あらすじ
公式サイトのストーリー参照。
システム
クリックで読み進めていき、選択肢でシナリオが分岐する、一般的なエロゲ。
ウインドウサイズは1024*640の変則ワイド。
システム設定は一通りのものは揃っているのですが、右クリックでメッセージウインドウが消せないのとEDのスタッフロールがクリックやCtrlなどで飛ばせない(初回だけならともかく、2回目以降ですら不可)のは気になりました。
裸立ち絵あり。
修正ファイルUpdate_NNUR101あり。
妹について
名前 | 年齢 | |
---|---|---|
上杉 朱乃(うえすぎ あけの) | 兄の2つ下、高○1年生 | |
一人称 | 兄呼称 | |
あたし、あけの | おにぃ、兄貴、バカ兄貴、お兄ちゃん、おにいちゃん、お兄様、おにいさま、おにーちゃん(幼少時)、孝也、たかや | |
身長 | 体重 | スリーサイズ |
150cm | 不明 | B83/W50/H80 |
CV | 原画 | シナリオ |
桃井穂美 | 戌角 柾 | 毘沙素、みなづき くれは、保桜、芳井一 |
備考 | ||
2月14日生まれ(みずがめ座) |
主人公の妹。
多真川学園1年生。
部活はバスケ部に所属。
社交的で明るく、負けず嫌いな性格。
外では兄貴呼びでツンツンした態度を取っているが、家ではおにぃと呼んで仲良しな兄妹に戻るという二面性あり。
ヤキモチ妬きで、兄が女の子と仲良くしてくるとすぐに怒り出す。
作中で血縁関係があるという描写があるので、実妹は確定。
朱乃のCG枚数は19枚。
内訳はイベントCG10枚に、HCG9枚。
看病のCGと和風ドレスのCGがお気に入り。
「ふんだ、よく言うわよ。平気な顔してエッチな事、言うくせに」
「ずっと、ずっとずっと、好きだったんだから……あたしにとっては、おにぃが全部なの。おにぃじゃなきゃ、イヤ。他の誰もいらない。おにぃだけが、好き……。都宮先輩にも、鳴々崎先輩にも、負けたくない。天原先輩にだって、負けない……。あたしが一番、おにぃを好きなんだから!」
「誰かが決めたルールなんて知らない! 絶対納得なんてしない! 誰にも認められなくてもいい! 理解してもらおうなんて、思ってない! あたしの気持ちは、あたしだけのものだもん! 否定なんて、絶対させないんだから! 」
兄について
主人公。
多真川学園3年生。
家の家事があるため、部活には所属せず帰宅部。
家族構成は父親と妹の3人家族。
母親は幼いころに病気で亡くなっている。
ゲーム開始後しばらくすると、父親の再婚で義理の姉(同い年)のみやびとその母親が家族になり5人家族に。
父親と義母は立ち絵とボイスありで、親子や夫婦の仲は良好。
親子で髪や目の色が揃えてあるのは、分かってる感あります。
性格は真面目で責任感が強いタイプ。
父親は仕事で忙しく朱乃は部活があるため、食事当番を担当していて、料理の腕はなかなか。
妹とは普通に仲が良く、大事に思っているが、妹も年頃で色々な部分が成長しているため、意識してしまい困っている。
イベントCGで顔出ししてますが、それなりのイケメン。朱乃とは目の色こそ違いますが、髪の色は同じです。
「自分で可愛いとか言うなよ。言葉が軽くなるぞ(……まぁ、可愛いけど)
「俺と朱乃が兄妹で、一般的に許されないって事は十分わかってる。それでも俺は、朱乃と一緒に居たいんだ。たとえ、どんな事があっても……自分たちの気持ちに、嘘は吐きたくないから」
「二人じゃなきゃ、どんなに恵まれて羨まれても、意味がないから。俺たちは二人一緒で、初めて幸せになれるんだ。好きな人と一緒に居るって、きっとそういう事なんじゃないかな?」
シナリオ
物語は幼なじみのなづきと学校に登校するところから始まります。
序盤は妹の朱乃の落とし物を届けたり、クラスメイトのみやびの手伝いをしたり、学園祭の実行委員を引き受けたり、みやびが突然義姉になったり、転校生のカンナが登場したりという感じで進んでいきます。
みやびは新しい家族になるわけですが、脱衣所でみやびが主人公に裸を見られたり、主人公が洗濯でみやびの下着を干そうとした時にみやびが怒りだすのに対し、妹の朱乃はそういうのを全然気にせず兄を信頼しているのが、急にできた義姉と長年一緒に過ごした兄妹との違いを表現していて良いなぁと思いました。
その後はみんなで夏祭りや海に行ったりして、学園祭が終わるまでが共通ルート。
共通ルートは3時間ぐらいで、個別ルートは2、3時間ぐらい。
(ここからネタバレあります。未プレイの方はお気をつけ下さい)
学園祭が終わって、夏休みが始まった早々、朱乃が風邪を引いて寝込んでしまいます。
どうしてもバスケの試合に出たい朱乃は、兄にお尻に座薬を入れて欲しいと頼んできます。
お互い恥ずかしい思いをしながら、何とか座薬の挿入を終えた兄は、朱乃に欲情している自分に気づいてしまいます。
何とかその感情を抑えようとする兄ですが、朱乃が脱衣所で兄のぱんつの匂いを嗅ぎながら、兄の名前を呼んでオナニーをしているのを目撃してしまい、衝撃を受けます。
その後、朱乃視点が入るのですが、そのモノローグの朱乃の覚悟がガチ過ぎるので引用。
――世間的に認められる事がなくてもいい。
――結婚が出来ないのだとしても構わない。
おにぃがあたしを“好き”だと言って、一緒に居られるのならそれでいい。
婚姻届けも祝福もなくていい。
おにぃの他には、何もいらない。
他にも兄に振り向いてもらうために、朱乃が様々な努力をしていたことが明かされますが、それらを読むと、今までの朱乃の印象がひっくり返るぐらいの本気ぶりで驚きました。
朱乃のことで悩む兄は、親友の行人に相談するのですが、ここで、的確なアドバイスを送る行人の対応には感心しましたね。
久しぶりに頼りになる親友キャラに出会いました。
その後、紆余曲折を経て朱乃に告白され両想いになるのですが、告白の後に、即Hに入るのだけは止めて欲しかったかなぁ……。
ここでキスCGが来るだろうと思ってたら、いきなりフェラCGが現れた時の僕の落胆ぶりがわかりますかね?
それまでの盛り上がりが一気に台無しですよ(怒)!!
両想いになった後は、今までのシリアス展開から一転して、朱乃とのイチャラブ生活が始まります。
今まで我慢してきた分、朱乃の甘えっぷりは凄く、砂糖吐きそうです。
一緒に暮らしているみやびの前でも堂々とベタベタするので、みやびが気の毒になるほど……。
二人の関係は親友の行人とみやび以外には秘密にしていたのですが、父親にだけはどうしても認めてもらいたいということで、父親と義母の静音に正直に話すことに。
最初は色々と反対していた父親ですが、兄が本気であることを理解して、認めてくれます。
スタッフロールが流れた後のエピローグが妙に長いのは気になりますが、最後はちゃんとハッピーエンドです。
(ネタバレここまで)
他ルートでの朱乃
どのルートでも、わりとあっさり二人の仲を認めてくれます。
修羅場みたいなのは一切無し。
シナリオも大した出来ではないので、朱乃ルート以外はプレイする必要はないです。
どうしてもプレイしたい場合は、朱乃は最後にすることをお勧めします。
朱乃の本気を知った上で他のキャラを攻略すると、色々と矛盾が出て楽しめないと思いますので。
親バレ、周りバレ
ネタバレなので隠します。構わない人は反転して読んでください。
両親に行人、みやびには二人の関係を知られることになりますが、全員二人の関係を認めてくれます。ちょっとあっさりし過ぎててものたりなかったですね。
禁忌、背徳描写
二人が両想いになるまでは結構あります。
ただ、これといった障害がないので、イマイチ盛り上がりに欠けますね。
これについてはまとめの方で書きます。
まとめ
兄妹での恋愛を真面目に描いたシナリオは悪くないのですが、見せ方が下手。
二人の関係に明確に反対する人間がいないので、朱乃の覚悟や許されない関係という言葉が、どうにも説得力に欠けるんですよね。読んでて終始「そこまで悩む必要あるか?」という感じがつきまといました。誰か一人でも、二人の関係をハッキリと否定する人間がいれば、もう少し盛り上がったと思うんですが……。
直前にプレイした『雛といっしょ』が、このあたりを非常に上手く書けていたので、余計に感情移入しづらかったですね。幼なじみのなづきが朱乃ルートでは全然シナリオに関わってこないのも不自然で、違和感ありました。
他にも、CGやシステムなど細かい部分で不満が積み重なって、全体的にどうにも雑な印象を受けます。朱乃は可愛いし、真っ直ぐなところは気に入ってるだけに、もったいないなぁと感じました。
キャラや設定は悪くないのだから、もうちょっと丁寧に作って欲しかった……
お気に入り度(10点満点) 8
おまけ
jitsumai.hatenablog.com
プレイした際のTwitterでの呟きを別記事にまとめました。
良かったら参考にしてみてください。