海棠 璃々子 『サキガケ⇒ジェネレーション!』(中二系・ぐうたら、甘えん坊、ゲーム好き、巨乳)

作品情報

【サキガケ⇒ジェネレーション!】情報ページ公開中!
タイトル:サキガケ⇒ジェネレーション!
ブランド:クロシェット 作品ページ
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2014年5月30日
販売価格:8,800円(税別)

あらすじ

公式サイトのSTORY参照。

システム

クリックで読み進めていき、選択肢でシナリオが分岐する、一般的なエロゲ。

ウインドウサイズは1280*720のワイド。
システム設定は一通りのものは揃っていて特に問題なし。
CGモードでアイキャッチの画像が見られるようになっていて、カミカゼよりは進化していますが、裸立ち絵は無し。

プレイ時間は共通ルートが4時間、個別ルートは3、4時間ぐらい。
コンプまでに掛かった時間は20時間ぐらいでした。

アップデートパッチVer1.2あり。

妹について

名前 年齢
海棠 璃々子(かいどう りりこ) 兄の1つ下、高○1年生?
一人称 兄呼称
わたし お兄ちゃん、おにいちゃん、兄君(あにぎみ)、兄上
身長 体重 スリーサイズ
147cm 不明 B85/W56/H87
CV 原画 シナリオ
秋野花 御敷仁 姫ノ木あく、保住圭、森崎亮人
備考
2月27日生まれ、B型

主人公の妹。
初土(うぶつち)学園1年生。

中二病なところがあり、悪魔の女王リリスと名乗って怪しげな魔法を唱えたり、儀式をしたりしている。
面倒くさがりで、家ではだらしない格好をして、兄にたしなめられている。

ゲームが好きで、兄とはよくゲームで一緒に遊んでいるため、学校の成績はあまり良くない。

兄のことは普通に好きだが、あくまで仲の良い兄妹レベルで、恋愛感情ではない。

璃々子の実義については、実の妹や兄妹という表現が何度も出てきますし、疑う余地はまったくないので、実妹は確定。

璃々子のCG枚数は17枚(アイキャッチは除く)。
内訳はイベントCG7枚に、HCG10枚。
ベッドで一緒に寝る、兄の膝の上でゲームをプレイしているCGがお気に入り。

Hシーン数は6つですが、オナニーやぶっかけだけというシーンが2つ含まれているので、本番ありのシーンは4つ。

「我が名はリリス。我こそは原初の悪魔にして女王、神に追われ堕とされし太古の神リリスの名を継ぐものぞ」


(はぁ、幸せ……お兄ちゃんの添い寝、大好き……世界で一番安心する……)


「自分が特殊なのも、恥ずかしい人間なのも、なにもかも認めて、飲み込んで……。それでもわたしは、お兄ちゃんに愛されながら生きていきたい」

兄について

主人公。
初土学園2年生。
親友の敦盛と妹と一緒にエンターテインメント研究会という同好会に入っており、部長をしている。

家族構成は母親と妹の3人家族。
父親は兄妹が幼い頃に亡くなっている。
母親は立ち絵無しでボイスあり。

SEの仕事で忙しい母親のかわりに、食事の支度は璃々子と交代でしているが、二人とも大したものは作れない。
学校の成績はあまり良くなく赤点ギリギリだったりと、スペックはそこそこ。
キャラ的には、ゲームが好きなこと以外は、これといって特徴のない汎用主人公タイプ。
バイク乗りでもあり、たまに移動手段に利用している。

妹とは普通に仲が良く、共通ルートの時点ではシスコンというほどではないが、個別ルートでは、一気に良兄に。

「俺は璃々子に、安心して日々を過ごさせてやりたい。だから、これからも璃々子のそばにいて、璃々子の力になるよ。それは間違いない、約束する」


「おまえがかわいくってしょうがない。けど、それは兄であることをやめるって意味じゃない。俺はおまえの兄貴だから、おまえがかわいくってしょうがない!」


「ああ、約束する。ずっとそばにいるってさ。俺の人生は、璃々子を愛するためにあるんだから……」

シナリオ

共通ルートはヒロインたちの紹介と、転入生である杏音(あのん)が持ちこんだ『Wizard Generation』というゲームのテストプレイを手伝うのがメイン。
『Wizard Generation』は中世のファンタジー世界を舞台にした『モンハン』みたいなゲームで、実際にゲームの世界に入ったような体験が出来るのが特徴。

その世界では、ヒロインたちも戦士や魔法使いなどの格好をして登場します。
ゲームの世界での璃々子の職業はBishop(司教)で、回復魔法よりも攻撃魔法を好んで使うタイプ。
主人公である兄は、魔法の使えるKnight(騎士)で、能力はそこそこだが、なんでもこなし器用に立ち回るというスタイル。

テキストはアニメやゲームのパロネタが多め。
わりとメジャーなネタばかりなので、エロゲをプレイしているような層なら大体理解出来るかと思います。

璃々子は最初から出番がありますが、共通ルートで特に目立つようなイベントは、家でだらしない格好をしながらゲームをプレイしてて、あそこが丸見えになっているやつぐらいです。一緒に暮らしている妹ならではのイベントではありますが……。

(ここからネタバレあります。未プレイの方はお気をつけ下さい)





共通ルートの終わりの方になると、あるイベントが起き、璃々子に本当に魔法の力があることが判明します。
自分にそういう力があることを知った璃々子は調子に乗り始め、ますます中二な言動に磨きがかかることに。

そんな時、『Wizard Generation』のゲーム内で、璃々子が調子に乗りすぎて暴走してしまいます。
兄が必死で璃々子を止めて事なきを得るのですが、この事件がきっかけで璃々子の兄に対する感情に変化が。
今までと違い、兄に対して恥じらいを見せるようになった璃々子は、可愛いです。

友梨亜の家でHな魔導書を見せてもらった璃々子は、兄とそういうことをしてみたいという欲求が抑えられなくなるのですが、そのことを素直に母親に相談してしまう璃々子には吹きました(笑)。

兄の方も璃々子のことをそういう目で見てしまうことに悩むのですが、最初は自分の感情に戸惑いながらも、開き直ってからは積極的に迫ってくる妹とそんな妹を拒みきれない兄という、この辺のお互いのやり取りはなかなか背徳感あって、燃えました。

兄妹が結ばれた後の展開は、必要性の感じられない母親の再婚騒ぎやとってつけたようなすれ違いがあったり、ラストバトルが下ネタのギャグで締められたりと残念ながら微妙でしたね。





(ネタバレここまで)

他ルートの璃々子

どのルートでも兄の恋愛を祝福して応援してくれます。

璃々子の親友である友梨亜ルートでは特に大歓迎で、付き合うことになった二人をからかいまくります。
主人公の魔力の制御が上手いのは、子供の頃から璃々子をなだめていたからという話が聞けたり、友梨亜との絡みもあって出番も多め。

なつめルートも幼馴染ということで、璃々子の出番が多めです。

とはいえ、璃々子ルート以外のシナリオはぶっちゃけ面白くないので、わざわざプレイする必要はないと思います。

親バレ、周りバレ

ネタバレなので隠します。構わない人は反転して読んでください。
璃々子が部活仲間のみんなに、兄のことを恋愛的な意味で好きなことを打ち明けるシーンがあるのですが、非常に説得力のある言葉で璃々子が説明するので、仲間だけじゃなくプレイヤーの僕自身も納得してしまいました。母親の方も二人の関係を知って認めてくれるのですが、ちゃんと親らしい言葉と覚悟で認めてくれます。
周りの反応もあっさり受け入れるでのはなく、最初は戸惑いながらも、二人の話を聞いたり、幸せな様子を見てから納得して受け入れるという過程を踏んでいるのが良かったですね。

禁忌、背徳描写

結構あります。
璃々子の方は兄を好きになることにあまり抵抗はないのですが、兄の方は世間体や璃々子のことを考え、結構悩みます。
ただ、一度覚悟を決めてからはヘタれたり、迷ったりしないので、そこは安心。

まとめ

エロゲとしては凡作です。
前作の『カミカゼ☆エクスプローラー!』に比べると、ヒロインの魅力(璃々子以外)や面白さはかなり落ちます。
特にシナリオのつまらなさは致命的。

特につまらなかったのが『Wizard Generation』のゲームパート。
僕はモンハンやMMOをほとんどプレイしたことがないので、キャラが楽しそうにプレイしててもまったく共感や感情移入ができず、終始蚊帳の外に置かれてる感じでした。
バトル部分が所詮ゲームで、死んでもペナルティがあるだけなので、緊張感がないのもつまらなさに拍車を掛けています。

イチャラブやHシーンも、キャラに魅力がないので、読んでて退屈にしか感じなかったですね。
本来なら緊張するであろう告白シーンも、ヒロイン視点で既にキャラの気持ちがわかってるので、結果が見えててまったく盛り上がりませんし。

……と、まあこんな感じだったのですが、最後にプレイした妹が久しぶりの大当たりでしたね。
兄妹がお互いを好きになっていき、結ばれるまでの過程は、かなりの尺を取って丁寧に描写しており、子供の頃の思い出や兄妹の絆、璃々子がなぜ兄を好きになったのかもしっかり押さえてあります。
兄妹が結ばれた後も、Hをするようになった以外は、二人の関係がほとんど変わらないというのも良かったですね。

だらしなかった璃々子が、兄を好きになったことがきっかけで、早起きして朝ごはんを作ったり、勉強を頑張るという成長ぶりを見せたり、兄妹が結ばれたことがラストの事件解決に役立つなど、兄妹で恋愛することが、決して二人のマイナスにはなっていないという話の構成も上手いと思いました。

ゲーム自体はつまらなかったが、璃々子に関しては大満足
お気に入り度(10点満点) 10

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