなか評価が難しい作品ですね。
最初の頃の兄が情けなかったり、兄のファーストキスや童貞が他の女に奪われたり、余計なレズシーンがあったり、最後はハーレムっぽくなったりと悪い部分も多いのですが、妹は健気で可愛いですし、兄妹で愛し合うことに関しては、神道を持ち出して真面目に考えられていたり、避妊にも気を遣うなど良い部分もあります。

ミコト「タブーなんてものは社会が作り出したもので、人間の真理じゃないわ。法律だって、ところ変わればってレベルのものだし、それよりは神様の言いつけを守るほうが、あたしはずっと賢い選択だって思うけど。裏のある為政者や権力者の言うことに従って、そうと気づかずに罪を重ねることのほうが、よっぽど不健全だわ」

欠点は多いですが、総合的に見れば悪くないのではないかなと僕は思いました。