5巻の感想
北陸の地で「夫婦」としての暮らしを積み重ねる桂一と晃。 それでも兄妹としてのしがらみは、静かに二人に迫っていく……。待望の第5巻。
上記はamazonの商品説明より転載。
目次。
5巻は第15話から18話までが収録されています。
描き下ろしは無し。
この巻から兄妹で富山にある伝屋という旅館にお世話になり始め、偽装夫婦として一緒に暮らしていくことになります。
伝屋の息子の浩太郎に気に入られる晃。
まぁ、晃には弟扱いで相手にされてませんが。
桂一を誘う晃。
桂ちゃんはヘタレなので、当然手は出しません(チッ)。
戸籍云々言っているので、実兄妹なのはほぼ確定でしょう。
ここ、ヘタレな桂一に対する晃のツッコミが岡田あーみんっぽい(笑)。
6巻の感想
桂一と晃が富山で迎える初めての夏。不意に落とされたハンナから桂一へのキスが、 晃たちの関係にゆらゆらと波紋を広げていく――。波瀾の第6巻。
上記はamazonの商品説明より転載。
目次。
6巻は第19話から23話までが収録されています。
描き下ろしは兄妹の小話です。
伝屋に来てから半年が経過して、季節は夏に。
寝ぼけたハンナにキスされる桂一。
不可抗力とはいえ、余計なフラグだけは立てるなぁ、このヘタレ兄は。
この場面は浩太郎に偶然目撃されます。
晃の浴衣姿を褒める桂一と耳まで真っ赤にして恥ずかしがる晃。
普段は男っぽい晃ですが、こうして見ると可愛いですね。
貴重な妹っぽいシーンです。
浩太郎からハンナと桂一がキスしていたことを聞かされショックを受ける晃というところで次巻へ。
笹から外れて踏みつけにされる晃の短冊が不吉過ぎる……。
7巻の感想
あの日、少女だった女(ひと)たちへ。
桂一が他の女性とキスをしていたと浩太郎から聞かされた晃はわだかまりを抱えながらも、桂一に何も言い出せずにいた。その間も、珠希は失踪した晃たちを探し続けていて――。
上記はamazonの商品説明より転載。
目次。
7巻は第24話から28話までが収録されています。
描き下ろしは珠希と剛の話です。
ようやく就職が決まって鼻高々な桂一。
段々と1巻冒頭の状況に近づいてきましたね。
季節も秋ですし、1巻冒頭は桜の季節だったので、あと数ヶ月で伝屋での生活も終わるのかな?
少しずつ傷ついていく晃の心。
この作者さんの心理描写は相変わらず上手いなぁ。
浩太郎とのことで気まずくなり、伝屋を出ていくことを提案する晃。
仲の良さそうな桂一とハンナに、自分とでは得られない幸せを見せつけられ、遂に限界を迎える晃の心。
ここの表現ゾクっときますね。
親友の珠希から母親が仕事中に倒れたという連絡を貰い、心配して駆けつけた晃。
この母親は、本当に晃に興味ないんですねぇ……。
珠希に桂一との駆け落ちのことを話す晃。
桂一は晃のことをちゃんと女性として意識しているのですが、認識が相当すれ違ってますね。
お互いの気持ちを伝えれば、わかり合えると思うのですが……。
晃たちの母親のトラウマ。
母親の両親も結構な毒親だったみたいですね。
自分が娘に両親と同じことを言っていると、早く気づいてくれるといいのですけど。
晃の心情。
結構独占欲強いですね。ヤンデレの素質ありそう(笑)。
あとがき
電撃大王に移籍して隔月連載になってからは、間延びして全然話が先に進まないなぁと感じてましたが、こうして単行本でまとめて読むと別にそんなこともないですね。
今は桂一と晃のすれ違いが続いているので、少々読むのがしんどいですが、ここを乗り越えればまた夫婦としての生活に戻るはず。
あと少しの我慢と割り切って、読み続けていきます。